総合人材サービスのパーソルグループで1日単位のお仕事紹介プラットフォーム「シェアフル」を提供するシェアフル株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:大友 潤、以下シェアフル)は、就農者不足・後継者不足に直面する農業の課題を解決するため農家と求職者のマッチング事業を推進しており、5月25日(月)より新たに、長野県の農家の生産・流通・販売におけるマッチング支援を開始いたします。






農業の就農者不足・後継者不足が年々拡大していく中、繁忙期での労働力不足を解決することが必須



日本全国に向けて発令された緊急事態宣言下でも動き続ける農業は生活者のライフラインであるにも関わらず、人材不足が叫ばれ続けています。2019年に総務省が出した勧告では、基幹的農業従事者※1数は2005年に256万人だったにもかかわらず2018年には145万人※2になったことで23年間のうちに43.3%も減少しており、また、基幹的農業従事者計145万人中、98.7万人(68%)が65歳以上である※2というように高齢者の就労に集中しているため、農業は就農者不足・後継者不足の産業と言えます。農業は、繁忙期と閑散期の労働量に差があることから、近年では「繁忙期に絞った労働力の確保」に注目が集まっているほか、最近では緊急事態宣言を受けて休業している他業種の従業員が一時的に農作業を行うなど、農業の分野においても労働力を共有する「ワークシェアリング」の動きが広がっています。

この度シェアフルでは、全国最多の総農家数を持ち、レタスやカーネーションの生産量が日本一である長野県※3の農業領域で「繁忙期の労働力確保」と「ワークシェアリング」を後押しすべく、「短時間・短期間での仕事紹介」という特徴を生かし、農家が必要な時に必要な分だけ労働力を確保できる仕組みの提供を開始します。これにより、長野県の農業人材不足問題の解決を目指すとともに、これまで農作業に携わってこなかった人々が空き時間を活用して農作業に関わる機会を創出することで、農業に携わる人口拡大していくことも目指しています。



※1: 自営農業に主として従事した世帯員(農業就業人口)のうち、ふだんの主な状態が「主に仕事(農業)」である者

※2: 総務省「農業労働力の確保に関する行政評価・監視 -新規就農の促進対策を中心として- 結果に基づく勧告」https://www.soumu.go.jp/main_content/000607927.pdf(2019年3月22日発表)

※3: 長野県農政部農業政策課「令和2年度長野県農業の概要」https://www.pref.nagano.lg.jp/nosei/kensei/soshiki/soshiki/kencho/nogyosesaku/documents/r2naganokennogyogaiyo.pdf(2020年4月発表)


■ 労働力シェア事業開始の概要



シェアフルは、「スキマ時間を価値に変える」を掲げ、短期間・短時間の仕事に特化した、柔軟な働き方を望む個人と必要な時に必要な分だけ人材を活用したい企業をつなぐオンデマンドマッチングプラットフォームです。アプリダウンロード数は294,000名以上、ユーザーの就業可能枠数※4は累計1,153,800日以上(2020年4月30日現在)であり、個人が自分の希望や経験に合った仕事を迅速に探すことができるサービスです。

今回、シェアフルが長野県の農業領域でマッチング事業を開始することにより、農家が抱える繁忙期の労働力不足の解決とともに、これまで農作業を行う機会がなかった人々が農業を身近に感じる機会を創出することが可能になります。農作業の仕事内容として「草むしり・草刈り」「定植」「マルチ剥ぎ」「収穫」「仕分け」「梱包」「販売」「出荷」等を予定しています。



※4: シェアフルのユーザーが、シェアフルに登録している就業可能日





■長野県山ノ内町で30種類のりんごを栽培する、林檎園うえはらからのメッセージ

林檎園うえはら/上原 航輔氏



画像 : https://newscast.jp/attachments/k2XemsjVsmLKS90vz8Xu.png



画像 : https://newscast.jp/attachments/GwCnQmVq4sWzYPIG6sXF.jpg



●シェアフルを活用したきっかけ

当園では、家族数名で業務を回していたところで、緊急事態宣言を受けたことで休業になった近くの旅館の従業員が農作業を手伝ってくれたことがありました。それを機に「労働力のシェアリング」を活用できるのではという発想が生まれました。シェアフルでは、学生や主婦、本業が別にある方もスキマ時間を活用して働けるプラットフォームを提供されているため「これだ」と思い活用に踏み切りました。

●シェアフルを活用する意義

これまでは繁忙期に、短期間のボランティアを活用していたこともありますが、農業を知り、好きになってもらうことはあっても次の就業には繋がらない「ファン」で止まっていました。継続的な就業に繋げるためには「賃金」が発生してくる仕事を提供するほかないと思っていた際に、シェアフルのサービスはぴったりだと感じました。本当に必要なタイミングだけ必要な人手を確保することができるという試みは本質的だということと、農作業の実態を知ってもらい継続的な就業に繋げられる機会になると感じています。繁閑の差がある農業において、繁忙期にのみ手を貸してくれるというのは大変ありがたいです。

●シェアフルを活用することで、今後期待したいこと

まずはご自身が空いている時間だけでもいいので農作業に触れてもらい、農業を好きになってもらって、それを実際の仕事として長期的に就業してくれる方が増えていくことに期待します。



■今後の展望



シェアフルでは農業が直面する労働力不足という課題にも積極的に解決策を提示していきます。長野県内で農業関係人口の創出、長野県民の週末農家支援のような柔軟な働き方ができるようにするなど支援策のバリエーションを拡大する予定です。さらに全国でも、農業に携わる関係者の就農者不足・後継者不足の問題を解決できるプラットフォームを目指し、取り組みを続けてまいります。

なお、山梨県では4月30日(木)より取り組みを開始しております。

山梨県での取り組みについて詳しくは、下記のプレスリリースをご覧ください。



【プレスリリース】山梨県内でワークシェアリング事業開始 | シェアフル : https://sharefull.com/information/1854/






■シェアフル株式会社について



シェアフル株式会社は「スキマ時間を価値に変える」をビジョンに、パーソルホールディングス株式会社とフリーランス総合支援プラットフォームを提供するランサーズ株式会社が2019年1月に設立した合弁会社です。短期間・短時間の仕事に特化したオンデマンドマッチングプラットフォーム「シェアフル」を提供することで、労働シェアリング市場の拡大を目指します。



シェアフル | スキマ時間を、価値に変える : https://sharefull.com/



■「PERSOL(パーソル)」について



パーソルグループは、「はたらいて、笑おう。」をグループビジョンに、人材派遣サービス「テンプスタッフ」、転職サービス「doda」をはじめ、ITアウトソーシングや設計開発など、人と組織にかかわる多様なサービスを展開しています。

また、人材サービスとテクノロジーの融合による、次世代のイノベーション開発にも取り組んでおり、市場価値を見いだす転職サービス「ミイダス」、ITイベント情報サイトおよびイベント&コミュニティスペース「TECH PLAY」、オープンイノベーションプラットフォーム「eiicon」、クラウド型モバイルPOSシステム「POS+ (ポスタス)」などのサービスも展開しています。



PERSOL(パーソル)グループ - はたらいて、笑おう。 : https://www.persol-group.co.jp/






【本件の取材に関するお問い合わせ先】

シェアフル株式会社 広報担当 press@sharefull.com

TEL:03-6478-1760 FAX:03-6370-7475



情報提供元: @Press