阿部達雄


峯素子(街の劇)


一般社団法人清流劇場企画、清流劇場2023年秋公演『台所のエレクトラ』が二会場にて上演されます。
【東京公演】2023年8月31日 (木) ~2023年9月3日 (日) / こまばアゴラ劇場(東京都目黒区駒場1-11-13)
【大阪公演】2023年10月12日 (木) ~2023年10月15日 (日) / 一心寺シアター倶楽(大阪府大阪市天王寺区逢阪2-6-13 B1F)
チケットはカンフェティ(運営:ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役:榑松 大剛)にて発売中です。


カンフェティにてチケット発売中
http://confetti-web.com/seiryutheater_elektra
公式ホームページ
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Twitter
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ここ6年ほど、私たちはギリシア悲劇を継続して上演しています。私たちがしばしば古典に依拠するのは、そこに「人間」が確かに存立しているからです。簡素にして骨太な原則に立ち戻ることで、新たな思考と行動のための転回点を得ることができます。ここ数作はさらに踏み込み、ギリシア悲劇に「現代を生きる私たちの思い」を補綴し、オリジナル化しています。『弱⾍オレステス(2021年上演)』や『くたばれヒッポリュトス(2022年上演)』がそれです。
2023年はエウリピデスの『エレクトラ』を基に『台所のエレクトラ』を上演します。エウリピデス自身も、「エレクトラの住まいを田舎の農家にする」という、当時の上演としては常識破りの舞台設定に変更し、観客を驚かせました。私たちもまた、ギリシア悲劇には珍しい「⾷事場⾯の設定」や「エレクトラの予想外の変⾝」を新機軸として提⽰したいと思います。


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演出ごあいさつ


ここんとこ、ずっと大阪弁で芝居をしてます。今回のお芝居もギリシア悲劇ですが、大阪弁でやります。大阪弁でやりますと、ギリシアの王様もお妃様もグッと〈ご近所さん〉になります。演じる役者も生き生きとした感じが増しますし、お客様も肩ひじ張らんと見られますし、西洋古典を方言(くらしのことば)でやるのも身近になってええなぁと思うてます。
それから、お芝居中、ご飯を食べます。本来、ギリシア悲劇には食事場面はありません。ほんまは登場人物たちにもそれぞれの暮らしがあって、飲み食いもしたんでしょうが、奇妙なことにギリシア悲劇のどの作品にもそういう日常の行為は描かれてません。でも、今回はご飯を食べます。
と言いますのも、このお芝居の原作者エウリピデス、彼の晩年の作品傾向に「日常性志向」がありました。ふつうの人間が持ってる「ねたみ」や「ずるさ」、また反対に「思いやり」や「正義感」。そんな矛盾する感情がごちゃ混ぜになってるのが人間で、エウリピデスはそういう「人間のありのままの姿」を描こうとしました。そんな彼でも作品中に食事場面という日常を取り込むことは、なぜかでけませんでした。それが紀元前5世紀のギリシア悲劇の限界やったんかも知れません。
ですから、今回の上演では、原作に手を加え、「日常性」を強調することにより、エウリピデスの魅力と面白さをさらに引き出してご覧に入れたいと思うてます。
それともう一つ。開演15分前からビフォアトーク(前説)をやります。今回のお芝居にまつわる小話をさせてもらおうと思うてます。よろしければ、ぜひ早めにご来場ください。
田中孝弥


出演


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阿部達雄


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峯素子(街の劇)


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八田麻住(マスミノソラ)


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福永樹


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中迎由貴子(遊気舎)


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勝又諒平


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上海太郎(上海太郎カンパニー)


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仙波宏文


清流劇場について


1996年1月設立。
清流劇場は「清濁を併せ呑んで、尚、清流たらんとする」目標を掲げています。その意味は、舞台表現に携わる者として「人生の光と闇」をしっかりと見つめ、「それでもやはり人間は素晴らしい。人生は素晴らしい」という、人間讃歌の舞台創作を目指すことにあります。劇団代表・田中孝弥が2004年に文化庁新進芸術家在外派遣研修員として、ドイツへ演劇留学したことを機に、この15年は国際演劇祭への招聘参加や、海外戯曲の翻訳上演・ギリシア古典劇の上演・外国人との共同創作など、国際的な視野を備えた公演活動を行っています。また公演活動以外に、一般の方も参加出来る「ギリシア劇勉強会」を年に10回実施しています。
私たちは実演家のみならず、研究者や別分野の芸術家等との多様な交流を通じ、新たな価値観や異なった意見に触れられる機会を持ちながら、「人」や「社会」について深く考えられる作品創作に取り組んでいます。
2019年、「令和元年度兵庫県芸術奨励賞」受賞。
公式ホームページ
https://seiryu-theater.jp
Twitter
https://twitter.com/seiryutheater_2
YouTube
https://www.youtube.com/user/SeiryuTheaterJP


公演概要


清流劇場2023年秋公演『台所のエレクトラ』
【東京公演】
公演期間:2023年8月31日 (木) ~2023年9月3日 (日)
会場:こまばアゴラ劇場(東京都目黒区駒場1-11-13)
■公演スケジュール
8月31日(木) 19:00
9月1日(金) 14:00・19:00
9月2日(土) 13:00・18:00★
9月3日(日) 13:00
※開演45分前より受付開始、開場は開演の30分前です。
※各回、開演15分前から田中孝弥によります《ビフォアトーク》を行います。
★終演後アフタートークあり。出演者は後日掲載します。
■チケット料金
前売 一般:4,500円 ペアチケット:8,400円 U-22:2,500円 シニア:4,200円
当日 一般:4,800円 
(指定席引換券・税込)
※U-22(22歳以下の方を対象。当日受付にて、要証明書提示)
※シニア(65歳以上の方を対象。当日受付にて、要証明書提示)
【大阪公演】
公演期間:2023年10月12日 (木) ~2023年10月15日 (日)
会場:一心寺シアター倶楽(大阪府大阪市天王寺区逢阪2-6-13 B1F)
■公演スケジュール
10月12日(木) 19時
10月13日(金) 14時・19時
10月14日(土) 14時★
10月15日(日) 14時
※開場は、開演の30分前です。
■チケット料金
前売 一般:4,500円 ペアチケット:8,400円 U-22:2,500円 シニア:4,200円
当日 一般:4,800円 
(指定席引換券・税込)
※U-22(22歳以下の方を対象。当日受付にて、要証明書提示)
※シニア(65歳以上の方を対象。当日受付にて、要証明書提示)
【出演者】
阿部達雄
峯素子(街の劇)
八田麻住(マスミノソラ)
福永樹
中迎由貴子(遊気舎)
勝又諒平
上海太郎(上海太郎カンパニー)
音楽・演奏:仙波宏文
【スタッフ】
原作:エウリピデス
上演台本・演出:田中孝弥
原作翻訳・補綴・ドラマトゥルク:丹下和彦
後援:日本ギリシャ協会
制作:永朋
企画:一般社団法人清流劇場
※小学生以下のお客様は入場できません。
※作品上演中の入場は制限させていただく場合がございます。
※会場内での飲食喫煙・写真撮影は禁止です。
※ 座席指定番号は、予約・購入順に中央よりお取りし、当日受付でのお知らせとなります。
※当日券のお客様は、開演1時間前より受付開始。完売の際は、当日券の販売はありません。


情報提供元: @Press