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ダイキン工業株式会社は、6月の「環境月間」に合わせ、全国約500名の男女を対象とした「エアコンの電力消費と節電に関する意識調査」を実施しました。
今年の夏は、発電所の休止や燃料の調達リスク、電力需要の増加などにより、電力需給のひっ迫が懸念されています。政府が企業や家庭に対して全国的な節電を要請するなど、消費電力を抑える必要性がこれまで以上に高まっています。実は、夏の日中(ピーク時)における家庭の消費電力の約6割をエアコンが占めており、エアコン使用による消費電力増や環境への影響は無視できません。電力需給のひっ迫に加え、昨年来、電力料金の値上げが続いていることも踏まえ、本調査を実施しました。
今回の調査で「電力需給のひっ迫や電気代の上昇を踏まえ、この夏、昨年よりも省エネ・節電に積極的に取り組みたいと思いますか?」と尋ねたところ、約9割もの人が「取り組みたい」と回答し、省エネ・節電への意識の高さが明らかになりました。一方で、「昨年以上の省エネ・節電のために具体的な取り組みのアイデアがない」という人は約7割にのぼり、多くの人が対策に頭を悩ませている実態も浮き彫りになりました。中には「省エネ・節電のためにエアコンの使用を我慢しようと思うことがある」という人も半数以上いました。
エアコンは、快適で健康な暮らしには欠かすことができない生活インフラともいえます。特に、今年の夏の気温は「平年並みか高い」と見通されている中、電気代、電力需給ひっ迫等を理由に、無理してエアコンの使用を控えることは、熱中症等を引き起こすリスクにもつながります。今回の調査結果と合わせて、消費電力や環境負荷を抑えながらも快適で健康的に過ごせる「上手なエアコンの使い方」をご紹介します。
「今年の夏、電力需給がひっ迫する恐れがあることを知っていますか?」との質問に、約7割(65.8%)の人が「知っている」と回答しました。また、「電気代上昇によって家計への負担の高まりを感じていますか?」との質問には、約8割(78.9%)の人が「感じている」と回答し、多くの人がこの夏の電力需給や電気代を意識していることが明らかになりました。
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資源エネルギー庁によると、今年の夏、電力の安定供給に最低限必要な予備率3%を確保できる見通しとしつつ、猛暑など不測の事態が起きた場合に、東北から中部エリアにおいては予備率を3.1%と予想するなど、非常に厳しい見通しとなっています。政府は、企業や家庭に対して全国的に節電を呼びかけており、消費電力を抑える必要性がこれまで以上に高まっています。
「この夏、昨年よりも省エネ・節電に取り組みたい」と回答した人は約9割(90.7%)と、大多数の人が省エネ・節電に積極的であることがわかりました。電力需給のひっ迫や、電気代の値上がりを背景に、この夏に向け、省エネ・節電に対する人々の意識は大きく高まっているようです。
省エネ・節電に積極的に取り組む理由を聞いたところ、約8割(81.3%)の人が「家の電気代上昇を抑えるため」と回答し、他の項目を大きく抑えて最も多い結果となりました。節電要請に応えたい気持ちや、近年高まりつつある環境への意識がありつつも、現状では日常の生活と密接にかかわる「電気代の上昇」を強く意識している人が多いようです。
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それでは、人々はどのよう省エネ・節電に取り組んでいこうとしているのでしょうか。「昨年以上の省エネ・節電のために、具体的な取り組みのアイデアはありますか?」との質問には、「ない(どうすればいいかわからない、これから考えたい)」と回答した方が約7割(67.1%)という結果となりました。近年の省エネ、環境意識の高まりの中で、すでにさまざまな形で省エネ・節電の工夫している人も多いことが考えられます。昨年以上の節電が難しい中、今まで取り組めていなかった新たな節電術に関する情報のニーズは大きそうです。
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夏の電力需給に影響の大きいと考えられるエアコンの消費電力について、一般の方々には正しく理解されているのでしょうか。「夏場、一番消費電力が大きい家電」として約7割(74.7%)の人が「エアコン」と回答し、最も多い結果となりました。一方で、夏場の日中(ピーク時)におけるエアコンの消費電力の割合を「5~6割程度」と正しく回答できた人は約1割(約13.7%)と少なく、昨年同じ質問をした際 (13.4%)と大きく変わりませんでした。まだまだ多くの人がエアコンの消費電力を少なく見積もっているようです。エアコンの消費電力について正しい知識を身に着けることが、節電と環境貢献への第一歩かもしれません。
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資源エネルギー庁の調査によると、夏の日中(14時ごろ)の一般家庭における電力消費は、照明や冷蔵庫を抑え、エアコンが最大(58%)で約6割を占めていると言われています。さらに、以前は、電気使用量は年間を通じてほぼ一定だったのが、近年、季節によってその差が拡大しています。夏と冬に電気使用量のピークを迎えていることから、季節によって使用頻度が大きく変わるエアコンも、夏場の電力需給に与える影響は大きいと考えられます。
