ユーラス田代平ウインドファーム


<実証の実施体制>

豊田通商株式会社(以下:豊田通商)と株式会社ユーラスエナジーホールディングス(以下:ユーラスエナジー)は、電気自動車(EV)に利用されている車載用電池を活用した定置用蓄電池システムを、ユーラスエナジーグループが所有するユーラス田代平ウインドファーム(所在地:秋田県鹿角市)に併設し、運用する実証実験を開始いたします。

各国のカーボンニュートラル実現に向けた施策の一つとして電気自動車・ハイブリッド車などの電動車の普及・拡大が推進される一方、今後、使用済み車載用電池の大量発生が見込まれています。また、再生可能エネルギーの導入拡大が進められる中で、太陽光発電や風力発電などの不安定な電源に対して、電力需給の安定化などを目的とした定置用蓄電池システムのニーズ拡大が期待されています。
そのような中、使用済み車載用電池の有効活用のひとつとして、定置用蓄電池システムへのリユースが検討されています。

このたび両社は、固定価格買取制度(FIT)の期間が終了したユーラス田代平ウインドファーム(設備容量:7,650kW)に、トヨタ自動車のEVに採用されている車載用電池・制御部品・技術と東京電力ホールディングスの系統接続の知見が融合して共同開発された、定置用蓄電池システム(1MW/3MWh)を設置し実証を行います。

本実証では、今後発生する使用済み車載用電池のリユースを見据え、新品の車載用電池を用いて実証を行います。FIT期間が終了した大規模風力発電所の提供価値の最大化や事業継続性の確保、国内電力卸市場の価格変動や小売電気事業者の需給事情を基にした蓄電池の充放電の最適運用・電力系統の安定化に資する制御などを目指し、ユーラスエナジーの子会社で小売事業を営む株式会社ユーラスグリーンエナジーなどと協業しながら2023年秋頃から数年程度実施する予定です。

豊田通商とユーラスエナジーは、本実証を通じて、使用済み車載用電池の定置用蓄電池へのリユース実現を目指すとともに、再生可能エネルギーの普及・拡大による脱炭素社会、循環型社会の実現に向けた活動を進めてまいります。

画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/356869/LL_img_356869_2.jpg
<実証の実施体制>

※1 PCS(Power Conditioning System):
蓄電池を直流電源として接続し、電力系統や各種電気機器に交流電力を供給する設備
※2 EMS(Energy Management System):
蓄電池システム側のエネルギーマネジメントシステム

画像2: https://www.atpress.ne.jp/releases/356869/LL_img_356869_1.jpg
ユーラス田代平ウインドファーム
情報提供元: @Press