青森の文化を満喫できる宿「星野リゾート 青森屋」は、2020年12月1日~2021年3月31日の期間、「きみがら(*1)プロジェクト」の1年目の活動として、トウモロコシの皮で工芸品を編む「きみがらミニぞうり作り」を実施します。青森屋の敷地内に作ったデントコーン畑から10月に初収穫する皮を使い、いよいよ12月から宿泊者が体験できる工芸品作りを実施します。

*1 青森の方言でトウモロコシの皮の意味。



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トウモロコシの皮で編むミニぞうり



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トウモコロシの皮を材料にスリッパを作る青森県の伝統工芸品「きみがらスリッパ」。かつて国内有数の馬産地だった青森県で、馬の飼料であるトウモロコシの残った皮を活用したことで生まれ、農閑期の冬に家庭で作られてきました。その周期に従い、今冬、青森屋で育てたトウモロコシの皮を材料に、スリッパの約三分の一の大きさのミニぞうり作りを実施します。スリッパの場合、熟練の職人でも1足につき1日をかけ製作しますが、ミニぞうりは殆ど同じ工程で進めながら、滞在中の限られた時間内で編めます。自宅や身の回り品に飾って楽しめるように、使用する皮や鼻緒の布は好きな色を選べるほか、かかと部分を補強するのにちりめんを差し込むなど、組み合わせ次第で自分だけの作品を作れます。



すべての育成・工程に関わってきたスタッフがレクチャー



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このアクティビティでは、プロジェクトに関わってきたホテルのスタッフが編み方を隣で教えます。きみがらスリッパの魅力をより詳しく伝えられるように、栽培から材料の準備、工芸品の制作技術の習得まで、農業経験ゼロの状態から携わってきました。宿泊者には、作品を作るだけでなく、青森の暮らしのなかで生まれたきみがらスリッパの成り立ちや特徴を知り、愛着を持ってもらいたいと考えています。



きみがらプロジェクトとは



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現在、きみがらスリッパは作り手が減少しており、高齢化や後継者不足が課題です。この工芸品を継承するため、青森屋は、作り手である「十和田(とわだ)きみがらスリッパ生産組合」の協力を得ながら、馬耕を復活し材料となるトウモロコシをホテルの敷地内で生産し、工芸品の製作技術をスタッフが習得する取り組みを2019年より開始しています。

■きみがらプロジェクト紹介動画:[https://youtu.be/RtrK5aG7f7w]{https://youtu.be/RtrK5aG7f7w}



本アクティビティにおけるコロナ対策



・2メートルのソーシャルディスタンスを保つため、各回定員3名にて開催します。

・運営するスタッフはマスクを着用します。また、健康・衛生管理を徹底します。

・アイテムは、適切に消毒したものを使用します。

・体験前に、全ての参加者に手指のアルコール消毒を実施。また、定期的に換気を行います。

・検温によりお客さまの健康状態を把握します。発熱等が認められた場合には、参加を控えていただく場合があります。



「きみがらミニぞうり作り」概要



■期間    :2020年12月1日~2021年3月31日

■場所    :囲炉裏(いろり)ラウンジ

■料金    :1名 2,000円(税別)

■含まれるもの:ミニぞうり1足分の材料費、製作体験料

■時間    :10:00/16:00

■所要時間  :約90分

■定員    :各回3名

■予約    :公式サイト([https://hoshinoresorts.com/ja/hotels/aomoriya/]{https://hoshinoresorts.com/ja/hotels/aomoriya/})にて宿泊日の3日前まで受付

■備考    :状況により、体験内容が変更になる場合があります。



<最高水準のコロナ対策宣言>





YouTube動画 :

https://www.youtube.com/watch?v=BkROlOIo7sU



【1】衛生管理

星野リゾートでは、コロナ対策の一環として、お客様の健康と公衆衛生を考慮し、以下の対応を行っております。

・チェックイン時の検温実施

・通常の客室清掃に加え、ホテル館内のアルカリ電解水による清掃と拭き上げ

・館内各所に除菌用アルコールを設置

・全客室に手指消毒用アルコールを設置

・レストラン入店時に全てのお客様へ手指のアルコール消毒を実施

・食器類(お皿、グラス)やカトラリーの高温洗浄(80度以上)、食事用トレイの除菌洗浄

・フロントにパネルやビニルシートなどのパーテーションを設置

・館内での接客業務の際にマスクを着用

・スタッフの健康と衛生面の管理徹底(出社前の検温と記録確認)



【2】3密回避

密閉、密集、密接の3つの「密」を回避する滞在を作るべく、以下の対応を行っております。

・大浴場の混雑度がスマートフォンで分かる3密の見える化サービス実施(一部)

・滞在中、混雑が確認された場所での、入所・入店規制

・レストランの混雑状況を管理し、入店時間の分散化

・チェックアウトのフロント精算時に、入列規制を適宜実施



関連資料:[【星野リゾート】コロナ対策まとめ]{https://drive.google.com/drive/folders/1VE_ZHeCzopebvZ3htCnqGYAdITPAQh9E}



