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株式会社アスコム(本社:東京都港区、代表取締役社長:高橋 克佳)は、『70歳の新人施設長が見た 介護施設で本当にあったとても素敵な話』(川村隆枝著)を発売しました。
みなさんは老人介護施設にどんなイメージをお持ちですか?
近年、虐待や暴力など、ネガティブなニュースが先行し自分の親を入所させるにしても、躊躇したり、罪の意識を覚える人も多いことでしょう。
しかし、本当に介護施設は悲惨なだけの場所なのでしょうか。そうした世間のイメージに対し、一石を投じたいという思いで医師・エッセイストの川村隆枝さんが上梓したのが今回の書籍です。
川村さんは、2019年にそれまで勤めていた仙台医療センターを退職後、岩手県滝沢市にある「老人介護保険施設 老健たきざわ」の施設長に就任しました。家族の介護をした経験はあったものの、仕事として介護に関わるのは初めてで70歳にして未経験の職場に飛び込んだわけです。
施設長になって入所者の部屋を訪れた時に、寝たきりのお年寄りがずらりと居並ぶ光景にショックを受けたといいます。
「ここは姥捨て山なのか?」
しかし、就任から1年以上が過ぎた現在、その意識は180度変わりました。逆に「介護施設は楽園」と川村さんは断言します。
川村さんが施設長になって目にしたのは、プロの介護士が親身になってお年寄りの面倒を見る、温かさにあふれた介護施設の実情でした。
例えば、コロナで中止になった街のお祭りの代わりに、スタッフが急遽施設内で臨時のお祭りを開催することもありました。車いすでお出かけできるお年寄りならば、お花見や雪見、海などの年中行事もあります。心理的な面も含め、常にきめ細かなケアが行われています。この本には、介護施設での心温まる「素敵」なエピソードが満載です。
もちろん、入居者が徘徊するなど、様々な出来事が起きますが、都度「介護のプロ」たちが対応しています。例えば、認知症でスタッフに当たり散らすお年寄りがいたのですが、家族から本人お気に入りのCDをわざわざ入手して、機嫌が悪くなったらその音楽を流すなど細かな対応をして、本人も落ちついた心を取り戻すようになりました。
川村さんは、事情が許す限り、介護施設で親の面倒を見てもらった方がいいと語ります。
いざ、親の介護が必要になった時に、多くの人は自宅介護を望みます。その気持ちは分かるものの、車いすからベッドへの移動一つとっても重労働で、簡単にできることではないと、川村さんはかつて亡き夫の自宅介護をした経験から語ります。
ほか、認知症が進んでくると、つきっきりの介護が必要な場面もあり、介護のプロでない人は心身ともに消耗しています。
介護施設に関する言説は多く見受けられますが、施設の内側から見た実情を詳細に語ったケース外に少ないものです。ぜひ、この一冊で「介護施設の本当の姿」を知ってください。
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