「白磁壺」朝鮮時代(18世紀) 日本民藝館所蔵
「粉青刷毛目鉄絵草花文俵壺」朝鮮時代(15世紀後半―16世紀前半) 日本民藝館所蔵
李康孝(LEE, Kang hyo)《粉青山水》2014年 個人蔵
李承煕(LEE, Seung hee)《Tao_Kyoto(13)》2018年 個人蔵
滋賀県立陶芸の森陶芸館では、特別展「静中動:韓国のスピリットをたどる―開かれた陶のアート」展を9月17日より開催しています。当館レジデンス事業の30周年を記念として開催した本展は、やきものを中心に韓国の伝統から現代まで一堂に会します。また11月11日より、陶芸館ギャラリーで「Marty Gross編集 ‘韓国の陶工 作業工程1974’」の連携映像も特別放映しています。
1. 展覧会名
特別展「静中動:韓国のスピリットをたどる-開かれた陶のアート」
2. 主催
滋賀県立陶芸の森、京都新聞
3. 監修
東京藝術大学美術学部 教授 片山まび氏
4. 後援
駐日韓国大使館 韓国文化院、滋賀県教育委員会、甲賀市、NHK大津放送局
5. 協力
甲賀市国際交流協会、在日本大韓民国婦人会 滋賀県地方本部、京セラ株式会社
6. 協賛
山田牧場
7. 助成
画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/335514/LL_img_335514_12.jpg
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8. 会期
令和4(2022)年9月17日(土)~12月18日(日) (80日間)
9. 利用情報
開館時間:9時30分~17時(入館は16時30分まで)
休館日 :毎週月曜日(9月19日/10月10日(月・祝)は開館し翌日振替休館)
10. 入館料
一般750円(600円)/高大生560円(450円)/中学生以下無料
※( )内は20人以上の団体料金 ネット割引券利用で10%off
■展覧会概要
激変する歴史の中で他文化と交流しながら、独創的な世界観を生み出してきた韓国アート界には、静の中に潜められる動のエネルギー、「静中の動」の精神が垣間見える。とりわけ、人・文化の交流を通じた変容により、新たな美が生まれる一方、その動きの中で相対的に浮かび上がるアイデンティティや、変わらない伝統の精神性なども根底にうかがえる。その精神性の代表例の一つとして挙げられるのが、朝鮮白磁の「満月壺(MOON JAR)」です。満月壺は近年ジャンルを問わず、韓国のアーティストたちに通底する美・文化のキーワードとしてたびたび登場します。
本展では、静中動の視点から伝統を踏まえて、様々な表現・理論へと展開された韓国アート、主に陶を素材にした作品を中心に紹介し、その根底にある精神性と魅力について、歴史的に多くの接点を持つ日本のやきものとの関わりを通じて浮き彫りにします。
■展示構成・出品作家 約130点
序章 「精神性の根源」:時を越えて見出されるもの
青磁・粉青沙器・白磁・甕器の名品、藤本巧(写真)、Marty Gross(映像)
第1章 「静」:静に潜められた動のエネルギー
具本昌(写真)、申相浩、李秀鐘、李康孝、裴泳和、劉炳豪、尹柱哲、
尹豪浚、金愛榮、李寶那
第2章 「中:関係性」-物と空間、平面と立体、韓国と他国
李禹煥(絵画)、李承煕
第3章 「動」-動きの中で浮かび上がるアイデンティティ
元慶煥、禹寛壕、林美岡、金鉉淑、呂宣九、玄尚哲
第4章 「静中動をこえて:いま、ここ」-同時代の動きの中で
裴世眞、趙光勲、李允姫、河明求、裴相順(絵画)
※“裴”は正しくは、「裴」の上にけいさんかんむり
※“允”は正しくは、「允」の横におうへん
※“寛”は正しくは、旧字体
■関連イベント
1. 本展監修者の片山まび氏のスペシャル・トーク+アーティスト・トーク
※参加費無料、要事前申込
・日時:11月6日(月) 13時~15時30分
・場所:滋賀県立陶芸の森 信楽産業展示館 ホール
2. 出品作家・河明求氏の野焼きイベント「未来へのおくりもの―はにわメッセンジャー」
参加者の完成作を作家の作品と併せて展示予定
制作:8月6日(土)/焼成:8月21日(日)
※協力:世界にひとつの宝物づくり実行委員会
3. 韓国の食と器:キムチとオンギ
(1)オリジナルのキムチ壺づくり
・日時:10月9日(月)
・講師:玄尚哲(出品作家/信楽在住の韓国人陶芸家)
(2)キムチを漬けてみよう!
