図表1 2018年3月末時点のSC全体概況


図表2 SCタイプ別の2018年3月末と2017年3月末のSC数


図表3 SCタイプ別の2018年3月末と2017年3月末の総テナント数


図表4 SC所在都道府県別のSC数(左)と総テナント数(右)の2017年3月末からの増減

株式会社リゾーム(本社:岡山県岡山市、代表取締役:中山 博光、以下 当社)のシンクタンク“SCトレンド研究所”は、「ショッピングセンター 出店・退店動向レポート 2018」を発刊、2018年9月に販売を開始いたします。商業施設における出退店トレンドを独自の分類で横断比較し、数値化した業界唯一のレポートとなります。



【データの一部を速報としてご紹介!詳細はコチラ】

https://sc-trend.jp/2018/07/31/yearly-report-201803-allsc/





■■ショッピングセンターは増えているが、テナント数は9,200減少!!■■

18年3月末時点でのSC数は2,560SCで、17年3月末に比べ63SCの増加となりました。一方、テナント数に着目すると、SC数が増加しているのに対し、18年3月末時点の総テナント数は138,579店で、17年3月末に比べ▲9,219店の減少となりました。本速報では17年3月末以降の増減に着目してデータを紹介します。※詳細は次頁



画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/163268/LL_img_163268_1.png

図表1 2018年3月末時点のSC全体概況



※SC増加数の中には17年4月~18年3月に新規開業したSCが含まれますが、それら以外にSC GATEデータベースに追加登録された既存SCなども含まれていることに留意する必要があります。



※SC数の増加に対しテナント数が減少していることから、空区画が増加していると考えがちですが、いくつかのテナントをまとめて大きな面積のテナントを出店させるといったことも原因として考えられます。



<さらに、注目は!>

◆SCタイプ別では、面積の小さな施設の増加が顕著!ほぼ全てのSCタイプでテナント数が減少

◆SC所在都道府県別では、総テナント数が増加しているのは47都道府県中、たったの4県!





「ショッピングセンター 出店・退店動向レポート 2018」とは

SC GATEのデータを用い、前年4月~翌年3月末の1年間を対象期間とし、SCにおけるテナントの出退店を報告するものです。昨年発表のものに新たな視点を加えた、以下の6つの視点で構成する予定となっています。

<2018年9月 販売開始!>



◆2018年3月末時点のショッピングセンターの状況

◆2017年4月~2018年3月に開業したショッピングセンターの状況

◆既存ショッピングセンターでの出店と退店の状況

◆2018年3月末時点にショッピングセンターに出店しているブランドの状況

◆2017年4月~2018年3月に登場した新規ブランドの状況

◆2018年3月末時点にショッピングセンターに出店しているブランドを運営する企業の状況





□■□■『ショッピングセンター増え、テナントは9,200店舗減少!』□■□■

【2018年3月末時点のSC数と総テナント数】



◆◇2018年3月末のショッピングセンター数、テナント数

―ショッピングセンターは増えているが、テナント数は9,200も減少



18年3月末時点でのSC数は2,560SCで、17年3月末に比べ63SCの増加となりました。なお、この増加数の中には17年4月~18年3月に新規開業したSCが含まれますが、それら以外にSC GATEデータベースに追加登録された既存SCなども含まれていることに留意する必要があります。



一方、テナント数に着目すると、SC数が増加しているのに対し、18年3月末時点の総テナント数は138,579店で、17年3月末に比べ▲9,219店の減少となりました。



SC数の増加に対しテナント数が減少していることから、空区画が増加していると考えがちですが、いくつかのテナントをまとめて大きな面積のテナントを出店させるといったことも原因として考えられます。



図表1 2018年3月末時点のSC全体概況

https://www.atpress.ne.jp/releases/163268/img_163268_1.png



17年3月末に比べ、18年3月末ではSC数が増加しているにもかかわらず、総テナント数が減少していることから、本記事では17年3月末からの増減に着目してデータを紹介していくこととします。





