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ITシステム開発の株式会社エスペラントシステム(本社:千葉県流山市、代表取締役社長:中村 健二、以下 ESS)は、大多喜町立大多喜小学校(千葉県大多喜町、校長:田中 憲生、以下、大多喜小)へ電子図書による読書支援サービス『読書館(どくしょかん)』を、国語の授業へ導入しました。児童によるオリジナル図鑑の電子書籍化および掲載、配信に至る利用およびその効果についての事例を発表します。
大多喜小における国語授業にて3年生児童全員でオリジナル図鑑を制作するにあたり、生徒には事前に「電子書籍で読書館に載せる」ことを伝えてから取り組みました。
読書館に標準的に掲載されている作家の作品と同様に掲載される/掲載してもいい、という事にある種の高揚感を覚える児童が多く見られ、自発的に図鑑執筆や編集時に内容について客観的な視点を持ち、わかりやすさの工夫をするなど、創造的な意見や取り組みが多く見られるようになりました。
読書館の持つ読むだけに留まらない“参加型サイト”の側面が児童の創造性を育むと共に、普段使いのできるICT利活用を通した、新しい読書手段のひとつとして定着し始めています。
画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/352681/LL_img_352681_1.png
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◆読書館URL: https://dokusyocan.jp/
国語授業にて読書館を利用した感想や準備事項、展望などについて、大多喜町立大多喜小学校 大竹 正人先生は、以下のように述べています。
<授業のねらいや工夫について>
・オリジナルの図鑑制作は、国語の授業の一環として取り組む。大豆について調べる(教科書「すがたをかえる大豆」国分牧衛著)というテーマを拡大して、「自分たちで調べた食材について書いて、みんなで図鑑化して、読書館に載せよう」というねらい。
・「校内の研究」において『読書館』を活用した授業を実施(教育事務所による国語教育の校内研究の一環)
<効果>
・図鑑の制作段階から読書館への掲載を前提としているため、執筆への活気が見られた
・生徒による自発的に客観的な見られ方への工夫が見られた
・クラスを超えた公開範囲への意識付け
・読書館に掲載されることによる生徒の図鑑制作への高揚感が見られた
・読書館掲載で生徒への図鑑の一斉供給が容易に
・図鑑を作って終わりではなく、掲載配信されてからできることや気付きがある。
・紙書籍に抵抗のある児童でも“電子書籍なら読める”などのケースもあり、読書量の増加の効果も見られる。
<電子書籍化>
・電子書籍化することで完成した図鑑を一斉に供給することが可能になり、紙で行うことと比較すると教員の負担軽減や資源削減の面から見て、大きなメリットのひとつ
・図鑑を作って終わりではなく、コンテンツを閲覧しながらできることなども電子書籍化の魅力
<参加型サイトの機能>
・読書館は読者側の立場に留まらず、コンテンツ執筆・編集・配信側の立場としてコンテンツ制作に携われることが、生徒を能動的な意識に変えている事が今回の事例から新たにわかった。他のクラスや学年、他校にも利用を進めていきたい。
<コンテンツについて>
・今回制作したコンテンツは、オリジナル図鑑「食べ物のひみつ教えます」
・身近な食品はどのように食材への工夫をしておなじみの食品となるのか、意外な原料などの発見を通して食への興味や工夫することの素晴らしさ、人々の知恵を知る。
・電子書籍化にあたって、リアルな書籍のように「表紙」、「奥付」を映画のエンドロールのように作り、児童を編集スタッフとして扱うことで達成感を得られ、盛り上がりにつながった。
<工程>
・紙で制作したオリジナル図鑑をスキャンして電子書籍化
コツ:スキャン時に解像度等の調整で最適値を見つける
・絵は色鉛筆で描いた
・文章は鉛筆書き
コツ:鉛筆書きなので筆圧を上げて清書
・児童1名あたり見開き2ページ相当
コツ:読書館ビューアでの見え方の確認
<展望>
・今後はコンテンツ数を増やして図鑑特集ページの作成やPOPによる飾り付けなどで、読まれることへの工夫にも展開してみたい。
・さらに感想文の機能を活かしたレビュー会のような共有の場を検討したい。
・次年度同学年児童が事前に当該図鑑を閲覧して感想文レビューなどを通して「同学年でここまでできるんだ」という意識から執筆編集に取り組みはじめてみるということも検討したい。
【読書館について】
読書館は、子どもたちが読書習慣を身につける一助になることを目指して開発された電子書籍による読書支援サービスで、学校教育に携わるスタッフが選書した約16,000冊が、“いつでも、どこでも、読める”新しい読書環境を提供するものです。
また、本を読むだけに留まらず、地域の書籍や自作コンテンツの読書館への掲載、特集ページ作成、ポップによる装飾、感想文の執筆&掲載など、利用者による“参加型”の電子書籍サービスでもあり創作意欲の向上も期待できるものです。
<主な特長>
◎約16,000冊が読み放題
◎洋書が読める
◎自治体・学校別の独自サイト設定
◎低コストで常に読書機会を提供
◎貸出という概念が無いので、本の返却待ちが無い
◎閲覧人数に制限がないので、クラス全員が同じ本を読める
◎「読む」ボタンを押下するだけで本が読めるので、教員負担が少ない
◎読むだけではない『参加型サイト』
◎地域の書籍を掲載
◎特集・POPを設定
◎「いいね」ボタン
◎教員や児童のオリジナル文集や作品集を掲載
◎読書量の分析
◎感想の記録
◎読書中に本にメモ、マーカーを記載
◎新感覚の視覚的本探しUI『ワードサーフィン(R)』を搭載
【エスペラントシステム 概要】
社名 : 株式会社エスペラントシステム
設立日 : 1979年5月1日
所在地 : 本社 千葉県流山市前平井61番地 ESSビル
代表者名: 代表取締役社長 中村 健二
事業内容: コンピュータシステムの設計、システム開発、インフラ環境構築、
保守運用、電気工事、LAN敷設工事、クラウドサービス、人材派遣等
URL : https://www.ess-g.com/
株式会社エスペラントシステムは、1979年より主にコンピュータシステムの設計、システム開発を行っているIT企業です。
電子書籍関連事業には2010年から取り組み、デジタルコンテンツ配信や閲覧、管理、クラウドなどの周辺技術の経験を豊富に持っています。
そのバックグラウンドを応用して、子どもたちに読書習慣を身につけてもらう為の機会創造として読書支援サービス『読書館』プロジェクトを立ち上げました。
また、SDGsについても注目(注力)しています。紙を使わない電子書籍の普及により、貴重な地球資源の保護に繋がります。これもまた、読書習慣同様、子どもたちの未来に貢献する活動の一環であると考えています。
いつでも、どこでも、読書に親しめる新しい読書インフラ(=読書手段の選択肢の1つとして当たり前になること)を目指し、読書館は子どもたちと一緒に成長してまいります。
情報提供元: @Press