展示室イメージ図


ミニチュアカー


錦絵


世界初のモーターショーのポスター

トヨタ自動車株式会社の文化施設であるトヨタ博物館(愛知県長久手市)では、2015年から開館30周年に向けて常設展示のリニューアルを段階的に実施してきましたが、このほど「クルマ文化資料室」を4月17日(水)よりオープンいたします。



画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/179197/LL_img_179197_1.jpg

展示室イメージ図



トヨタ博物館: http://www.toyota.co.jp/Museum/





当館は1989年4月の開館以来、自動車(実車)だけではなく、国内外の自動車文化の関連資料も収集してきました。収集数は、書籍、雑誌、カタログが約20万点、その他の文化資料は約1万5千点にのぼります。この収蔵資料から「移動は文化」をテーマに、約4,000点の文化資料を一堂に展示します。



「クルマ館」での自動車約140台による展示が自動車の「作り手(メーカー)」が紡いできた歴史であるのに対し、「クルマ文化資料室」は実物の「クルマ」は1台もありません。世に送り出された「クルマ」がどのように社会に受容され、どのようなイメージで表現されていったのか、その軌跡をたどります。

約800台のミニチュアカーから構成されるタイムラインを軸として、世界初のモーターショーのポスターや、世界初のダイキャストミニチュアカーなど多様に織りなされた自動車文化のありようをご紹介いたします。



なお、今回のリニューアルを機に本館は自動車の歴史を紹介する「クルマ館」、新館はクルマ文化資料室や企画展示室、図書室などを備えた「文化館」に名称を変更します。



トヨタは現在、未来のモビリティ社会をより豊かで楽しいものにするために、「クルマをつくる会社」からモビリティに関するあらゆるサービスを提供する会社「モビリティカンパニー」への変革を目指しています。自動車産業が百年に一度の転換期を迎える今、原点に立ちかえり、モビリティの未来を考え、皆さまとともにクルマ文化を創りあげていく博物館となるよう努めていきます。





上記内容の詳細や、その他イベント等の概要は以下のとおり。





■「クルマ文化資料室」

オープン:2019年4月17日(水)

場所 :トヨタ博物館 文化館2階

内容 :「移動は文化」をテーマに約4,000点を展示。

展示室中央にヨーロッパ、アメリカ、日本の

約800台のミニチュアカー(1/43模型)をタイムライン軸として紹介。

それに沿って9つのゾーンで文化資料を展示。



1.昔の出版物に見る乗り物文化(錦絵、引札、うちわ絵、すごろく)<約40点>

日本では開国そして明治維新により、江戸時代までにはなかった馬車や人力車、鉄道などの乗り物が登場。交通手段が近代化していく様子を色鮮やかに描いている錦絵などを紹介。

※錦絵は作品保護のため1ヵ月ごとに作品を入替展示。



2.自動車と出版物(自動車雑誌・カタログ)<約300点>

世界初の自動車雑誌「La Locomotion Automobile」を始まりとし、1894年から2000年頃までにヨーロッパ、アメリカ、日本で創刊した自動車雑誌64冊の表紙でその変遷を紹介。カタログは年代ごとに約150冊を展示。



3.自動車ポスター<約30点>

当館で所蔵する約300点のポスターから、自動車メーカー、自動車部品・用品メーカー、モーターショーなどのテーマ毎に紹介。世界初のモーターショーのポスターをはじめ約30点を展示。

※作品保護のため3ヵ月ごとにテーマに沿って作品を入替展示。



4.カーバッジ<約400点>

自動車の誕生以降、数多くの自動車メーカーが創業し、ピーク時、欧米ではそれぞれ500社ほどが名を連ねていたが、1929年世界大恐慌で半分以上のメーカーが消滅。自動車メーカーにとってブランドイメージそのものであり、自動車生産に関わった人々の情熱がこめられた約400点を展示。



5.カーマスコット<約180点>

1910年頃から1930年代前半にかけて、目印、お守り、ファッション、自己表現の一環として、車を飾るアクセサリーとして流行。特にフランスのガラス工芸家ルネ・ラリックが製作したガラス製カーマスコット全29種類の常設展示は世界でも珍しい。



6.自動車切手<約1,200点>

切手は収集を楽しむコレクターも多く、日本でも1950年代から60年代にかけて大流行した。自動車をテーマにした切手収集が盛んになると、名車や人気車種が美しく描かれたものも増え、自動車切手は現在までに世界で1万5千種以上発行されている。世界初の自動車切手を含む約1,200点を展示。



7.自動車玩具・ゲーム<約640点>

1950年代に欧米に輸出された日本製のティントイ(ブリキ製玩具)、プラスチックモデルキット、スロットカー、ミニ四駆、ビデオゲームなど約640点を展示。世界初のダイキャストミニチュアカーや世界初のラジコンカーなどを紹介。



8.世界のライセンスプレート<約100点>

19世紀末にガソリン自動車が発明され、自動車が普及していくと、クルマを識別するライセンスプレートも世界各国で採用されるようになった。世界各国で走るクルマに取り付けられているライセンスプレートを紹介。



9.文学、マンガ、映画、音楽<約130点>

クルマは、移動手段、シンボル、ステイタス、ライフスタイル、モータースポーツなど、さまざまな意味を持って形を変え表現される。クルマが重要な存在として描かれている文学、マンガ、映画、音楽を展示・紹介。

※作品保護のため、展示入替えしますので、展示物・展示数は変更します。





■クルマ文化資料室オープン 関連展示

◇「馬なし馬車から自動車へ」

期間:2019年4月17日(水)~6月30日(日)

場所:文化館2階 企画展示室

内容:馬なし馬車は誕生当初、好奇の目にさらされましたが、次第に人々の暮らしに

入り込み、独自の自動車文化を醸成していきました。その様子を実車と雑誌、

ポスター等のクルマ文化資料によって紹介します。

台数:8台

車両:ドディオン・ブートン(1899・仏)、ロコモビル・スチーマー(1899・米)、

キャデラック・モデルA(1902・米)、パナール・ルヴァッソール(1906・仏)、

ルノー タイプDJ(1913・仏)、ルノー 6CV(1925・仏)、

フォード モデルT(1927・米)、人力車(明治後期・日)





■走行披露「60s ライトウェイトスポーツカー」

日時 :2019年5月25日(土)、6月1日(土) 1回目/11:15~、2回目/15:15~

場所 :P1駐車場(無料ゾーン)

走行車両:ホンダ S800 (1967・日)、トヨタ スポーツ800(1965・日)、

ロータス エリート(1961・英)

*天候等の理由により、やむをえず中止、または内容の変更をすることがあります。





■周年謝恩Week(入館料半額)の設定

期間:2019年4月17日(水)~4月26日(金)





■トヨタ博物館のご案内

所在地 : 愛知県長久手市横道41-100(名古屋瀬戸道路・長久手ICより西へ400m)

TEL : 0561-63-5151

FAX : 0561-63-5159

ホームページ: http://www.toyota.co.jp/Museum/



開館時間:9:30~17:00 (入館受付は閉館30分前まで)

※5/3、4、5は18:00まで開館時間を延長

〔休館日〕月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始



入館料:大人 1,000円 シルバー〈65歳以上〉500円 中高生 600円

小学生 400円 団体割引あり

文化館の1階、3階は無料ゾーン

※4/17(水)~4/26(金)は30周年謝恩ウィークとして入館料半額

情報提供元: @Press