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家電製品の中で、夏場の消費電力が一番大きいと多くの人に認識されているエアコンですが、電気代や環境影響等を配慮されているためか、「省エネ・節電のために夏場のエアコン使用を我慢しようと思うことがある」と回答した人は約6割(64.7%)と、半数以上にもおよぶ結果となりました。また、夏場のエアコンを使用する際に、省エネ・節電のための上手な使い方として工夫したいことを尋ねたところ、「設定温度を少し上げる(控えめにする)」と回答した人が約7割(66.3%)と最も多い回答となりました。
一方で「定期的にエアコンのフィルターを掃除する(32.7%)」、「室外機の吹き出し口周辺に物を置かない(13.1%)」など、その他の工夫ポイントについては1~3割程度の実施にとどまっており、まだまだ工夫の余地は大きいと言えそうです。これからこうした節電術が多くの人に取り入れられることで、無理のない省エネ・節電習慣になっていくことが期待されます。
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近年、気温は上昇し続け、それに伴い真夏日や猛暑日、熱帯夜を記録する日は増え続けています。エアコンなしで夏を過ごすことは考えられないほど、エアコンは健康で快適な暮らしには欠かすことのできない生活インフラとなっています。当社は、この環境月間をきっかけに、エアコンを上手に使いながら、環境負荷を抑えるだけでなく、省エネ・節電にも繋がる効果的なエアコンの使い方を紹介しています。これらも参考に、この夏をうまく乗り切っていただきたいと考えています。
<調査概要>
調査名:エアコンの電力消費と節電に関する意識調査
調査期間:2022年6月2日(木)~6月5日(日)
調査対象:全国の男女526名
調査方法:スマートフォンリサーチ
<参考ページ>
ダイキン エアコン節電情報
https://www.daikin.co.jp/air/life/electricitysaving
ダイキン 空気の困りごとラボ
https://www.daikin.co.jp/air/life/laboratory
エアコンは、室内機が周囲の空気を取り込み、室内機の中で温めたり冷やしたりして室内に戻すことで室温をコントロールしています。室内機の中にあるフィルターは、室内機が取り込む空気の中に漂うホコ
リを止める役割をしています。フィルターにホコリが堆積すると、室内機を通る空気の量が減り、室温が設定温度に到達するまでに時間がかかり、その分、無駄な電力の消費につながります。そのため、2週間に1回のフィルター掃除をおすすめしています。なお、フィルターを一年間掃除しないと、約25%の電気代の無駄につながる場合もあります
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室外機の吸込口や吹出口がふさがれると、エアコンに負荷がかかってしまいます。エアコンの運転効率が下がることで、消費電力が上がり、電気代も上がります。室外機にカバーをかけたり、室外機の周辺に荷物を置いたりせず、室外機周辺の風の流れを妨げないようにしましょう。
また、室外機周辺が高温になった場合も、エアコンの運転効率
が下がることがあります。夏場、直射日光で室外機の周辺が熱くなってしまう場合は、日影が作れて風通しも良い「よしず」などを、室外機から1メートルほど離れたところに立て掛けることも効果的です。
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エアコンは、電源を入れてすぐの時など、設定温度をめざして室温を大きく変化させているときに多くの電力を消費します。一方、設定温度に到達後、室温を維持するための電力は少なめです。エアコンのスイッチをこまめにオンオフすると、室温を大きく変化させるタイミングが増え、その分エアコンに負荷がかかり、消費電力も増加します。多くの場合、30分程度であればスイッチを切るよりも、つけっぱなしにしておいた方が消費電力を抑えられます。
なお、定期的な窓開け換気をする場合でも、つけっぱなしをお勧めします。当社が行った実験では、30分に5分の窓開け換気のたびにエアコンの電源を小まめにオンオフにするよりも、エアコンをつけっぱなしにした方が、電気代が1日で約45.7円(1カ月換算で約1,371円)低くなる結果となりました。
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エアコンの風量は「自動」がおすすめです。ファンの回転音が静かで節電のイメージのある微風や弱風ですが、風量が少ないと設定温度にするまでに時間がかかり、その分、無駄な電気代がかかってしまうこともあるので、風量は「自動」にしておくことが効率的です。
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〔お問い合わせ〕
ダイキン工業株式会社 コーポレートコミュニケーション室
大阪(06)6373-4348/東京(03)6716-0112
prg@daikin.co.jp