ロサンゼルスを拠点とするグレッグ・ウェルズのカタログを買収したのは、Beyond Musicの完全子会社であるBeyond Music USです。このカタログには、累計1億3,000万枚以上を売り上げた(トロントスター紙調べ)複数のアルバムからの楽曲が含まれ、それらによりウェルズはグラミー賞で5回のノミネートと1回の受賞を経験しています。 このカタログには、アデルの「One and Only」(マルチプラチナ・アルバム『21』収録)、ジョン・レジェンドの「Never Break」(レジェンドがグラミー賞を受賞したベストR&Bアルバム『Bigger Love』収録曲であり、ウェルズがミキシング、ピアノ演奏、共同作曲、共同プロデュースを担当)、デュア・リパの「Garden」、ワンリパブリックの「Apologize」(ウェルズがオリジナルとTimbalandリミックスの両方をプロデュース)、ケイティ・ペリーの「Cozy Little Christmas」、トゥエンティ・ワン・パイロッツの「Car Radio」、セリーヌ・ディオン(欧州チャート上位のシングル「The Reason」)やテイラー・スウィフト(アルバム『Cats』収録で、ゴールデングローブとグラミー賞にノミネートされた「Beautiful Ghosts」)のヒット曲などが含まれています。
今回のBeyond Musicの米国における初の大型買収は、同社が、26,000以上のアジアと国際的な音楽著作権を有するグローバルな音楽著作権マネジメント企業になるための成長を加速させることが狙いです。昨年9月、Contents Technology(コンテンツ・テクノロジー)を親会社とするCT Investments(CTインベストメンツ)は、投資家に韓国のポップミュージックと文化の成長に参加する機会を与えるKPOP and Korean Entertainment ETF(KPOP ETF)を開始しました。このKPOP ETFは、9月1日付でNYSEアーカにおいて、KPOPというティッカーコードで取引を開始しました。 Beyond Musicは、これまでにもFNC Investment(FNCインベストメント)やInterpark(インターパーク)の音楽カタログなど、韓国音楽史上トップクラスの楽曲を含むアジア圏内の複数の大型カタログ買収に2億ドル以上を投じてきました。海外作品の追加により、Beyond Musicの運用資産額(AUM)は3,000億韓国ウォン(2億3,000万米ドル)に達しました。またBeyond Musicは2023年以内に5億米ドルの音楽著作権マネジメント企業になることを目標としています。