2023年1月にオープンしたお店は、すでに大人気


前年度の事業採択者、井家摩衣子さん


起業支援金で購入したエスプレッソマシーンとパンケーキ用銅板


厨房部分のビフォーアフター

奈良県は、「奈良県起業家支援事業」として起業希望者の募集を令和5年6月1日(木)に開始しております。このたび募集締め切りが7月28日(金)郵送必着と迫ってまいりましたので、お知らせいたします。
本事業は、奈良県経済を牽引するスタートアップ企業を創出し、県内経済の活性化を図ることを目的としています。事業採択者には、起業にともなう資金確保の一助として、起業支援補助金最大200万円を支給します。また東京23区内から奈良県への移住者には、最大100万円を支給します。
今までに、マドレーヌ専門店「moi(モア)」、古民家宿泊体験施設「結 ほんまち屋敷」、本格トルコ料理レストラン「アラトゥルカ」などを支援してきました。
そして令和4年度の採択者は、パンケーキと3Dラテアートのカフェ「トイチパンケーキ」をオープン。SNS等で話題になり大人気の店舗となっています。

<奈良県起業家支援事業ホームページ>
https://nara-kigyo.com

画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/362102/LL_img_362102_1.jpg
2023年1月にオープンしたお店は、すでに大人気

■北海道出身のパティシエは、パリ、東京を経て奈良に

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前年度の事業採択者、井家摩衣子さん

北海道ご出身の井家さんは、結婚を機に奈良に移住されました。奈良に来るのは修学旅行以来だったので、文化や気候の違う奈良での暮らしは楽しみだったそうです。移住を決意した際、腰を据えるこのタイミングで、「いつかは自分の店を持ちたい」という想いに対しても行動してみることにしたのだそうです。

最初は、人口も観光客も多い大阪での開店も検討しました。しかし、家族の助言もあり、奈良県橿原市十市町に場所を決めました。選んだ立地は、最寄り駅(近鉄橿原線新ノ口駅)から徒歩15分かかり、幹線道路にも面していません。しかし井家さんには勝算がありました。
「奈良は車文化なので、魅力的な商品と駐車場があれば、駅近でなくても人は呼べます。むしろ見つかりにくいくらいの場所のほうが、お客さまの『見いだす喜び』をくすぐるみたいです」。

事実、駐車場に停まる車のナンバープレートは、大阪、京都、兵庫、三重など近隣府県を網羅。「みなさんSNSで探して来られて、来店後はSNSに当店のパンケーキや3Dラテアートの写真をアップしてくださいます」と、SNSを軸としての集客は上々の様子です。
「トイチパンケーキ」自慢のスフレパンケーキと3Dラテアートは、SNS映えするので、それも早期に人気がでた理由のひとつともいえるでしょう。


■自己資金は用意しても、起業には「心の余裕」が重要

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起業支援金で購入したエスプレッソマシーンとパンケーキ用銅板
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厨房部分のビフォーアフター

事業採択者には起業支援金として最大200万円が支給されます(移住支援金は別途最大100万円。条件あり)。井家さんは自己資金を用意していたものの、使い切って事業を始めるのは背水の陣。
「やはり大阪などは家賃が高いので、初期投資も大きくなりリスクを背負うことになります。奈良で開業し、本事業に採択されたことで、うまくいくかわからない中でも心に余裕を持てました。背中を押してもらえ、強気でいられましたね」と振り返ります。
支援金はリフォームの工事代やエスプレッソマシーン、パンケーキを焼くための銅板などの購入に充てました。

事業が採択されるためには「地域課題の解決」が重要ポイントです。
「出店を検討していた当時の私は、奈良のことをよく知りませんでした。ですから何が課題かもわかりません。そこで、奈良県出身の主人や家族によく話を聞き、自分でも調べてみました。その結果、『自分のしたかったパンケーキと3Dラテアートのお店として空き家を活用し、地域を活性化する』という、今の形に行きついたのです」(井家さん)


■まずは今のお店を充実させ、ゆくゆくは2号店も

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将来の計画を語る井家さん

オープン以降、「トイチパンケーキ」の経営は非常に順調です。最初の1年ほどは、1人で運営するつもりだった井家さんですが、予想以上に来客があり、オープンしてすぐにスタッフの募集をかけました。今ではスタッフを4名配置し、座席数も増やしています。
3Dラテアートの腕も抜群に上がり、決まったデザインだけでなく、推しキャラや芸能人をラテアートにするリクエストも受けているのだそうです。

