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ダイキン工業株式会社は、全国の20代~50代男女529人を対象に「年末年始の換気に関する実態調査」を実施しました。オミクロン株をはじめとする新型コロナウイルスの感染拡大が懸念される中、年末年始の予定を調査し、年末年始の人の動きの予測や、感染対策として重要な換気の実践状況を確認しました。
今回の調査では、今年の年末年始を「自宅で過ごす」と答えた人は15.5%で、昨年(48.2%)の約3分の1に減少しています。買い物や旅行を予定する人は昨年から大きく変化していないものの、「忘年会、新年会、食事会」への参加を予定する人は昨年と比べて1.5倍と大きく増加、「実家への帰省」を予定する人は1.3倍に増加するなど、昨年と比べて身近な人で集まる機会が増える年末年始になることが示唆される結果となりました。
さらに、人が集まる時に気を付けたいことを尋ねたところ、半数を超える人が基本的な感染対策を挙げ、「会話時のマスク・大声を出さない」が64.7%、「小まめに手洗い・アルコール消毒する」が63.3%、「適度に距離を取る」が53.9%「換気をする(または、換気されている場所を選ぶ)」が53.1%となりました。
換気の実施状況や冬の換気の困りごとについて尋ねた質問では、69.0%の人が「換気できている」としている一方で、換気における冬場特有の課題を感じている人も多く、「部屋が寒くなる」が74.9%、「部屋の空気が乾燥する」が34.8%、「電気代や燃料費が余計にかかる」が32.7%となりました。
こうした課題が人が集まる場所での換気の実践の妨げにならないよう、換気時に室内の快適性を大きく損なわない工夫が大切です。そこで当社は、WEBコンテンツ「上手な換気の方法」(https://www.daikin.co.jp/air/life/ventilation)やYouTube公式チャンネルの動画「上手なエアコン暖房の方法」(https://www.youtube.com/watch?app=desktop&v=LgAfBLOYqxQ&t=2s)で、冬の換気時の室温低下を抑える工夫や節電の工夫、冬の室内の効果的な乾燥対策をご紹介しています。
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当社はこれからも「空気で答えを出す会社」として、安心で快適な空気を世界中に届けるとともに、空気の新たな可能性を追求し続け、空気の大切さを広く伝えてまいります。
Q:1年前の年末年始は外出や遠出、イベントなどへの参加をしましたか?1年前の年末年始(2020年12月末~2021年1月前半)にしたこと(n=529,MA)
Q:今年の年末年始は外出や遠出、イベントなどへの参加を予定していますか?今年の年末年始(2021年12月末~2022年1月前半)の予定(n=529,MA)
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年末年始の予定について、昨年と今年を比較してもらったところ、最も変化が大きかったのは、「自宅で過ごす」でした。昨年の年末年始を自宅で過ごした人は48.2%であったのに対して今年は15.5%となり、今年は多くの人が外出を予定しているようです。特に「忘年会、新年会、食事会」が昨対比で1.5倍に、「実家へ帰省」が1.3倍になるなど、今年は飲食店や知人宅、親戚宅などに人が集まる年末年始になりそうです。
Q:年末年始で人が集まる時に気を付けたいことは何ですか?(n=529,MA)
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年末年始に人が集まる時に気を付けたいことを聞いたところ、基本的な感染対策が上位に挙がりました。「会話時のマスク・大声を出さない」が64.7%、「小まめに手洗い・アルコール消毒する」が63.3%、「適度に距離を取る」が53.9%「換気をする(または、換気されている場所を選ぶ)」は53.1%でした。一方で、十分な換気が難しい空間において政府が推奨(※1)する「空気清浄機を使う」は、具体的な対策の中で最も低い15.1%という結果でした。
