ペンシルベニア州ピッツバーグ、2022年8月1日 - Ansys( https://www.ansys.com/ )(NASDAQ:ANSS)はUniversity of Central Florida(UCF)が主導し、NASA University Leadership Initiativeから5年間で1,000万ドルの資金提供を受けている、航空業界の持続可能性を促進するための研究を支援しています。このプロジェクトは、より持続可能性が高い航空機用の代替燃料として液体アンモニア(NH3)を使用するゼロカーボンのジェットエンジンの開発を目的としています。Ansysのシミュレーションソリューションは、このプロジェクトがアンモニアの使用を検証し、期限内に成果を出すために不可欠なものです。 化学反応速度論と数値流体力学(CFD)のシミュレーションツールであるAnsys Chemkin-ProとAnsys(R) Fluent(R)を連携させることにより、研究者は熱交換器チューブ内の液体アンモニアの蒸発や熱伝達、空気中のアンモニアと水素の燃焼等のアンモニアに関する複雑な化学反応システムをシミュレートすることができるようになります。最終目標は、アンモニア中の水素を活用するために化学触媒を用いてアンモニアを水素のキャリアとして使用し、空気中に安全な排気のみを排出するようにすることです。
「私たちはよりクリーンな航空に対するスケーラブルなソリューションを作り出したいと考えており、Ansysの協力によってより早くそれを実現できるでしょう。Ansysの流体シミュレーションツールの精緻さと機能なしには信頼性の高い代替燃料としての液体アンモニアの使用を確証することはできなかったでしょう。」(プロジェクト主任研究員、Center for Advanced Turbomachinery and Energy Research at UCFリーダー、UCF工学部教授、Jay Kapat氏) 持続可能性に加えて、アンモニアは高高度でも液体であり、水素よりも取り扱いが簡単で搭載のための追加設備が不要です。これに対し、水素は高高度では特別な取り扱いと熱管理が必要で、大きなオンボードの極低温搭載設備が必要とされます。 「シミュレーションは多くの業界でよりクリーンな未来を再形成します。今日UCFとNASAにより可能となったこの心躍る新しいプロジェクトで航空業界にインパクトをもたらすことができることをとても誇りに思います。シミュレーションにより企業は製品製造の前段階で資源、電力と炭素排出を削減し、よりエネルギー効率の高い製品とプロセスを構築することができ、持続可能性に広範囲な影響を与えることができます。シミュレーションを通じてAnsysは、シミュレーションなしには解析できない化学反応等の相互作用をモデル化し、お客様が持続可能な将来に向けてのビジョンを実現する予測精度を提供します。当社は画期的な、持続可能性のある航空燃料の開発の一翼を担うことができることをとても嬉しく思っております。 」(Ansys、CTO and Ansys'Academic and Sustainability Programs executive sponsor、Prith Banerjee)