体験展示「日本美術のとびら」メインビジュアル


みる <日本文化紹介映像> 1


みる <日本文化紹介映像> 2


みる <日本文化紹介映像> 3

東京・上野公園にある東京国立博物館(トーハク)本館に、常設の体験展示「日本美術のとびら」が、2021年6月22日(火)に新しくオープンします。日本美術にはじめて触れる方が、トーハクを訪れたとき、最初に体験していただきたい展示室です。

1. みる <日本文化紹介映像>
2. たのしむ <日本美術のデジタル年表>
3. かんじる <高精細複製品>
※季節にあわせて展示替を行ないます

この展示室は、上記の3つのコーナーで構成しています。日本美術の流れを直感的につかみ、鑑賞のポイントを体感していただけます。

画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/263204/LL_img_263204_1.jpg
体験展示「日本美術のとびら」メインビジュアル


★展示のみどころ
■コーナー1:みる <日本文化紹介映像>
【日本の文化・歴史の波を滑走!言葉を超えた映像体験】
画像2: https://www.atpress.ne.jp/releases/263204/LL_img_263204_2.jpg
みる <日本文化紹介映像> 1

画像3: https://www.atpress.ne.jp/releases/263204/LL_img_263204_3.jpg
みる <日本文化紹介映像> 2

画像4: https://www.atpress.ne.jp/releases/263204/LL_img_263204_4.jpg
みる <日本文化紹介映像> 3

日本美術を知る旅のはじまりに、トーハクのコレクションを代表する数々の名品で構成された映像「日本文化紹介映像 A GLIDE ON THE GREAT WAVE」をご覧いただきます(約8分)。日本の美意識は、四季折々の風景や、伝統行事を楽しむ人々のいとなみのなかで育まれてきました。映像は、浮世絵に描かれた<江戸>の町と、私たちがいる<東京>をダイナミックに行き来しながら、変わることなく今に続く美意識を描いています。
→【コンテンツ制作:凸版印刷株式会社】

■コーナー2:たのしむ <日本美術のデジタル年表>
【遊びながら日本美術の歴史を体感】
画像5: https://www.atpress.ne.jp/releases/263204/LL_img_263204_7.jpg
たのしむ <日本美術のデジタル年表> 1

幅14メートルの巨大スクリーンいっぱいに、およそ1万2000年前の縄文時代に始まる日本の美の流れを、デジタル年表で紹介します。オープニングムービーの後、トーハクの代表的な16の作品が表示されます。それぞれの作品と連動した「わくわくポイント」に立つと作品画像がポップアップされ、回転したり、拡大したり、ページをめくったりすることができるインタラクティブな体験コンテンツです。作った人、使った人の心や暮らしを想像しながら、日本美術史を体感できます。
→【コンテンツ制作:凸版印刷株式会社】

■コーナー3:かんじる <高精細複製品>
【複製品ならではの鑑賞体験】
文化財活用センター〈ぶんかつ〉が、企業や各種団体と連携して製作する文化財の複製のなかから、屏風と掛け軸、2種類の絵画作品の高精細複製品を、季節にあわせて展示します。
日本の文化財は、光や熱、湿度に弱いものが多く、100年後、1000年後に受け継いでゆくために、展示の際は照明、温湿度などを厳しく管理するのはもちろん、年間の展示日数にも制限を設けています。
しかし、現在に伝わる文化財は、人々が四季にあわせて生活をいとなむ中で生まれた道具が、人の手から手へ受け渡されてきたものです。たとえば、屏風は部屋を仕切ったり目かくししたり、部屋を飾る道具(調度品)として暮らしの中で使われていました。このコーナーでは、最新のデジタル技術と伝統的な職人の技によって、本物そっくりに制作された高精細複製品を、ケースなしで、至近距離から細部までじっくり見ることが出来ます。見て、感じて、そこから広がる景色や空間、音や季節などを想像する、本物ではできなかった鑑賞体験をお楽しみいただけます。

【いつでも会えるトーハクの名宝】
このコーナーでは、トーハクを代表する日本美術の名品の複製を、季節ごとに入れ替えて紹介していきます。名品であればあるほど、作品保護のために公開可能な日数が限られることに加え、他館への貸し出し依頼も多く、トーハクで展示されるのは数年に一度ということもあります。本物そっくりの文化財の複製によって、多くの人に愛される名宝との出会いを確実なものにすることができました。


【1】屏風(高精細複製品)
画像6: https://www.atpress.ne.jp/releases/263204/LL_img_263204_12.jpg
重要文化財 風神雷神図屏風 尾形光琳筆 江戸時代・18世紀 東京国立博物館蔵 (高精細複製品) (左)

画像7: https://www.atpress.ne.jp/releases/263204/LL_img_263204_13.jpg
重要文化財 風神雷神図屏風 尾形光琳筆 江戸時代・18世紀 東京国立博物館蔵 (高精細複製品) (右)

