Q. 撮影を終えられての感想を教えてください。 A. 国民的アニメ「きかんしゃトーマス」のトーマス役をまさか自分がやらせてもらえるなんて夢にも思わなかったので、とても光栄なことですし、本当に嬉しいなと思いました。また、人生で初めてアテフリ(元々ある声に自分の口を合わせる)を経験したこともすごく楽しかったですし、自分の中では意外とうまくできた気がしていて。新たな才能というか、意外とセンスあるのかもと思いながらやっていました。
Q. 好きなキャラクターは何でしたか? A. ハロルドは、(トーマスをよく見ていた)当時からちょっと覚えています。一人だけ空を飛ぶヘリコプターですし、色も白に赤っていうのがかっこいいので一番好きだった記憶があります。 (空を飛びたいという願望もあったのかもしれませんね、という問いに対し)まあ今でもあります。空は飛びたいですね、やっぱり。いつになっても夢です!
Q. 今回“大人のためのサラリーマントーマス”というテーマで実写化しますが、前田さんが演じられている中で、共感するポイント/ご自身も気をつけたいことはありましたか? A. 今回3つの作品をやらせてもらったのですが、どれもすごい教訓になるというか。悪口を言ったり人のことを傷つけたり。でも自分が助けてもらった時にその人の優しさとかありがたさに気づく、というお話で共感でしかないですし、普段から自分が使っている言葉とか相手にかける言葉っていうのが、自分が無意識のうちに人を傷つけているということもわかった上で会話をしておかないと、こういうことって本当に起こりうるなと思いました。 あとは仕事の大きい小さいでやらないっていうのも、この仕事をしていて色んな仕事をすることがありますけど、「この役は小さいから別にいいや」って思うようになったら最悪だなって思いますし、そんな風にならないように一つ一ついただいた役とか、いただいた仕事に一生懸命真っ当に向き合っていかないとなと、すごく学びましたね。
Q. ドラマの見どころを教えてください。 A. 僕はこの企画自体がすごく面白いなと思っていて。元々あるアニメーションに役者さんたちがそれと同じ芝居をしてその(アニメの)声を使ってドラマを撮るって、僕自身初めての経験だったので、それがもう既に見どころというか、すごく攻めた素敵な企画だなと思います。
Q. ドラマで工夫した点、撮影する中で難しかった点はどんなところですか? A. 最初は特にアニメーションの音を流して、そのセリフと同じタイミングで僕もセリフを言う、というやり方でやらせてもらったんですけど、普段セリフを言う時は自分の気持ちとか自分の身体の状態が整ったタイミングで言葉を発するのに対して、今回は再生をしてから言葉を発するまでの時間が元々決まっているので、そこに自分の気持ちを合わせにいく、というのがすごく難しかったですね。
2001年4月25日生まれ、福島県出身。映画(20/吉田岳男監督)『アカリとマキコ』で第1回TOKYO青春映画祭 最優秀助演賞を受賞。映画『死刑にいたる病』監督/白石和彌、TV『手を振る』(20/TOKYO MX)、CM『野村不動産』『マクドナルド』『日本郵政』『SoftBank』『しんきん』『カネボウ』、MVマカロニえんぴつ『溶けない』、Saji『シュガーオレン』など多数作品に出演。また、主演を務めた長編映画『MOON and GOLDFISH』が2023年劇場公開を控えている。