今後について井家さんは、「月替わりのパンケーキを楽しみにご来店いただくリピーターさんが増えてきましたので、今後はランチメニューにも月替わりのものを用意したいですね。あとは、遠くない将来に2号店が出せたら嬉しいです」と意欲的です。

最後に、これから起業する方へのメッセージを伺いました。
「正直なところ、本事業に応募するには、書類の準備など大変なことは多かったです。でも間違いなく助けになります。金銭的な助けによる心の余裕と助けてくれる人がいる安心感で、スタートのクオリティを妥協せずに準備できました。開店後も商工会連合会のみなさんが見守ってくれます。迷っているならやってみてください」


■奈良の各地域は表情いろいろ。地元情報は商工会にお任せください。

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奈良県商工会連合会にいつでもご相談ください

本事業の魅力は開業支援金だけでなく、開業後も続く伴走支援です。奈良県商工会連合会や各地の商工会は、移住の心細さや開業の不安にしっかり寄り添い、奈良でのご縁づくりをお手伝いします。

ひとくちに奈良県と言っても、ぱっとイメージに浮かぶ東大寺などがある奈良市と、山林がほとんどの吉野以南地域では、商圏も暮らしぶりも異なります。地元情報に詳しい商工会職員が、最適なエリア選びをはじめ、さまざまな面でサポートします。
お気軽にご相談ください。
次はあなたのアイディアや想いをカタチにしてみませんか。


【カフェへのお問い合わせはコチラ】
店名 : トイチパンケーキ
所在地: 〒634-0008 奈良県橿原市十市町1004-1
TEL : 0744-48-0328
HP : https://toichipancake.wixsite.com/my-site


【奈良県起業家支援事業 事業概要】
1. 事業目的
東京への過度な一極集中の是正、また、奈良県内の経済を牽引するスタートアップ企業を創出するため、起業に伴う資金の一部を支援するとともに、事業の成長を加速化するための伴走支援を行います。
本事業は奈良県からの受託事業であり、奈良県商工会連合会が起業対象者の公募・選定をし、伴走型支援を行います。

2. 募集期間
令和5年6月1日(木)~7月28日(金)(郵送のみ受付・必着)

3. 応募方法
奈良県起業家支援事業ホームページから公募要綱、申請様式をダウンロードの上、必要書類を作成し、奈良県商工会連合会あてに郵送にてご応募ください。

<奈良県起業家支援事業ホームページ>
https://nara-kigyo.com/

<応募書類郵送先>
奈良県商工会連合会
〒630-8213 奈良市登大路町38番地の1 奈良県中小企業会館内
※締切日までに必着。

4.補助金の額・対象経費など
<起業支援金>
・補助額上限:200万円
・補助率 :1/2以内
・補助対象者:令和5年6月1日以降、令和6年2月28日までに奈良県内で新たに個人開業及び法人設立、付加価値の高い産業分野での事業承継または第二創業した者
・対象経費 :人件費、店舗等賃料、設備費、原材料費、借料、広報費、旅費など

※令和3年度から補助対象者拡大。
内閣府の考えるSociety5.0を実現するような付加価値の高い事業においては事業承継者や第二創業者も対象となり、新たな事業を興したいと思う方への門戸が広げられました。

<移住支援金>
・補助額上限:100万円(単身者の場合は上限60万円)
・補助対象者:(1)起業支援金の交付決定を受けた者
(2)東京23区在住者または、通勤者および通学者
(直近1年以上及び、直近10年のうち通算5年以上)
(3)奈良県内の移住支援実施市町村へ転入した方

◆◆重要◆◆
移住支援金の申請先は、移住先の市町村です。支給対象となる移住の開始日、申請書類の様式などは市町村により異なるため【必ず】移住予定先の各市町村にお問い合わせください。


【本発表資料のお問い合わせ先】
奈良県商工会連合会 経営支援課
奈良市登大路町38番地の1 奈良県中小企業会館内
担当者: 川口・堀川・丸橋
TEL : 0742-22-4412(直通)
FAX : 0742-26-2698
MAIL : kenren@shokoren-nara.or.jp
情報提供元: @Press