※1 冬場における「換気の悪い密閉空間」を改善するための換気の方法(厚生労働省 令和2年11月27日) 新型コロナウイルスに関するQ&A(一般の方向け)「問6 換気について、一般家庭ではどのような工夫をしたらよいでしょうか。」(厚生労働省 令和3年12月7日版)
Q:あなたの家では換気ができていると思いますか?(n=529,SA)
Q:あなたは、「ほとんどのエアコンは換気ができない」ということを知っていましたか?(n=529,SA)
Q:冬の換気の困りごとは何ですか?(n=529,MA)
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屋内の3密対策として重要な「換気」について、自宅における実践状況を聞いたところ、約7割の人が換気している(できている/どちらかというとできている)と回答し、換気意識の高さが伺える結果となりました。一方で、「ほとんどのエアコンは換気ができない」ことを知っているかの問いには、53.3%の人が「知らなかった」と回答。一般的なエアコンでも換気できているとの誤解から、日頃から換気を意識しているにもかかわらず、正しい換気ができていない人が多くいる可能性も見受けられました。
冬に換気を実践することでの困りごとについて聞いたところ、最も多かったのは「部屋が寒くなる」で74.9%でした。次いで、「部屋の空気が乾燥する」が34.8%、「暖房中に換気をすると電気代や燃料費が余計にかかる」が32.7%となりました。これらの結果から、冬場の換気に伴う快適性の低下や暖房費の増加が換気を実践する妨げになっている可能性も考えられます。
こうした冬場の換気特有の課題は、様々な工夫で和らげることが可能です。当社は、「上手な換気の方法」や「上手なエアコン暖房の方法」を通じて、室内の温度や湿度の低下を抑える工夫や換気時にエアコンに掛かる負荷を抑えて消費電力の無駄を抑える工夫、室内の湿度を保つことで設定温度の上げ過ぎを抑える工夫などを紹介しています。
当社では、空気のプロとして「上手な換気の方法」や「上手なエアコン暖房の方法」をはじめとする、空気に関するさまざまな困りごとの対策方法やノウハウを公開しています。今回は、寒くなりエアコン暖房の本格シーズンが到来する中、寒さ対策として省エネで快適にエアコンをご使用いただくためのポイントを解説します。
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換気の基本は対角線上にある2カ所の窓を開け空気の通り道を作ることですが、ここでは見落としがちな換気のポイントと、冬場特有の換気時の課題の対策方法として「冬場の上手な換気の方法」をご紹介します。
冬場の朝や、外から帰ってきた場合には、まずエアコンの暖房を入れ室内を暖めましょう。部屋が暖かくなったらエアコンを運転したままで窓を開け、換気してください。冷えた壁、床、天井を暖めておくことで、窓開け換気をしても部屋の温度が下がりにくくなり、快適性の低下を抑えられます。部屋の温度が上がる前に窓を開けると、屋外からの冷気によって室温とエアコンの設定温度の差が広がり、エアコンにかかる負荷が大きくなるため、電気代が上がってしまう原因になります。また、起床時間や帰宅時間が分かっている場合には、エアコンのタイマー機能を使ってあらかじめ暖房運転で部屋を暖めておくことが有効です。なお、窓を閉めているときの暖房効果を高めるため、昼間は窓からの日差しを取り入れ、夜はカーテンを閉めて窓からの冷気を抑えましょう。
冬場の窓を開け換気時は屋外の空気が室内に流入し、室温が下がりやすくなります。一般的に、窓開け換気の時間と回数の目安は1時間毎に5分から10分で、30分毎に5分を2回行った方がより効果的と言われています。冬場の換気の際に少し寒いなと感じたら、少し短めの換気を目安にしましょう。
冬場は夏場と比べて室内と室外の温度差が大きく、暖かい空気が冷たいところに逃げようとするため、窓を開けると空気が自然に流れやすくなります。また、冬は風も強いので、夏場より少し短い時間でも換気が行えます。
