■くるみの腸に関する研究 『The Journal of Nutrition』に発表されたUSDA(米国農務省)とイリノイ大学の研究によると、くるみの摂取は腸内細菌叢に好ましい変化を与えることがわかりました。(*1) 健康な成人18名による少数の被験者集団(35~68歳)に、3週間毎日42グラム(約1.5オンス)のくるみを食べてもらったところ、大腸がん、炎症、消化器疾患に影響する二次胆汁酸が減少していることがわかりました。また、くるみを食べた結果、健康に良いとされている腸内細菌が増加したことも明らかになりました。『Nutrients』に発表された別の研究では、くるみを加えた食事により身体に有益なプロバイオティクス菌と酪酸菌が増えることで、腸内細菌叢に好ましい影響がもたらされることが示されています。(*2)
*1 Holscher HD, Guetterman HM, Swanson KS, et al. Walnut Consumption Alters the Gastrointestinal Microbiota, Microbially Derived Secondary Bile Acids, and Health Markers in Healthy Adults: A Randomized Controlled Trial. J Nutr. 2018;148(6):861-867 *2 Bamberger C, Rossmeier A, Lechner K, et al. A Walnut-Enriched Diet Affects Gut Microbiome in Healthy Caucasian Subjects: A Randomized, Controlled Trial. Nutrients. 2018;10(2): 244.
【カリフォルニア くるみ協会について】 1987年設立のカリフォルニア くるみ協会 California Walnut Commission(CWC)は、カリフォルニア州の4,500以上のくるみ生産者と、100社に及ぶ加工・販売業者を代表する機関です。カリフォルニア くるみ協会は、世界の輸出市場の開拓活動に 関わり、くるみの健康に関する研究を実施しています。アメリカで生産されるくるみの99%以上は、カリフォルニア州の肥沃な土壌で栽培されており、世界で流通するくるみの3分の2を占めています。