精子提供による治療の方法-人工授精(AID)


精子提供による治療の方法-体外受精(IVF-D)


提供配偶地(精子・卵子)を用いた治療の実施クリニック数


院内風景-待合室

不妊治療専門クリニックである はらメディカルクリニック(東京都渋谷区、院長:宮崎 薫、以下 当院)は、2022年1月17日(月)、提供精子による生殖補助医療において、自院クリニック内精子バンク、並びに国内外の精子バンクと連携し、非配偶者間体外受精・顕微授精(IVF-D)を開始いたします。精子バンクを利用した非配偶者間体外受精・顕微授精の提供は、国内初*となります。また、生まれてくる子どもの出自を知る権利を保全するため、非匿名の精子提供者の一般募集も同時に開始いたします。
*当院調べ

■詳細はこちら
https://www.haramedical.or.jp/content/provision/aid-ivf-d


■非配偶者間体外受精・顕微授精(IVF-D)を開始する理由
夫が無精子症などの絶対的男性不妊の場合に行う提供精子による生殖補助医療は、日本産科婦人科学会の会告のもと、人工授精(以下、AID)のみが行われてきました。しかし、AIDは、1回当たりの妊娠率は4.3%(※1)と低く最善の策とはいえませんでした。そのため、妊娠率の高い(※2)体外受精・顕微授精(以下、IVF-D)を行うため、患者は海外で治療を受けるなど、負担の高い方法をとるしかありませんでした。そこで、「提供精子を用いた人工授精に関する登録施設」である当院は、患者が正規の一般的治療法として、これを選択できるよう2022年1月17日より、IVF-Dを開始いたします。

画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/292947/LL_img_292947_1.jpg
精子提供による治療の方法-人工授精(AID)
画像2: https://www.atpress.ne.jp/releases/292947/LL_img_292947_2.jpg
精子提供による治療の方法-体外受精(IVF-D)

■国内初の精子バンクを使用した体外受精・顕微授精(IVF-D)
提供配偶子(卵子・精子)によるIVF-Dを行う施設はJISARTに加盟する6施設が存在します。しかし、この場合の多くは患者が独自に提供者を用意する必要があります。今回は、患者側が提供者を用意する必要がない、国内初の精子バンクの提供精子によるIVF-Dとなります。

画像3: https://www.atpress.ne.jp/releases/292947/LL_img_292947_3.jpg
提供配偶地(精子・卵子)を用いた治療の実施クリニック数

■出自を知る権利保全のための非匿名提供精子募集
これまで当院の精子バンクでは、日本産科婦人科学会の会告のもと匿名で精子提供者を募ってきました。しかし、匿名精子で誕生した子どもが、隠されていた自らの出自を知ることでアイデンティティの崩壊を起こすなどの報道もされています。個別の事象をわけても、現状では子の知る権利が保全されているとはいえません。そこで当院では、非匿名精子提供者を一般公募で募集し、今回の治療に使用します。なお、非匿名提供精子を使用した場合であっても、生まれた子どもが提供者に接触する前に当院でのカウンセリングや倫理委員会での審議を行い、子どもと当院の間で精子提供者の生活や権利を守る契約を設けるなど、非匿名精子提供者の権利保全も同時に行います。


■現在の提供精子による生殖補助医療がおかれている状況
2020年に成立した民法の特例法(※5)をうけて、2021年日本産科婦人科学会(※6)が、「第三者配偶子の提供による生殖補助医療の制度の運用は十分に実現可能になった」と発表。一方で、子どもの出自を知る権利については、附則で「おおむね2年を目途として検討」とされたため、今年、出自を知る権利の法整備について一定の方向性が示されています。また、喫緊の課題として、SNSなどを通じて個人間での精子提供が行われてしまっている状況があり、その安全性や生まれてくる子どもへの配慮がどこまでされているのかはわかっていません。


■提供精子の体外受精・顕微授精(IVF-D)により、同クリニックが目指すもの
(1) 子どもを持ちたいと考える人の希望が叶う社会
(2) 生まれた子どもの福祉が大切にされる社会
(3) 治療をうける夫婦、生まれる子ども、精子提供者、それぞれの権利が尊重される社会
(4) 助け合い、認め合い、信じ合うことで生まれる多様性の社会

※1 日本産科婦人科学会令和2年度倫理委員会 登録・調査小委員会報告より。

※2 配偶者間体外受精の妊娠率は33%、日本産科婦人科学会ARTデータブック2019より。

※3 日本産科婦人科学会,施設一覧、「提供精子を用いた人工授精に関する登録施設」より算出。
https://www.jsog.or.jp/facility_program/search_result_facility.php

※4 JISART会員施設における精子又は卵子の提供による体外受精実施施設一覧より算出。
https://jisart.jp/about/external/facility/

※5 生殖補助医療で出生した子の親子関係を明確にする民法の特例法(生殖補助医療の提供等及びこれにより出生した子の親子関係に関する民法の特例に関する法律)が2020年12月に国会で成立。

※6 日本産科婦人科学会は「精子・卵子・胚の提供等による生殖補助医療制度の整備に関する提案書2021年6月」に、第三者配偶子の提供による生殖補助医療の制度の運用は十分に実現可能であり、提供された精子による体外受精については特段問題があるものとは言えないことから、妻に体外受精を受ける医学上の理由があり、かつ、精子の提供を受けなければ妊娠できない夫婦に限って、提供された精子による体外受精を受けることができるとも示した。


■会社概要
はらメディカルクリニックは1993年6月、都内初の日帰り体外受精ができる不妊治療専門クリニックとして開業しました。その後、顕微授精(ICSI)なども早い時期から取り入れ、再生医療を日本で初めて不妊治療に応用した「子宮内膜再生増殖法ERP」は特許出願治療です。
不妊治療外来の他、着床不全外来、男性不妊外来、心理カウンセリング、併設する鍼灸院2BlueLineにより多角的に治療にアプローチし、「最先端の医療で、最短の妊娠を」という方針のもと、短期間の治療で新しい家族との出会いをサポートいたします。

商号 : 医療法人社団暁慶会 はらメディカルクリニック
代表者 : 院長 宮崎 薫
所在地 : 〒151-0051 東京都渋谷区千駄ヶ谷5-8-10 巌ビル2F
設立 : 1993年6月
事業内容: 不妊治療専門クリニック
URL : https://www.haramedical.or.jp/


【本件に関するお問い合わせ先】
はらメディカルクリニック
Tel:03-3356-4211

画像4: https://www.atpress.ne.jp/releases/292947/LL_img_292947_4.jpg
院内風景-待合室
画像5: https://www.atpress.ne.jp/releases/292947/LL_img_292947_5.jpg
院内風景-採卵エリア
画像6: https://www.atpress.ne.jp/releases/292947/LL_img_292947_6.jpg
院内風景-受付
情報提供元: @Press