本研究では、皮膚組織におけるスフィンゴミエリンに関する以下の3つを明らかにしました。 (1)皮膚組織においてスフィンゴミエリンがSTAT3を抑制することで、皮膚バリア機能を正常に保つことを明らかにしました。 STAT(Signal transducer and activator of transcription)とは、サイトカインと呼ばれる炎症を調整する重要な因子を細胞内に導入するために必須である転写因子群の総称。現在STAT1~6までが知られており、STAT3は組織修復や発がんとの関連が示されています。