・日時:11月26日(土)
・場所:一般社団法人シガラキ・シェア・スタジオ
・講師:李美姫(在日本大韓民国婦人会 滋賀県地方本部 会長)
※特別協力:在日本大韓民国婦人会 滋賀県地方本部、甲賀市国際交流協会、しがらきマルシェ
4. ギャラリートーク(学芸員による展示解説)
※申込不要、要入場券
・日時:9月25日(日)、10月23日(日)、11月20日(日)いずれも13時30分~
5. 陶芸館ギャラリー「Marty Gross編集‘韓国の陶工 作業工程1974’」
令和4(2022)年10月11日(金)~12月18日(日)
本展に併せて陶芸館ギャラリーでは、韓国を代表する保存容器・甕器(オンギ)づくりの1974年の映像を、マーティ・グロス(Marty Gross)の編集による特別映像を放映しています。今では見ることのできないソウルにある2か所のオンギ工場で土の水簸から焼成まで細かい工程(約60分)を当時の状況を知っている韓国の陶芸家によるコメント入りでご確認できます。
6. 地元企業協賛企画 山田牧場 POP UP SHOP!
自慢の牛乳を使用した商品を陶芸館前にて販売。
開催日:会期中の土曜日・日曜日・祝日(雨天中止)
7. その他
同時期開催の「朝鮮の工芸」をテーマにした展覧会
・日本民藝館(東京):「柳宗悦と朝鮮の工芸 陶磁器の美に導かれて」
9月1日~11月23日
・韓国文化院ギャラリー MI(東京):
「『朝鮮とその藝術』刊行100周年記念 柳宗悦の心と眼
―日本民藝館所蔵 朝鮮関連資料をめぐって―」
9月14日~10月1日
■プレスリリース画像
画像2: https://www.atpress.ne.jp/releases/335514/LL_img_335514_1.jpg
「白磁壺」朝鮮時代(18世紀) 日本民藝館所蔵
画像3: https://www.atpress.ne.jp/releases/335514/LL_img_335514_2.jpg
「粉青刷毛目鉄絵草花文俵壺」朝鮮時代(15世紀後半―16世紀前半) 日本民藝館所蔵
画像4: https://www.atpress.ne.jp/releases/335514/LL_img_335514_3.jpg
李康孝(LEE, Kang hyo)《粉青山水》2014年 個人蔵
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李承煕(LEE, Seung hee)《Tao_Kyoto(13)》2018年 個人蔵
画像6: https://www.atpress.ne.jp/releases/335514/LL_img_335514_5.jpg
李承煕(LEE, Seung hee)《Tao_Kyoto(15)》2018年 MUSEUM 李朝所蔵
画像7: https://www.atpress.ne.jp/releases/335514/LL_img_335514_6.jpg
金愛榮(KIM, Ye young)《Pivot Series_瀬戸際の風景3》2022年 個人蔵
画像8: https://www.atpress.ne.jp/releases/335514/LL_img_335514_7.jpg
禹寛壕(WOO, Kwang ho)《一万個のプレゼント》2014年 滋賀県立陶芸の森陶芸館蔵 ※“寛”は正しくは、旧字体
画像9: https://www.atpress.ne.jp/releases/335514/LL_img_335514_8.jpg
呂宣九(YUH, Sun Koo)《瞳の世界》2018年 滋賀県立陶芸の森陶芸館蔵
画像10: https://www.atpress.ne.jp/releases/335514/LL_img_335514_9.jpg
河明求(HA, Myeong gu)《Happy Tiger》2021年 個人蔵
画像11: https://www.atpress.ne.jp/releases/335514/LL_img_335514_10.jpg
裴世眞(BAE, Se jin)《Waiting for Godot 324426-325556》2022年 個人蔵 ※“裴”は正しくは、「裴」の上にけいさんかんむり
画像12: https://www.atpress.ne.jp/releases/335514/LL_img_335514_11.jpg
裴相順(BAE, Sang sun)《The Chandelier5》2018年_Archival pigment print 個人蔵 ※“裴”は正しくは、「裴」の上にけいさんかんむり
情報提供元: @Press