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図表1


図表2


図表3

一般社団法人日本RV協会(所在地:神奈川県横浜市、会長:降旗 貴史)は、キャンピングカーを所有しているユーザー、またはキャンピングカーに興味を持っている人に、「ペットと楽しむキャンピングカーライフ」についてアンケートを行いました。



ペットを飼っている人の中には、人間と変わらない愛情を注いでいる人も多いでしょう。今回のアンケートでは、キャンピングカーでペットを連れて旅をする際の行き先や、車内でのペットの過ごし方、世話の仕方などの調査を行いました。中には具体的な内容の自由回答も寄せられ、ペットを飼っているキャンピングカーユーザーには、参考になるところも多い内容になっています。



画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/211043/LL_img_211043_1.jpg

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日本RV協会URL: https://www.jrva.com/





■ペットと一緒のくるま旅は楽しい

日本で飼われているペットは、犬が879万7千頭、、猫が977万8千頭に上ります(令和元年、一般社団法人ペットフード協会調べ)。そして、今回集計したキャンピングカーとペットに関する当アンケートの回答者の中では、ペットを飼っている人は73.3%(図表1)。その中において、飼っているペットの種類の割合は、犬が85.5%という結果になりました(図表2)。



また、ペットを飼っている人の中で、「キャンピングカーを所有していると、ペットとのくるま旅は快適になる」と答えた人は92.8%(図表3)。「ペットがいると、他の旅行者や地元の人と、コミュニケーションが弾むこともある」という回答(自由回答)が印象的でした。その他具体的に、どのようなメリットがあるのか聞いてみると、以下のような回答が寄せられました。



「独りで車の運転をするので、いつもそばにいてくれて寂しくない。現地でワンコ好きの人と仲良くなれる」(自由回答)

「犬がいると、犬をきっかけに、通りすがりの人と話ができます。同じ犬種だと、話が盛り上がります」(自由回答)



図表1: https://www.atpress.ne.jp/releases/211043/img_211043_2.jpg

図表2: https://www.atpress.ne.jp/releases/211043/img_211043_3.jpg

図表3: https://www.atpress.ne.jp/releases/211043/img_211043_4.jpg





■ペットをキャンプに連れていく人は大多数

ペットの同伴が可能なオートキャンプ場は、全国各地にあります。実際に、ペットと一緒にキャンプを毎回楽しんでいる人の割合は、82.7%にも上ることが分かりました。(図表4)ペットと一緒に自然を満喫したいという、飼い主の気持ちがうかがえます。



キャンプに限らず、ペットとのくるま旅で最も多い日程も聞いてみました(図表5)。結果は「2泊3日」と答えた人が最多の31.5%。しかし、「1泊2日」と「5泊6日以上」と回答した人は約24%程度と、ほぼ同ポイントであるところは興味深いところです。



これには、短期間のくるま旅でも長旅でも、ペットと一緒に出かけるという選択には、「ペットは家族の一員」という認識がはたらいているものと考えられます。



また、くるま旅に連れて行くペットの数は、「1匹」という回答が最多という結果に(図表6)。移動中におけるペットの乗車位置は、セカンドシートやケージ、助手席などが多いことも分かりました(図表7)。一方でペットを複数飼っている人からは、以下のような回答も寄せられています。



「2匹それぞれが気に入った場所でくつろいでいる」(自由回答)



中には移動の際、ペットの乗車位置が特定の場所でないと、ペットがナーバスになってしまうという以下の声もあります。これには、ペットそれぞれの性格が深く関わっているものと推測されます。



「はじめての旅行で、犬はケージに入れて景色が見えない方がストレスが無い。と本によく書いてあるので、その通りにしたところ運転中は絶え間なく鳴いてしまい、この状態はかわいそうで旅行の中断を考えました。酔ってもないし試しに景色の見える場所にすると機嫌よく乗っているので、今では一番景色の良いキッチン上が特等席になってしまいました。せっかくのキッチンが使えず不便です。愛犬のためなら多少の不便なんて……」(自由回答)



図表4: https://www.atpress.ne.jp/releases/211043/img_211043_5.jpg

図表5: https://www.atpress.ne.jp/releases/211043/img_211043_6.jpg

図表6: https://www.atpress.ne.jp/releases/211043/img_211043_7.jpg

図表7: https://www.atpress.ne.jp/releases/211043/img_211043_8.jpg





■旅行の目的よりもペットとのくるま旅を重視

ペットを飼っている人に、ペットとのくるま旅での目的を聞いてみました(図表8)。結果は、「観光」と答えた人がトップでしたが、「キャンプ」や「温泉旅行」、「ドッグランで遊ぶ」などの回答との大きな差はみられませんでした。



旅行の目的を問わず、ペットとくるま旅をしたい人が多いことがうかがえます。一方で、旅行先がペット同伴を許可しているか、下調べするという自由回答も寄せられました。



また、1泊以上のくるま旅の予定を組むにあたって、まず考えておきたいのが、車中泊をする場所ではないでしょうか。そこで、ペットとのくるま旅において、どこで車中泊をしたいかについても質問してみました(図表9)。



昨今ではペット同伴可の車中泊施設も多いことから、RVパーク、オートキャンプ場に注目が集まりました。ペットと一緒に休憩または仮眠をする場所として、道の駅を利用する人も多いことが分かります。



場合によっては以下のように、くるま旅に出ても宿泊(車中泊)場所は、人間とペットで分けるケースもあるようです。



「ペット不可でも宿泊したい宿があったときに、宿近くのペットホテルを利用したことがあります。その時は非常に良い所でしたが、やはり初めて利用する場合は考えてしまいます。当たり前ですが、地元のペットホテルに預け宿に宿泊(一部、車中泊を含む)をするか、車中泊のみに限定するかの二者選択になってしまいます」(自由回答)



図表8: https://www.atpress.ne.jp/releases/211043/img_211043_9.jpg

図表9: https://www.atpress.ne.jp/releases/211043/img_211043_10.jpg





■車中泊(仮眠)の場所は?