エアコンをつけたままで換気をする際、できるだけエアコンから離れた窓を開けるようにしましょう。エアコンから遠い窓を開ければ、室内に流入した冷たい空気は室内の暖気で暖められるため、エアコンに掛かる負荷が和らいで電気代の抑制につながります。なお、エアコンが窓のそばに設置されていることもあります。換気のための窓が引き違い窓の場合、エアコンから遠い方の扉を開けるだけでも、ある程度の効果が期待できます。
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冬場の窓開け換気は結露の抑制にも有効です。結露は、室温と外気の温度差が大きく室内の湿度が高いときに発生しやすくなります。窓についた水滴をイメージしがちですが、窓だけでなく押し入れの奥や壁や床など、居住空間よりも温度が低い場所や空気の対流がない場所では、湿度の高い空気が冷やされて結露しやすく、カビの原因になる場合もあります。特にリビングは食事をしたり、人が長時間いたりして湿度が高くなりがちなので、例えば就寝前(歯磨きをしている間だけでも)に、リビングの窓開け換気などをすると屋内全体の結露の抑制にもつながります。
エアコンの世帯普及率は90%を超え、冬場には部屋全体を暖める暖房器具として多くの家庭で活躍しています。空気中の熱を使って暖房するエアコンは、多くの暖房器具と比べて安全性やエネルギー効率に優れる一方で、室内が乾燥しやすい特徴があります。「上手なエアコン暖房の方法」では、部屋が乾燥する際の空気のメカニズムを解説するとともに、乾燥対策に有効な方法のひとつとして「加湿空気清浄機」の活用方法を紹介します。
室内の空気をエアコン暖房で暖めると、相対的な湿度の低下による「乾燥」につながるだけでなく、快適性を妨げる「温度ムラ」も発生しやすくなります。これらを防ぐエアコンも販売されていますが、一般的なエアコンを使用する場合の対策方法のひとつとして、ここでは「加湿空気清浄機」でお部屋をより快適にする方法をご紹介します。
暖かい空気は上昇するという特性があるため、エアコン暖房を使用すると、室内の天井側と床側に温度ムラができやすくなります。より快適な室内環境を作るには、空気の乾燥と温度ムラを改善がポイントで、室内の空気が循環する状態をつくることが重要です。
こうした場面で役立つのが「加湿空気清浄機」です。加湿空気清浄機の効果的な置き場所は、エアコンの正面の壁付近です。加湿空気清浄機から吹き出す潤った風によって室内の空気を動かすことができ、温度ムラを解消しながら湿度を上げることができます。ただし、外気によって冷やされた窓際などは結露が起こりやすく、設置場所として適していないため注意しましょう。
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一般的に、冬場の室内温度は18℃以上が目安とされています。湿度は、40%を下回るとウイルスが活発化し、60%を超えるとカビやダニが繁殖しやすくなると言われています。定期的な窓開け換気をする際は、窓を開けているときでもエアコンと加湿空気清浄機をつけっぱなしにして、温度と湿度が下がらないようにしましょう。
一般のお宅で、エアコン暖房をつけっぱなしにしながら定期的に窓開け換気をした際に、「加湿空気清浄機を使った場合」と「使わなかった場合」の湿度の違いを比較検証(※2)しました。
加湿空気清浄機で加湿をしていない場合、部屋の湿度は約30%の乾燥状態で推移していくのに対して、加湿をしている場合は、部屋の湿度は約40%の快適な状態に保つことができました。
また、サーモグラフィによる可視化検証では、同じ温度でも湿度が高い方が、より暖かく感じることが分かりました。加湿して体感温度を上げることで、エアコンの設定温度を控え目にすることもできるので、省エネ効果も期待できます。
※2 本検証は、1つの住宅を使用し、天気や気温などの条件が近い複数の日に実施したものです。そのため、厳密な同条件での比較ではありません。調査結果はあくまで今回の条件に基づくものであり、住宅やエアコン、気候によって結果は変わります。
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【調査概要】
1.調査名称:年末年始の換気に関する実態調査
2.調査方法:スマートフォンリサーチ
3.調査期間:2021年12月10日(金)~12月11日(土)
4.調査対象:全国の20代~50代の男女
5.有効回答数:529サンプル