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「アビガン」の作用メカニズム
富士フイルム富山化学株式会社(本社:東京都中央区/社長:岡田 淳二、以下 富士フイルム富山化学)は、このたび、新型コロナウイルス感染症(以下、COVID-19)の患者を対象とした抗インフルエンザウイルス薬「アビガン®錠」(一般名:ファビピラビル)(以下、「アビガン」)の国内臨床第Ⅲ相試験を開始しましたので、お知らせします。
◆詳細はWebページをご覧ください。
⇒ https://www.fujifilm.com/jp/ja/news/list/3210?link=atp
COVID-19は、2019年に発生した新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)によって引き起こされる呼吸器感染症で、治療法が確立されていない疾患です。COVID-19の急速かつ世界的な拡大を受けて、本年3月11日には世界保健機関(WHO)がパンデミックを表明。現在もCOVID-19患者が増加し続ける中、有効な治療法の開発が急務となっています。
「アビガン」は、すでに国内では抗インフルエンザウイルス薬として製造販売承認を取得している薬剤で、ウイルスのRNAポリメラーゼを選択的に阻害することでウイルスの増殖を防ぐというメカニズムを有しています。このようなメカニズムの特徴から、インフルエンザウイルスと同種のRNAウイルスである新型コロナウイルスに対しても効果が期待され、臨床応用への検討が進んでいます。
富士フイルム富山化学は、今回の国内臨床第Ⅲ相試験で、COVID-19患者を対象に「アビガン」投与時の治療効果と安全性を確認していきます。
また富士フイルム富山化学は、「アビガン」の増産準備を進め、すでに生産をスタートしています。今後、富士フイルムグループは、日本政府および各方面からお寄せいただいているニーズにお応えするため、国内外のパートナーとの連携体制を構築し、増産を加速させていきます。
富士フイルムグループは、政府とも連携し、COVID-19の感染拡大の抑止や流行の終息、さらには今後の公衆衛生の向上に貢献していきます。
【「アビガン®錠」について】
富士フイルム富山化学が開発し、日本において、他の抗インフルエンザウイルス薬が無効または効果不十分な新型または再興型インフルエンザウイルス感染症が発生し、本剤を当該インフルエンザウイルスへの対策に使用すると国が判断した場合に、患者への投与が検討される医薬品として、2014年3月に承認を取得しています。
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