きみがらプロジェクト 1年目の活動報告



<馬耕の技術を身に着けるまで>



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青森をはじめ全国各地で盛んだった馬耕(*2)は、昭和30年代頃から耕うん機が普及するにしたがい行われなくなり、現在では限られた地域や人々にのみ受け継がれています。青森屋で挑戦するにあたり、まずは知識を深め農機具を調達するところから始まりました。北海道や長野県など全国へ足を運び、農機具の扱い方や、人間と馬を訓練する方法など、専門的な知識を学びました。上手に耕すには、馬に決まったコースを一定の間隔で進んでもらい、人間が手先に伝わる振動と土の状態を見て鋤(すき)を調整する必要があります。実際に訓練してみると、普段運行する馬車やお客様のお出迎えの業務とは大きく異なる技術が必要なことに、馬も人間も苦労しました。未熟な点はありながらも、春の耕作で実施することができました。

*2 馬の力を借りて田畑を耕す農法。



<管理は手作業!トウモロコシの栽培>



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きみがらスリッパに使われるトウモロコシには、主に飼料用に栽培される「デントコーン」という品種が最も適しています。デントコーンは日本国内でも各地で栽培されていますが、多くは茎や実を農機械で破砕して収穫されます。スリッパの材料を揃えるには、実をひとつずつ収穫し、皮をむき、乾燥させる昔ながらの手作業が必要です。栽培方法を勉強するため、昨年10月より生産組合の畑に伺い、収穫、種まき、草取りに参加させていただきました。6月に青森屋で約1,000株分の種をまき、食害や強風、夏の日照不足に悩まされながらも、10月下旬に約400個収穫する予定です。冬のアクティビティに何とか間に合う量が実ったことに、スタッフから安堵と達成感が見えています。



<繊細な技術が必要な工芸品製作修行の日々>



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昨年の12月から、きみがらスリッパやミニぞうりを編む技術を生産組合の方々から学ばせていただいています。編む手順を覚えるのはもちろん、1枚1枚異なる皮の状態を見極め、部位に合った皮を選定・加工し、適切な力加減で編む能力を身に付けなければいけません。作り手としても一人前に近づけるように、修行を続けています。



<星野リゾート 青森屋×十和田市立第一中学校 第2回協働授業実施>



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7月より、十和田市立第一中学校(以下第一中学校)が実施するふるさと学習に参加しています。第一中学校の2学年は「十和田の歴史と伝統~過去・現在・未来へつなぐ~」というテーマのもと、伝統工芸品「きみがらスリッパ」を調査しています。ゴールは、学んだことをポスターやリーフレット等にまとめ、来年3月に予定している修学旅行先で十和田市及び青森県の魅力をPRすることです。第2回協働授業の今回は、生徒が作成したきみがらスリッパの資料を青森屋スタッフに発表します。修学旅行先でのPR活動を見据えて、地域の魅力を伝える方法を共に考えます。



今後の予定



2020年 12月~ きみがら作品製作体験開始

2021年  4月  2年目の馬耕開始

5月  トウモロコシの種まき

7月~ 草取り、害獣・台風対策など栽培作業

10月  トウモロコシの収穫

11月~ 収穫したトウモロコシの皮むき、加工

備考:状況により、予定が変更になる場合があります。



「十和田きみがらスリッパ生産組合」の協力



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きみがらプロジェクトは、十和田きみがらスリッパ生産組合の協力を得て進めています。生産組合は、きみがらスリッパの製作・販売を通し、技術を継承するため、昭和38年に設立されました。組合員はほとんどが地元で農業を営むかたわら、工芸品の製作に携わっています。製作にあたっては、材料となるトウモロコシを生産・収穫し、皮をむき、乾燥させ、色の良い皮だけを選別し、編む工程を、半年以上かけて行います。今回、馬や農業、工芸品を通して青森の文化を満喫してほしいという青森屋の思いと、きみがらスリッパを後世に伝えるために作り手を増やしたいという生産組合の思いが合致し、プロジェクトの計画に至りました。



目指すのは、青森本来の暮らしの再現



かつて、国内有数の馬産地だった青森県では、馬が農耕や荷物運搬の働き手として活躍していました。馬の飼料であるトウモロコシが大規模に栽培され、大量に余るトウモロコシの皮がもったいない、ということでスリッパを編むようになったのが、きみがらスリッパの始まりです。馬の力を借りて畑を耕し、馬糞(ばふん)は堆肥となり、飼料を育て食料を確保し、食には不要な材料まで無駄なく工芸品に生まれ変わらせる資源の循環が、青森では昔から行われてきました。青森屋では、地域本来の暮らしを再現し、観光資源として活用する  SDGs17の目標よりことで、持続可能な地域文化の継承活動に繋げていきます。



星野リゾート 青森屋



「のれそれ(*青森の方言で目一杯の意味)青森~ひとものがたり~」をコンセプトに、青森の祭りや方言などの文化を満喫できる温泉宿。約22万坪の敷地内には、池や古民家の点在する公園もあり、食事や多彩なアクティビティを楽しむことができます。

青森県三沢市字古間木山56/客室数236室

[https://hoshinoresorts.com/ja/hotels/aomoriya/]{https://hoshinoresorts.com/ja/hotels/aomoriya/}



情報提供元: @Press