実際にペットとくるま旅をする際、一番気を付けたいことを聞いてみると、「排泄をする場所・間隔」という回答が最も多く、次いで「散歩」と答える人が多いという結果になりました(図表10)



また、ペットを飼ったことのない人は驚かれるかもしれませんが、人間と同じく、ペットも乗り物酔いをすることがあります。



キャンピングカーでのペットの車酔い対策としては、「適度に休憩を取っている」という人が一番多く83.6%(図表11)。ペット用の酔い止めを飲ませるのも1つの手段ではありますが、こちらを実践している人は、回答者の中にはいませんでした。



「外を見ていると絶対に酔わない」との自由回答も寄せられ、ペットの車酔いは、その個体差によって対策も様々なようです。



図表10で明らかになった通り、ペット同伴のくるま旅では、ペットが排泄をする場所、そのタイミングも気をつけるべき問題です。ペットの排泄についても質問したところ、「散歩中のみ」と答えたユーザーが約6割という結果になりました(図表12)。



これらのことから、車酔い対策としての休憩は、ペットの排泄の時間も兼ねていると考えられます。また、車内に設置したペット用トイレに排泄をさせるユーザーもいます。これは、そのペットにトイレの躾が出来ているかが大きく関わってくるところではないでしょうか。



また以下の自由回答ように、飼っているペットの種類によって、排泄の場所が異なるケースもあります。



「犬は散歩中、猫は車内のみ」(自由回答)



図表10: https://www.atpress.ne.jp/releases/211043/img_211043_11.jpg

図表11: https://www.atpress.ne.jp/releases/211043/img_211043_12.jpg

図表12: https://www.atpress.ne.jp/releases/211043/img_211043_13.jpg





■ペットを飼いたいと思わなくても、一緒にくるま旅をしてみたい人は多い

キャンピングカーでのくるま旅と、ペットとの親和性の高さが分かったところで、ペットを飼っていない人に対しての調査結果をまとめます。



ペットを飼っていない人にとって、今後、ペットを飼いたいと思うか聞いたところ、「思わない」と答えた人は約半数に及ぶ結果になりました(図表13)。しかし、「ペットを飼ったら、一緒にくるま旅をしたいと思いますか?」との質問に、52.0%の人が「思う」と回答しています(図表14)。



さらに、ペット連れでくるま旅をしている人をみて、「楽しそう」と感じた人の割合は、最多の42.9%に上ります(図表15)。



ペットとのくるま旅に対して潜在的に興味を示していても、ペットを飼うつもりはないという人が多いのは、何故でしょうか。そこで、「ペットとくるま旅をするとき、何がいちばん大変だと思いますか」という質問に対する回答を見てみましょう(図表16)。



結果は「排泄をする場所・間隔」との回答が大多数を占めました。ペットとくるま旅をしたいと思う人にとって、ペットの排泄に関する問題が一番のネックになっていることがうかがえます。



図表13: https://www.atpress.ne.jp/releases/211043/img_211043_14.jpg

図表14: https://www.atpress.ne.jp/releases/211043/img_211043_15.jpg

図表15: https://www.atpress.ne.jp/releases/211043/img_211043_16.jpg

図表16: https://www.atpress.ne.jp/releases/211043/img_211043_17.jpg





■ペットと一緒だと、キャンピングカーライフがもっと楽しくなる!

最後に、自由回答で寄せられた、ペットとくるま旅でのエピソードを、一部見ていきましょう。



「出かける準備中からソワソワしてる愛犬達。準備が整いキャンピングカーに乗せるとそれはもう驚くくらいハイテンションになります。キャンピングカー=家族一緒で楽しいと認識して、普段のおでかけの時にもキャンピングカーに乗りたがります」



「ペットのために購入したキャンピングカー。我が家の愛犬と一緒に5年間で10万キロ走りました。北海道から九州まで多くの観光地に訪れました」



「大きさと匹数を考慮して車選びをしないと大変な事になるので、常にアメリカンタイプになってしまいますから、周りの人達の視線が気になります。 それでも、皆んなで気兼ね無く出掛けられるモーターホームは最高です」(犬を飼っている人)



「観光地やパーキングで駐車場に車をとめると、猫がダッシュボードに全員集合するので よその人たちが寄ってきて、写真を撮っていたり微笑んでいったり、子供たちは興味津々で見ていきます」



「犬や猫ではないので珍しがられて、よく話し掛けられる。 犬や猫の場合はホテルや旅館に宿泊出来る場合があるが、ミニブタなので宿泊NGの場合が多い」



前述の通り、RVパークやオートキャンプ場などは、ペット同伴でも利用可能なところが多いです。加えて、専用の食事や玩具などの多様なペット用品の存在もあることから、ペットとくるま旅を楽しむための基盤は、整っていると言ってもいいでしょう。キャンピングカーは、人間とペットの両方が旅を楽しめるツールなのではないでしょうか。





■調査概要

調査地域:全国

調査対象:日本RV協会ホームページ閲覧者

調査方法:Webアンケート

調査時期:2020年2月18日(火)~3月17日(火)

情報提供元: @Press