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株式会社 桜の花出版(本社:東京都町田市)は、新刊「慢性腎臓病の楽しい食事―腎臓病を悪くしないため、人工透析にならないため、毎日がんばっているあなたへ」(著者:吉村吾志夫)の電子書籍を、2022年11月1日に販売開始致します。
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今年もあっという間に11月、寒くなると腎臓には大きな負担がかかっています。
腎は成長や老化とも関係が深く、次のうち思い当たる症状が2つ〜3つあった場合、腎の弱りが考えられます。
◇足が冷える
◇腰から膝にかけて重だるい
◇尿が近い
◇夜お手洗いに起きる
◇最近、物忘れをする
◇白髪が増えた
◇立ちくらみ
夜間、排尿のために1回以上起きなければならない症状を夜間頻尿といいます。加齢とともに頻度が高くなります。腎機能の低下も要因の一つです。
健康診断で腎機能低下を指摘されても、かかりつけ医から「様子を見ましょう、経過を見てください」と言われるだけなので、「本当にこのままで良いのだろうか」と不安に思うことはありませんか。ネット情報や自分で本を選び、「運動が良い」「食事療法が良い」と自己流の対応をしているうちに、腎機能が悪化していく。こんなに努力しているのに…。
著者の吉村吾志夫先生は、腎臓病治療の超スペシャリストです。(日本腎臓学会専門医および指導医、日本透析医学会認定医および指導医、日本病態栄養学会専門医)多くの患者さんを治療し、食事療法を指導しながら、「もっと早く対応していたら、人工透析にならなかったのに」そんな悔しい思いを長年いだいてきました。そこで、「今なら、まだ間に合う!」という皆さんに、真に有効な「慢性腎臓病の食事療法」を届けるために執筆した本が、この『慢性腎臓病の楽しい食事』です
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腎臓は、様々な働きをしています。
1 尿を作り排出する
2 血圧の調節
3 血液(赤血球)を造る
4 体内環境を一定に維持する
5 強い骨を作る
腎臓の病気が進行すると、このような生命維持のために必要な多くの働きが低下します。つまり腎臓を守ることは、健康寿命を延ばすことにつながるのです。
腎臓の機能が弱った方々に、食事療法として「たんぱく質制限」を聞かれたことがありますか?
腎機能が低下すると、たんぱく質が代謝されてできる老廃物(燃えカス)が腎臓から排出されず、高カリウム血症、アシドーシス、体液量の異常、高リン血症、尿毒症などの代謝異常を生じます。食事から摂取されるたんぱく質制限をすることで、腎臓への負担を軽くするのです。
「たんぱく質制限をするなら、肉や魚を食べなければいいんだろう」言うのは簡単ですが、ご自分の食事を頭に思い描いてください。普通の人の食事の「おかず」は、たくさんのたんぱく質を含んでいます。肉や魚を抜きにして、毎日、毎日どのように食事の献立を立てることができますか? いうまでもなくたんぱく質も重要なエネルギー(カロリー)源です。
患者さんの食事においてまず大切なのは、「適切なエネルギー摂取」です。
「たんぱく質をそれほど食べなくたって大丈夫だよ。糖質や脂質を十分食べれば、エネルギー(カロリー)は摂れるから」と言う患者さんもいらっしゃいます。思い出してください。慢性腎臓病患者さんの食事には、食塩摂取制限も重要です。
このような方法では、いいとこ数日しか持ちません。おいしい、おいしくない、とかいう以前の問題です。ようするに〝甘ったるくて、油っぽい〟食事になってしまいます。これをずっと継続するなんて、できません。結局、とても食べられなくて、摂取エネルギーは減って痩せ細っていきます。たんぱく質摂取制限のCKDに対する効果は全く期待できないばかりか、栄養状態が低下して病気そのものも悪化してしまいます。
つまり、普通においしくいただける食事を通常の食品から献立を考えて作ることは無理だということがわかります。通常の食品でおいしくいただける献立を作ろうとするとエネルギー不足となってしまいます。通常の食品だけでは、たんぱく質の制限はできても十分なエネルギーを確保することはできないのです。これを続ければ、栄養障害を来すだけで、治療効果は望めません。要するに通常食品のみでは、治療効果のある低たんぱくの食事療法は実行不可能なのです。
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つまり、自己流の食事療法は考えるほど簡単ではないのです。
◆ 「たんぱく質制限」はどのくらいしたら良いのか?
◆ たんぱく質制限で筋肉量が落ちて、寝たきりになったりしないか心配
◆ 野菜の「茹でこぼし」「小さく千切りし水にさらす」、これって一生しないといけないの?
◆ 運動して体調は少し良くなったけど、これで人工透析にならずにすむのかな?
