陳 そうですね、まずは黄山美術社が京昭先生から1000点を超える中国の油絵を購入したのを契機として、2003年に日本の各都市で開催した「中国の世界遺産油絵巡回展」でしょうか。展覧会が終了したあと、私たちは一部の貴重な油絵を祖国に送り返しています。それから2004年に参画した「中国歴代王朝展」巡回展、2005年の大型特別展「Dawn of a Golden Age(走向盛唐)」巡回展では、関連商品の開発と販売に携わりました。また、2006年には「故宮博物院展」巡回展のキュレーションを担当し、2008-9年には黄山美術社が5年の歳月をかけて準備してきた「大三国志展―悠久の大地と人間のロマン」巡回展を、東京、旭川、福岡、名古屋、香川、前橋、神戸の七都市で開催しました。 これは延べ101万人もの入場者を集め、日本で開かれた中国文物展覧会の最高記録となりました。これも印象深い展覧会の一つですね、信じられないような話です。
第二に、バラエティに富む展覧会を重視しています。 いくつか列挙しますと、「彼は世界の注目を集めた―周恩来総理記念回顧展」に代表される著名人の展覧会、「西方絵画500年―東京富士美術館蔵作品展」巡回展や「見つめあい、見つめあう―東京富士美術館蔵西方肖像画展」巡回展などの美術展、「生命の共鳴―陳世英珠宝展」などの宝飾展示、「匠の心―日本伝統工芸精品展」巡回展などの工芸展、「東瀛的鐘声 Bell Tolls from Japan―井上有一作品回顧展」巡回展に代表される書道展、「アフガニスタン国家博物館珍宝展」巡回展や「地中海から中国へシルクロードの秘宝―平山郁夫シルクロード美術館所蔵品展」巡回展、「琉光溢彩―平山郁夫シルクロード美術館所蔵古代ガラス珍品展」巡回展、 「燦然と輝く記憶:メソポタミアからガンダーラまで―東方文明古国冶金術展」巡回展などのようなシルクロードの文物展、そして「日中交流二千年 アジアをつなぐ美と精神」展などです。私たちはインタラクティブな交流に焦点を当てて、いわゆる「Win-Win」を実現してきました。