画像8: https://www.atpress.ne.jp/releases/263204/LL_img_263204_14.jpg
重要文化財 夏秋草図屏風 酒井抱一筆 江戸時代・19世紀 東京国立博物館蔵 (高精細複製品) (左)

画像9: https://www.atpress.ne.jp/releases/263204/LL_img_263204_15.jpg
重要文化財 夏秋草図屏風 酒井抱一筆 江戸時代・19世紀 東京国立博物館蔵 (高精細複製品) (右)

現在は保存のために別々の屏風に仕立てられている重要文化財「風神雷神図屏風」(尾形光琳筆)と、重要文化財「夏秋草図屏風」(酒井抱一筆)。光琳が風神雷神図を描いた約100年後、その裏側に抱一が夏秋草図を描きました。複製ではかつての姿のように、表裏一体となっています。*2021年8月29日まで展示予定


【2】掛け軸(高精細複製品)
画像10: https://www.atpress.ne.jp/releases/263204/LL_img_263204_16.jpg
国宝 孔雀明王像 平安時代・12世紀 東京国立博物館蔵 (高精細複製品)

現存する孔雀明王像の中でも最高傑作とされる国宝「孔雀明王像」は、華やかな彩色が目をひき、ハイライトや色のぼかしを巧みに加え、柔らかでふっくらとした印象を生み出しています。しかし作品保護のため、本物の作品を明るい光のもと見ることはできません。高精細複製品では彩色の忠実な再現とともに金の表現もお楽しみいただけます。
*2022年3月末まで展示予定


■複製品の今後の展示予定
2021年8月31日~11月28日 :国宝 観楓図屏風(高精細複製品)
2021年11月30日~2022年2月27日:国宝 松林図屏風(高精細複製品)
2022年3月1日~5月29日 :国宝 花下遊楽図屏風(高精細複製品:復元)

【綴プロジェクト(正式名称:文化財未来継承プロジェクト)】
国宝「孔雀明王像」の高精細複製品は、オリジナル作品を劣化から守りつつ、多くの方に日本古来の貴重な文化財に親しんでいただくことを目的として、キヤノン株式会社ならびに特定非営利活動法人京都文化協会が共同で取り組んでいる「綴プロジェクト」(正式名称:文化財未来継承プロジェクト)の第14期作品として制作され、この度、国立文化財機構へご寄贈いただきました。
綴プロジェクト→ https://global.canon/ja/tsuzuri/


■概要
会場 :東京国立博物館 本館特別3室(東京都台東区上野公園13-9)
開館時間:9:30~17:00(入館は閉館の30分前まで)
*特別展の開館時間は、別途ご確認ください。
休館日 :月曜日
(ただし月曜日が祝日または休日の場合は開館し、翌平日に休館)、
2021年12月14日(火)、
年末年始(2021年12月26日(日)~2022年1月1日(土・祝))、
2022年1月4日(火)。その他臨時休館あり。
観覧料 :(総合文化展観覧料) 一般1,000円、大学生500円、高校生以下無料
*東京国立博物館の総合文化展観覧料または開催中の特別展観覧料(観覧当日に限る)でご覧いただけます。
*入館にはオンラインによる事前予約(日時指定券)が必要です。
*大学生の方は、学生証をご提示ください。
*障がい者とその介護者各1名は無料です。入館の際に障がい者手帳等をご提示ください。
*高校生以下および満18歳未満、満70歳以上の方は、総合文化展について無料です。入館の際に年齢のわかるもの(生徒手帳、健康保険証、運転免許証など)をご提示ください。

【事前予約制】
混雑緩和のため、東京国立博物館では事前予約制(日時指定券)を導入しています。
入館にあたって、入館無料の方や観覧券等をお持ちの方を含め、すべてのお客様はオンラインによる事前予約が必要です。オンラインでの日時指定券の予約は各時間枠の開始前までとなります。
当日各時間枠を過ぎての予約はすべて当館正門窓口にて承ります。
*特別展の事前予約をされた方は、総合文化展の事前予約の必要はありません。
*開館情報および事前予約WEBサイトは、東京国立博物館ウェブサイトからご確認ください。

東京国立博物館ウェブサイト<交通・料金・開館時間>
https://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=113


【文化財活用センター】
文化財活用センターは国内外のさまざまな人が、日本の文化財に親しむ機会を拡大するため、2018年7月、独立行政法人国立文化財機構のもとに設置された組織です。愛称は〈ぶんかつ〉。文化財を通じて豊かな体験と学びを得ることができるよう、文化財を活用した新たなコンテンツやプログラムの開発を行なっています。また、国立博物館の収蔵品の貸与を促進する事業や、文化財のデジタル情報の公開、文化財の保存環境に関する相談窓口を開設しています。

ぶんかつWEBサイト: https://cpcp.nich.go.jp/
Instagram : https://www.instagram.com/cpcp_nich/
YouTube : https://www.youtube.com/c/cpcpnich
Twitter : https://twitter.com/cpcp_nich
情報提供元: @Press