これまでに実施された研究から、健康的な食生活の一部としてくるみを取り入れることで、加齢に伴う認知機能の維持・向上に役立つ可能性があることがわかっています。JAMA(米国医師会雑誌)に掲載された研究によると、心血管リスクの高いスペインの高齢者集団において、オリーブオイルや主にくるみやミックスナッツを加えた地中海食の摂取は、加齢に伴う認知機能低下の抑制と相関があることが明らかになりました(※4)。またJournal of Alzheimer's Diseaseで発表された動物実験によると、くるみを摂取することで酸化ストレスと炎症が抑制され、アルツハイマー病の発症と進行リスクを低減または、遅延させる可能性が示唆されています(※5)。 さらに、Journal of Nutrition Health & Aging誌で発表された研究では、くるみの摂取が記憶力、集中力、情報処理速度を含めた認知機能試験の成績を向上させる可能性があることが明らかになっています(※6)。
●アルツハイマー病に対するくるみ摂取の有益性が示唆されています Journal of Alzheimer's Diseaseで発表された動物実験によると、くるみを摂取することで酸化ストレスと炎症が抑制され、アルツハイマー病の発症と進行リスクを低減または、遅延させる可能性が示唆されました。これらの知見は、くるみを含む食事が、学習能力、記憶力、ストレスおよび不安、運動能力に影響を与え、アルツハイマー病に関与する可能性があるとした2014年の先行研究に基づいています(※5)。
●くるみの摂取による、記憶力・集中力・情報処理速度の向上効果が明らかになっています 「Journal of Nutrition Health & Aging誌(2015)」で発表されたカリフォルニア大学ロサンジェルス校デイヴィッド・ゲフィン医科大学院の研究では、くるみの摂取が記憶力、集中力、情報処理速度を含めた認知機能試験の成績を向上させる可能性があることが示されました。本研究では20歳以上の成人が対象となり、6種類の認知機能検査で、くるみ摂取量の多い被験者が有意な好成績を示すことが明らかになっています(※6)。
■カリフォルニア くるみ協会について 1987年設立のカリフォルニア くるみ協会 California Walnut Commission(CWC)は、カリフォルニア州の4,500以上のくるみ生産者と、90社に及ぶ加工・販売業者を代表する機関です。カリフォルニア くるみ協会は、世界の輸出市場の開拓活動に関わり、くるみの健康に関する研究を実施しています。アメリカで生産されるくるみの99%以上は、カリフォルニア州の肥沃な土壌で栽培されており、世界で流通するくるみの3分の2を占めています。