海洋ガバナンス

2020年5月20日、笹川平和財団海洋政策研究所(以下、海洋政策研究所)(東京都港区、所長:角南 篤)は、書籍『海洋ガバナンス 海洋基本法制定 海のグローバルガバナンスへ』を刊行致しました。海洋政策研究所は日本財団ともに、二十年以上にわたり国内外の海洋の関係者と協働し、政策研究と実務の両面において、海洋の安全、環境保護、持続可能開発利用などの海洋のガバナンスに取り組んできました。

本書は、「国連海洋法条約」と「持続可能な開発に関する国際的な行動計画」の枠組の下で、著者の寺島紘士(前海洋政策研究所長)が、四半世紀にわたって取り組んできた「海洋ガバナンス」の活動の歩みまとめたものです。

わが国の海洋の関係者が相互の連携協働や決定により、社会規範や制度を形成・強化・再構築し、ついには海洋基本法制定に至るまでの過程と、その後の国際的発展への様子を現場に立ち会った視線で活写しています。

本書は、海洋分野だけではなく、政策立案・立法立案を解説した書籍としても読み応えあるものとなっています。ぜひ、お近くの書店などにてぜひ一度お手に取っていただけますと幸いです。



画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/214698/LL_img_214698_1.jpg

海洋ガバナンス



判型 :A5判280P

本体価格:2,600円+税

ISBN :978-4-908443-51-0





■海洋ガバナンス 海洋基本法制定 海のグローバルガバナンスへ

著者 寺島 紘士

1941年生、海洋問題を総合的に論ずる国際会議でのわが国のプレゼンスのなさ、時流に後れた縦割り機能別の取り組みを憂慮し、日本および世界・アジア地域で海洋政策に関する研究・活動に積極的に取り組んでいる。日本海洋政策学会副会長、日本海事科学振興財団評議員会議長、神戸大学経営協議会委員、日本水路協会評議員。運輸大臣官房審議官、世界海事大学理事、横浜市立大学客員教授、日本財団常務理事、シップ・アンド・オーシャン財団海洋政策研究所長、海洋政策研究財団常務理事、笹川平和財団常務理事・海洋政策研究所長などを歴任して現職。共著書に『海洋問題入門』(丸善)『沿岸域総合管理入門』(東海大学出版)など。

編集協力:公益財団法人笹川平和財団 海洋政策研究所 丸山 直子



<目次>

第一章 海洋ガバナンスの夜明け

1. 海洋は私たちの生存基盤/2. 二〇世紀後半の海洋に関する国際的取り組みの進展/3. 海洋に関する国際的取り組みの背景/4. 国連海洋法条約の採択/5. 国連海洋法条約第一一部実施協定の採択と国連海洋法条約の発効/6. 国連環境開発会議、「持続可能な開発」原則と行動計画『アジェンダ 21』採択/7. 持続可能な開発のための行動計画『アジェンダ21 』第一七章と国連海洋法条約/8.『アジェンダ 21』第一七章とわが国の対応/9. わが国の国連海洋法条約批准および施行の問題点



第二章 海洋ガバナンスに取り組む

1. 運輸省退官、日本財団へ/2. 国際的視野で海洋問題に取り組み開始/3. 国際海洋シンポジウム「海は人類を救えるか」の開催/4. 日本財団、海洋ガバナンスに関するシンク・タンク活動開始/5. 海洋政策研究所、海洋シンク・タンク活動スタート



第三章 『二一世紀の海洋政策への提言』から海洋基本法制定へ

1. 海洋政策研究財団「二一世紀の海洋政策への提言」(二〇〇五)/2. 海洋基本法制定へ―海洋ガバナンスの取り組みの扉を開く―/3. 海洋基本法の内容/4. 海洋基本法施行、海洋ガバナンスの取り組み始まる



第四章 海洋ガバナンスに世界とともに取り組む

1. グローバルレベルの海洋の取り組み/2. 地域レベルの海洋の取り組み



第五章 海洋ガバナンスへの探求―海に魅せられて

1. まだ道半ばの海洋ガバナンス/2. 新しい心構えで海洋ガバナンスに取り組む/3. シンク・アンド・ドゥー・タンクを目指して/4. 活動の基盤はグローバルな海洋のネットワーク



あとがき 海洋ガバナンスにともに取り組んできた皆さんに感謝





■関連情報

笹川平和財団海洋政策研究所 : https://www.spf.org/opri/

寺島紘士ブログ「海洋政策はいま」: https://blog.canpan.info/terashima/

海洋政策研究所ブログ : https://blog.canpan.info/oprf

情報提供元: @Press