【Sustainable Development Solution(*3)を社会的存在価値として位置付ける】 世界には様々な社会問題が山積し、そこには解決しなければならない社会的課題が複雑に絡み合いながら無数に存在しています。 グローバルな政策や国の政策のその先に、企業が社会的課題を具体的に解決していく第一段階の取り組みは、夫々の企業が、本業としての事業の強みを発揮していくために描いてきた「戦略的な技術ロードマップ」と「社会的課題解決策」を結びつけて「新規事業開発型ソリューション」を構想することです。そして、それを事業領域の根底にある志(経営哲学)に結びつけて、未来を切り拓いていく企業のコアコンピタンスとして“Sustainable Development Solution”を位置づけてビジネス化していくことです。これは直感的にも分かりやすい取り組みです。 一方、ディスラプションを興していくためには、技術の将来像(技術革新)とともに社会の未来像(社会変革)を描く必要があります。最近では、パーパス(生きていく目的、存在意義)が重視されてきていますが、本来、パーパスは社会的視点を起点として、企業が社会の中で、また、そこで働く個々の人たちの間で「未来社会をこうしたい」という思いを共有することによって培われる社会的な存在価値です。 社会的課題を解決していく取り組みの第二段階は、このパーパス(生きていく目的、存在意義)によって“Sustainable Development Solution”を意味づけて「社会変革型ソリューション」のシナリオを構想しビジネス化していくことです。これには「生きていく目的、存在意義」の深掘りをする「根元を追求する思考」が必要となります。