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進入路わきに設置された「いのドン」
萩・石見空港の旅客ターミナルビル屋上には「鹿ソニック」を設置
バードストライク予防効果が期待される「鹿ソニック」
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実証実験がスタートした「いのドン」に期待をかけるゴルフクラブの 川野顧問(右から2人目)と岡田博明副支配人(右端)。左端が辻教授、左から2人目が轟さん
世界的に問題になっている航空機への鳥衝突(バードストライク)対策で、島根県益田市の萩・石見空港は3月14日、岡山理科大学の辻維周・教育推進機構教授が企業と共同開発している高周波による獣害予防装置「鹿ソニック」を、またイノシシによるゴルフ場の被害防止のため岡山県玉野市の名門コース「東児が丘マリンヒルズゴルフクラブ」は、低周波による「いのドン」を3月15日、それぞれ設置して実証実験を開始しました。
萩・石見空港では夏季を除いて東京・羽田と1日2往復便が運航。鹿ソニックは空港としては日本初の設置で、旅客ターミナルビル屋上に、辻教授と山梨県の自動車部品メーカー「T.M.WORKS」の轟秀明・代表取締役が、4基取り付けました。稼働時間は午前7時~午後7時。高周波の到達範囲は半径約200メートル。主にカラスを防除するのが目的です。
内閣府の2008年度の資料によれば、航空機へのバードストライクは国内で年間1000件以上発生。エンジン故障など深刻なトラブルにつながる恐れもあり、定期巡回方式を行い、銃器(実砲、空砲)、煙火などを利用した対策が取られています。
萩・石見空港の撃退効果の結果を見たうえで、出雲空港(出雲市)でも設置を検討することにしています。
一方、東児が丘マリンヒルズゴルフクラブでは、コース内でイノシシによる被害が頻発。周囲に鉄柵、電気柵を二重に取り付けて防除しているものの進入路が生活道路になっているため閉鎖できず、イノシシが侵入して、コース内のあちこちを掘り返している状態。
この日は辻教授と轟さんらが進入路わき1カ所に、いのドンを設置し、センサーの反応チェックを行った後、実証実験がスタートしました。稼働時間は午後5時~翌朝6時です。
作業を見守ったゴルフクラブの川野日出生顧問は「イノシシ被害はゴルフ場共通の問題。今までいろんな対策を取ってきましたが、一向に改善されず手を焼いています。いのドンには大いに期待しています」と話しています。
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進入路わきに設置された「いのドン」
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萩・石見空港の旅客ターミナルビル屋上には「鹿ソニック」を設置
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バードストライク予防効果が期待される「鹿ソニック」
岡山理科大学 : https://www.ous.ac.jp/