ColorNavigator API

EIZO株式会社(本社:石川県白山市、代表取締役社長:実盛 祥隆)は、カラーマネージメント液晶モニターColorEdge専用のカラーマネージメントソフトウェア「ColorNavigator 7」の最新バージョン(バージョン7.1.12)を公開し、API※1をソフトウェア開発者やシステム管理者向けに提供します。
※1 APIとはApplication Programming Interfaceの略であり、ソフトウェアやプログラム同士をつなぐインターフェース(プロトコル)。


1. 概要
当社はColorEdgeと、ColorEdgeの色表示調整や管理が行えるソフトウェアColorNavigator 7を提供することで、写真や印刷、映像制作などのクリエイティブワーク市場に求められる厳密なカラーマネージメントのニーズに応えてきました。

クリエイターが制作物に応じた正しい色基準で制作を進めるためには、ColorNavigator 7を正しく操作してColorEdgeを設定するだけではなく、制作ソフトウェアのカラー設定も行う必要があります。そのため、設定に手間取ることや、設定ミスにより本来意図しない色表示のまま制作を進行する恐れがありました。

今回提供を開始する「ColorNavigator API」を活用することで、ユーザーは、外部ソフトウェアやシステムからColorNavigator 7の各種機能と連携し、ColorEdgeを制御するプログラムを開発することができます。これにより、クリエイターは、手間なく正しい設定で制作を進めることができ、さらに効率のよいカラーマネージメント環境の構築を実現できます。

画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/368234/LL_img_368234_1.jpg
ColorNavigator API

2. ColorNavigator APIの活用例
例1:制作ソフトウェアからColorEdgeのカラーモードを制御
制作物の色を正確に表示するためには、制作ソフトウェアとColorEdgeのカラーモードを一致させる必要があります。例えばFoundry社の映像制作ソフトウェア「Nuke」を使用している場合、制作物に合わせてカラーモードを切替える際に、NukeとColorEdge双方のカラーモードを手動で変更します。正しいカラーモードを設定するためには、毎回複数の手順を踏む必要があり、設定を誤ると、制作物の色確認を正確に行えません。

ColorNavigator APIを活用することで、Nukeを通じてColorEdgeのカラーモードを自動で変更することができます。作業画面から離れることなく、Nukeのカラーモード変更に連動してモニターのカラーモードも正確に変更できるため、カラーモードを切替える手間を削減し、設定ミスを防止できます。

ColorNavigator APIの提供開始に先立ち、Nukeを開発、販売するFoundry社からコメントをいただきました。以下に、そのコメントを引用します。

【Foundry社 プロダクトマネージャー Nigel Hadley氏のコメント】
HDRでの映像モニタリングの普及が進む中、革新的なColorNavigator APIの登場は、喜ばしいことです。ColorNavigator APIはLinux、Windows、macOSなど異なるプラットフォーム上でも同じ仕様で活用することができるので、NukeとEIZO製品を使う、世界各国にいる私たちのお客様にとって理想的な存在です。ColorNavigator APIとの連携を通し、NukeでのHDRコンテンツ制作がお客様にとってより身近なものになるよう、私たちも努めていきます。

例2:外部システムからColorEdgeのキャリブレーションを実行、調整結果を取得
ColorEdgeのキャリブレーションの実行と調整結果を取得するためには、ColorNavigator 7を操作する必要があります。例えば新聞社が紙面印刷する際の色調整業務にプルーフシステムを使用している場合、作業画面をプルーフシステムからColorNavigator 7に切替え、操作します。

ColorNavigator APIを活用することで、プルーフシステムから直接キャリブレーションの実行や調整結果の情報を取得したり、管理したりすることができます。ColorNavigator 7を操作する必要がないため、ソフトウェアを切替える手間を削減し、モニター管理だけではなくシステム全体での管理効率化に貢献します。


3. 主な特長
■HTTP通信が可能なあらゆるプログラムから利用可能
広く一般的に用いられている通信方式であるHTTPプロトコルを活用しているため、HTTP通信が可能なあらゆるプログラムから利用でき、ソフトウェア開発者だけではなく、システムエンジニアやシステム管理者などさまざまなユーザーの利用を見込んでいます。現在ColorNavigator APIで利用できるColorNavigator 7の機能は、カラーモードの変更、キャリブレーション目標の新規作成、キャリブレーションの実行※2、調整結果の情報取得などの一部機能ですが、今後更なる開発を進め、利用できる機能の拡張を予定しています。
※2 キャリブレーションセンサー内蔵のColorEdge CGシリーズのみ

■ColorNavigator API を利用可能なColorEdge
ColorEdge CG3146/CG3145/CG319X/CG2700X/CG2700S/CG279X(生産終了品を含む)

> ColorNavigator 7の紹介ページ
https://www.eizo.co.jp/products/ce/cn7/

> ColorNavigator APIのコマンドリファレンスページ
APIの利用に必要なコマンドの一覧を紹介したWebページを公開しています。
https://www.eizo.co.jp/products/ce/developer/reference/


<イベント情報>
ColorNavigator APIは当社が出展する以下展示会でご紹介します。
■IBC 2023
会期 :2023年9月15日~18日
開催地:オランダ アムステルダム

■Inter BEE 2023
会期:2023年11月15日~17日
会場:幕張メッセ


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