プラズマローゲンとは_脂質の分類

株式会社ビーアンドエス・コーポレーション(本社:東京都千代田区、代表取締役:永石 和美、以下 ビーアンドエス・コーポレーション)は、アルツハイマー病の治療や予防に注目される、ホタテ貝から抽出するプラズマローゲン(以下 ホタテ由来プラズマローゲン)の高純度抽出技術の開発、および原料供給やサプリメントの製造販売を行っています。



このたび、ホタテ由来プラズマローゲンの摂取効果に関する様々な基礎研究および臨床研究活動を行い、アルツハイマー病患者の認知機能改善など多くのエビデンス持つ、一般社団法人プラズマローゲン研究会が新たに発表したパーキンソン病患者への研究論文※1が、世界的医学誌「Parkinson's Disease」に掲載されましたのでご紹介します。

※1 ビーアンドエス・コーポレーションは、当研究にホタテ由来プラズマローゲン含有カプセルを提供しています。





【プラズマローゲンとは】

プラズマローゲンは、人体のリン脂質の約18%を占める天然成分です。九州大学名誉教授、藤野 武彦先生が率いるプラズマローゲン研究会の研究チームがアルツハイマー病患者の血液でプラズマローゲンが減少しているという研究結果を発表。その後もプラズマローゲンと認知症の因果関係を解明してきました。ホタテ貝から抽出したプラズマローゲンの経口摂取によるアルツハイマー病患者やMCI(軽度認知障害)における試験結果は国際的な医学誌※2でも認められています。

※2 2017年3月EBioMedicine 17(2017)199-205、2018年1月Journal of Alzheimers Disease&Parkinsonism 2018,8:419



画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/210436/LL_img_210436_1.png

プラズマローゲンとは_脂質の分類



▼研究論文▼

エーテルリン脂質(ホタテ由来プラズマローゲン)経口投与によるパーキンソン疾患の血中プラズマローゲン・症状の改善 -要約

Parkinson's Disease 2020:2671070,2020





<はじめに 高齢化に伴うパーキンソン病患者の増加>

パーキンソン病(以下 PD)はアルツハイマー病に次いで2番目に多い脳の変性疾患です。高齢化に伴い、今後急速に増加すると予想されています。PDの症状には、運動障害に加えて、自律神経症状、うつ病、認知症などの非運動症状がありますが、この非運動症状に有効な薬剤は存在しません。

研究では、PD患者の末梢血液でプラズマローゲンが減少していたことから、24週間の経口投与を実施。その結果、血しょうおよび赤血球膜のプラスマローゲンが増加し、これまで投薬での対処が難しかった非運動症状の改善も認められ、患者の日常のQOL改善に寄与できると考えられます。





<方法>

PD患者14名。(最終的に10名が試験終了)朝食後、夕食後に1日2カプセル(ホタテ由来プラズマローゲン1mg/日)摂取。24週間投与し、その後カプセルは投与せずに4週間観察しました。





<結果>

■ホタテ由来プラズマローゲンの経口投与により、末梢血中のプラズマローゲンが増加し、同時に臨床症状が改善した。

PD患者の血しょう中のプラズマローゲン値は年齢をマッチさせた正常者と比較して有意に低いことがわかりました。カプセル摂取後、プラズマローゲン値は急激に上昇し、12週間後にはほぼ正常値に達し、摂取中の24週間後まで維持されました。しかし、24週間の摂取期間が終了した後は低下傾向を示しました。赤血球膜中も同様の結果が見られました。

また、これら末梢血中のプラズマローゲンが増加すると同時に、臨床症状(非運動症状)が改善することがわかりました。





<考察>

I.ホタテ由来プラズマローゲンの経口摂取は、末梢血中のプラズマローゲンを増加させ、同時にパーキンソン病の臨床症状を改善することができる。



II.プラズマローゲンは抗酸化物質として作用し、細胞を酸化から保護する可能性がある。

PD患者の末梢血中に高い酸化ストレスがある可能性が指摘されています。PD患者の末梢血中のプラズマローゲンの低下は、この高い酸化ストレスによって、プラズマローゲンが抗酸化物質として作用した結果である可能性があります。



III.ホタテ由来プラズマローゲンのDHA・EPAと結合している組成がPDの臨床症状改善に有効な可能性がある。

ホタテ由来プラズマローゲンは多量のDHAとEPAから構成されています。これらn-3系多価不飽和脂肪酸がPDの臨床症状改善に有効な可能性があります。

*ホタテ由来プラズマローゲン同様、リン脂質の形をしたDHAが遊離脂肪酸の形よりも約10倍も血液脳関門を通過することを示唆する試験もあります。





【一般社団法人プラズマローゲン研究会について】

一般社団法人プラズマローゲン研究会

代表理事: 大村 裕(九州大学名誉教授・統合生理学)

所在地 : 福岡県福岡市博多区店屋町6-18-6F

研究内容: ホタテ由来プラズマローゲンの臨床応用及び作用機序の解明

URL : https://pls.jp/





【株式会社ビーアンドエス・コーポレーションについて】

商号 : 株式会社ビーアンドエス・コーポレーション

代表取締役: 永石 和美

所在地 : 東京都千代田区九段北4-1-28

TEL:03-3288-0115 FAX:03-3288-0116

設立 : 昭和59年5月(創業大正3年:1914年)

事業内容 : 乳酸菌発酵技術を応用した食品の製造

乳酸菌生成エキスおよび応用製品の販売

https://shop.bandscorp.jp

ホタテ由来プラズマローゲン製品の製造・販売

https://shop.bandscorp.jp/plasmalogen_h.html

企業URL : https://bandscorp.jp

情報提供元: @Press