そこで、事業ファーストで、実社会の問題を大学に持ち込み、スキルのある学生や将来スタートアップを考えている学生たちと開発を進めることができれば、学生たちにとってもキャンパス内で研究と実業経験(OJT:On the Job Training)の両立ができるのではないかと考えました。企業側は、その活動の中で、「研究」すべき課題を抽出し、具体的な共同研究につなげられると考えています。また、大学内に飛び込むことで、研究者との接点が増え、大学内に眠る技術シーズとの出会いも増えると期待しています。コロナ禍により、必ずしも会社で勤務する必要性がなくなった今、新しい形態として、大学内で働くということは、社会人博士を検討している社員にとっても有益であると考えられます。
(1) 大学側のメリット
(教員)
・研究テーマの立案に際し、実社会のニーズを知ることができる
・自身のアイデアやシーズを売り込む、あるいは実用化される機会が増える
・外部資金に応募する際に必要となる連携企業の候補を増やせる
(学生)
・キャンパス内で実業経験(OJT:On the Job Training)でインターンシップをしながら実用的なスキルや技術的なスキルを伸ばすことができる