図1:エッジゲートウェイ(屋外版) AG20のケース
図1:エッジゲートウェイ(屋外版) AG20のケース
図2:監視カメラシステムに利用する場合の構成例
アムニモ株式会社(本社:東京都武蔵野市、代表取締役社長:中林 千晴、以下 アムニモ)は、屋外に設置可能で映像ソリューションに最適化されたLTEゲートウェイ「エッジゲートウェイ(屋外版) AG20」の販売を10月20日から開始します。
カメラを用いた映像ソリューションは、防犯・警備の用途にとどまらず、道路や鉄道などの安全な運航を確保するため、また製造・建設・物流などの各種産業において現場で起こった出来事の記録を残すために、近年普及の速度が加速しています。そのような中でカメラを屋外に設置して映像システムを構築したいという需要も増えておりますが、カメラ映像を利用するための装置の屋外設置にはさまざまな困難が発生しています。
アムニモは、映像ソリューションに最適化されたLTE通信デバイスとして「エッジゲートウェイ(屋内版) AG10」を既に発売していますが、今回、この装置と同等の機能をもち、屋外にそのまま設置できる耐環境性をそなえた「エッジゲートウェイ(屋外版) AG20」を発売します。この装置はポリカーボネート製のカバーの内部に回路を実装することにより、屋外にそのまま設置できるレベルの防塵防水性能、さらに直射日光が当たる場所にも設置可能な広い動作温度を備えており、屋外のカメラに接続して高機能な映像ソリューションを実現することが可能です。
またIoT機器としては高速なArm Cortex A53 Dual-Core (1GHz)のCPU上でUbuntu OSが動作していて、大容量のローカル保存領域、さらに周辺機器と接続するための各種インターフェースが実装されていることから、各種の産業用途でのIoTソリューションを構成するデバイスとしても非常に適しています。
画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/281036/LL_img_281036_1.jpg
図1:エッジゲートウェイ(屋外版) AG20のケース
画像2: https://www.atpress.ne.jp/releases/281036/LL_img_281036_2.jpg
図1:エッジゲートウェイ(屋外版) AG20のケース
【本製品の特徴】
1.監視カメラシステムの構築に最適化されたデバイス仕様
「エッジゲートウェイ(屋外版) AG20」は特に監視カメラのシステム構築に適した設計になっており、監視カメラ市場の課題に応えるための機能を多く実装しています。
4台のカメラを同時接続し、PoEにてカメラに電源を供給することが可能です。高性能なCPU上でビデオ映像を制御するソフトウェアを実行し、撮影した映像をSSDに録画することができます。
装置には高機能なVMS(ビデオマネジメントシステム)であるNx Witness(※1)が実装され、さらにアムニモが提供するクラウド映像ソリューションである「統合ビデオ管理システム(開発中)」と連動して使用することができ、小規模から大規模までさまざまな用途の映像ソリューションにおいて本装置を利用することが可能です。
「エッジゲートウェイ(屋外版) AG20」であれば、従来は複数の装置を合わせて実現していたカメラへの給電、映像処理のためのソフトウェアの実行、撮影した映像の録画、そしてモバイル通信を経由したクラウドへのアップロードを1台で実現することが可能であり、装置コストの低減を図ることができます。さらにこれらの機能全体が一つの装置で実現されることにより、一体として品質保証を受けられる点もユーザにとっての利点となります。
(※1)Network Optix社が提供するソフトウェア。カメラで撮影した映像の表示、録音、再生、検索を制御することが可能
画像3: https://www.atpress.ne.jp/releases/281036/LL_img_281036_3.jpg
図2:監視カメラシステムに利用する場合の構成例
2.屋外に設置されることを前提とした耐環境性能と高い信頼性
「エッジゲートウェイ(屋外版) AG20」はポリカーボネート製の外装によってIP65相当の防塵防水性能を実現しています。動作温度は-20~60℃と幅広く、直射日光が当たる場所にも設置可能な設計になっており、さらに誘導雷への対策としてSPD装置を装備しています。
また屋外に設置した場合に問題となる不安定な電源によるトラブルも、本機に実装された電源バックアップの機構(瞬停対策)により、十分に対処することができます。
さらに複数のSIMカードを装着することが可能で、通信中にネットワーク障害を検知すると、すぐに別のSIMカードを使って通信ネットワークを切り替えることができ、短時間で通信を復旧することができます。また、フィールドに設置した状態で連続使用した際の停止時間を極力短くするように設計されています。
3.クラウドアプリケーションとの連動により保守運用の手間を軽減
「エッジゲートウェイ(屋外版) AG20」はクラウド上で動作するデバイス管理システムとの連携により、保守運用に関する様々な作業をクラウド経由で実施することができるため、運用者の負担を大幅に軽減することができます。
自動初期設定の機能によって購入後の初期設定を自動で行うことが可能となるほか、フィールドへの設置後のファームウェア更新や設定内容の変更、トラブル解析のためのログ収集、故障交換のためのデータの引継ぎ等の作業をクラウド経由で実施することが可能になります。加えて、接続したカメラを遠隔から死活監視することもできます。
「エッジゲートウェイ(屋外版) AG20」は、屋外にカメラを設置して映像を活用したいという需要に完全にマッチした製品であり、アムニモが提供するクラウドサービスとの組み合わせによりシンプルな装置構成で短期間に映像ソリューションを構築することが可能になります。
【製品概要】
製品名:エッジゲートウェイ 屋外版amnimo Gシリーズ AG20
価格 :オープンプライス
発売日:2021年10月20日
【主な仕様】
●CPU :Arm Cortex A53 Dual-Core (1GHz)
●メモリー :2GB
●eMMC :32GB
●OS :Ubuntu 18.04ベース
●Ethernetポート:10/100/1000Base-T 5ポート
●シリアル :RS485 1ポート
●USB :USB2.0 1ポート
●DIO :DIN 4ポート/Dout : 2ポート
●動作温度 :-20~60℃
●耐環境性能 :IP65
【アムニモ株式会社について】
アムニモは、横河電機株式会社の新規事業として100%出資により2018年5月に発足しました。IoT業界での知見とノウハウを持つメンバーで構成されたアムニモは、その知見やノウハウを融合させ、独自に自社設計・開発したIoTデバイスやクラウドサービスの提供を通じ、IoTとAIでつながる世界に貢献していきます。
https://amnimo.com/
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情報提供元: @Press