日本情報通信株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長執行役員:桜井 伝治、以下 NI+C)は、IBM Power Systemsで構築された基幹システム向けクラウドサービス『NI+C Cloud Power』※に於いて、ストレージを本番環境と災害対策環境(以下、災対環境)のリージョン間でレプリケーションすることにより、Disaster Recovery(ディザスタリカバリ、以下、DR)環境の実装が安価で容易に行えるDRソリューションとして「災対ストレージ」を本日2月17日より販売開始します。
「災対ストレージ」は、IBM Power Systemsとデル・テクノロジーズ株式会社(本社:神奈川県川崎市、代表取締役社長:大塚 俊彦、以下 デル・テクノロジーズ)のハイエンドストレージである「Dell EMC PowerMax 2000」との組み合わせによる信頼性の高いDRソリューションです。「災対ストレージ」サービス開始にあたり、NI+Cとデル・テクノロジーズは、デル・テクノロジーズのラボラトリで数か月におよぶ機能検証や性能試験を共同で行いました。
【1】現状の課題 『NI+C Cloud Power』ユーザーには、IBM i (旧AS/400)ユーザーとAIXユーザーの2種類のユーザーが存在し、それぞれに課題がありました。
[1]IBM i ユーザーの課題 (1)高度な専門知識が必要:データベース(以下、DB)を組み込んだOS仕様により、ミドルウェアを使用してデータのレプリケーションを行うことが一般的で、一時的な処理で使用するオブジェクトを対象外にしないと同期の遅延が発生するなど、構築やチューニングに高度な専門知識を必要とし簡単に実装することができません。