スポーツでも仕事でも、最初が肝心といいます。最初に良い指導者について指導を受けること! それが上達の近道です。自己流では変な癖が付いたり、努力に結果が伴わなかったり…。ましてや医療の自己流って本当に危険です‼
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巻末に、食事療法に精通していらっしゃる先生方を紹介しています。
<あとがき>をご紹介しましょう!
本書を読んでいただいた患者さんで食事療法に取り組んでみようと思われた方がいらっしゃれば幸いです。では、どこで指導を受ければいいのかと迷われる場合が多いと思います。全国には、慢性腎臓病患者さんの食事療法を熱心にされている医療施設がありますので、ご紹介致します。それでもここに載せた医療施設までは遠くて定期的には通えないという患者さんもいらっしゃるかもしれません。
そういった場合は、患者さんの腎機能の状態にもよりますが、間隔をあけて半年に1回、1年に1回、というふうに、そのような医療施設を受診して食事内容についての評価をしていただき、定期受診は近所のかかりつけ医の先生のもとに通うというのが無理なく継続可能です。専門医とかかりつけ医の連携によって、患者さんに過度のご負担をかけずに慢性腎臓病に対し有効なアプローチができます。私のところにも、そのような形で、北海道、東北から関西、九州など遠方から年に1、2回受診される患者さんが多くいらっしゃいます。
一度、次頁以降(巻末)に掲載された先生に代表される、食事療法に理解のある先生方の医療施設にご連絡ください。その場合は、かかりつけの先生とご相談のうえで行うのがよろしいと思います。受診の際には、検査結果やお薬手帳などをお持ちいただくとよいかと思いますが、受診予約の際に、何を持っていったら良いかお尋ねになると良いでしょう。
お示しした先生方は、慢性腎臓病患者さんへの治療に熱心な方々ばかりですので、日頃疑問に思っていることなどに答えてくれるでしょう。ご注意していただきたいのは、他の病院や医院のホームページには、腎臓病の食事療法もやっておりますと記載されているのですが、行ってみたら十分な指導もなく、本文で述べたようなカリウムの話程度で終わってしまうことがあります。かかりつけの先生にもご相談し、受診するところを選ばれるとよろしいでしょう。
慢性腎臓病の食事療法は一生続くものです。あなたに寄り添い励まし、共に歩んでくれる主治医との二人三脚によって、あなたの人生が有意義なものとなることを心よりお祈りしています。
書籍名:慢性腎臓病の楽しい食事―腎臓病を悪くしないため、人工透析にならないため、毎日がんばっているあなたへ
著者:吉村 吾志夫
定価:本体1,200円(税別)
発行 桜の花出版 /発売 星雲社
四六判: 203ページ 言語: 日本語
ISBN-10:4434310399
ISBN-13:9784434310393
発売日:2022/10/14
寸法: 10.9 x 7.8 x 1.4cm 該当分野:実用書、家庭の医学
https://www.sakuranohana.jp/books/9784434310393/
※電子書籍も発売されます。
吉村吾志夫(よしむらあしお)
新横浜第一クリニック院長 昭和大学医学部客員教授
慢性腎臓病治療のメッカである昭和大学藤が丘病院腎臓内科の三代目の教授に2008年に就任。慢性腎臓病の食事療法においてパイオニアの一人であった先代の出浦照國教授が提唱されていた食事療法を継承するとともに、糸球体腎炎の発症や進展に関する実験的研究に加えて、IgA腎症に対する扁桃腺摘出+ステロイドパルス療法の有効性や、妊娠高血圧症候群などの多くの臨床研究に従事してきました。退職後は、多くの慢性腎臓病の患者さんの治療に奔走する傍ら、従来の臨床研究の継続とともに、栄養士とともに医療従事者や患者さんに対する食事療法の啓蒙活動を全国で展開されています。
楽天ブックス : https://books.rakuten.co.jp/rk/5d52961d1bda3a06b29dd0c67177e20d/?l-id=search-c-item-text-02
『慢性腎臓病の楽しい食事』 桜の花出版.pdf
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人としてどう生きるべきかーいつの時代も変わらない人類永遠のテーマです。
桜の花出版は、より良い医療と健康な生き方を提案する『国民のための名医ランキング』、歴史を知るための必読書である『シリーズ日本人の誇り「日本人はとても素敵だった」』『THE NEW KOREA』、『侘び然び幽玄のこころ』『タオと宇宙原理』など長く読み継がれる書籍の刊行を通じて、皆様の人生を豊かにする一助となれるよう願っています。
桜の花出版 株式会社 https://www.sakuranohana.jp/
所在地 :〒194-0021 東京都町田市中町1-12-16
設立 :1998年6月
事業内容 :出版