◆◇SCタイプ別のSC数・総テナント数の増減

―面積の小さな施設の増加が顕著だが、テナント数の増加は目立たない



SCタイプ別のSC数では、小型駅ビル、小型施設_駅周辺・市街地、中型施設_駅周辺・市街地、小型施設_郊外、中型施設_郊外などでの増加と、大型施設_駅周辺・市街地、大型施設_郊外での減少が見られます。また、超大型施設もSC数を増加させています。(図表2)



図表2 SCタイプ別の2018年3月末と2017年3月末のSC数

https://www.atpress.ne.jp/releases/163268/img_163268_2.png



総テナント数では、超大型施設のみでテナント数が増加しているだけで、その他のSCタイプでは、駅ナカの横ばいを除き、テナント数が減少しています。(図表3)



図表3 SCタイプ別の2018年3月末と2017年3月末の総テナント数

https://www.atpress.ne.jp/releases/163268/img_163268_3.png





◆◇SC所在都道府県別のSC数・総テナント数の増減

―多くの都道府県で見られる、SC数増と総テナント数減



ショッピングセンターが所在する都道府県別に、18年3月末のSC数と総テナント数を、17年3月末からの増減で表現したものが図表4です。



SC数の増減では東京都の増加数が群を抜いています。全体では、東京都も含め23の都道府県でSC数が増加し、SC数が減少した都道府県は10都道府県となりました。総テナント数では、SC数で群を抜いていた東京都も総テナント数では減少を示しています。他の都道府県に着目しても、総テナント数が増加したのは4つの都道府県だけで、それら以外の都道府県では総テナント数が減少しています。特に大阪府、兵庫県、神奈川県、北海道、福岡県など、それぞれの地方の中核ともいえる都道府県で、総テナント数の減少が500店を超えるという結果になりました。



図表4 SC所在都道府県別のSC数(左)と総テナント数(右)の2017年3月末からの増減

https://www.atpress.ne.jp/releases/163268/img_163268_4.png





◆◇大業種別のSC数・総テナント数の増減

ショッピングセンターに出店するテナントの大業種別に、2018年3月末時点で、各大業種のテナントが出店しているSC数(以下、業種出店SC数と表記)と総テナント数を調べ、17年3月末との増減で表現したものが図表5です。

主要な業種の業種出店SC数では、スポーツ・ホビーとファッション雑貨で減少が見られるものの、生活雑貨、食品、飲食、サービスなど、他の主要な業種では業種出店SC数が増加しています。

一方、総テナント数では、12業種のうち総テナント数が増加したのでは2業種だけで、しかもその増加数は多いとは言えない結果となりました。減少した10業種の中では、ファッション、飲食での減少テナント数が多く、ファッション雑貨、スポーツ・ホビー、そして食品が、それらに続いています。

生活雑貨、食品、飲食、サービスといった業種では、業種出店SC数が増加しているにもかかわらず、総テナント数が減少していることから、それぞれの業種に対する期待と現実に乖離が生じている可能性が伺えます。



図表5 大業種別の業種出店SC数(左)と総テナント数(右)の2017年3月末からの増減

https://www.atpress.ne.jp/releases/163268/img_163268_5.png





■■「ショッピングセンター 出店・退店動向レポート 2018」について■■

「ショッピングセンター 出店・退店動向レポート」はSC GATEのデータを用い、前年4月~翌年3月末の1年間を対象期間とし、SCにおけるテナントの出退店を報告するものです。2017年9月には名称は異なりますが、同じ企画で「SC GATEレポート2016」を発表しています。「ショッピングセンター 出店・退店動向レポート 2018」は、現在、2018年9月の販売開始に向けて準備を進めています。



本年のレポートは、昨年発表のものに新たな視点を加えた、以下の6つの視点で構成する予定となっています。



●2018年3月末時点のショッピングセンターの状況

●2017年4月~2018年3月に開業したショッピングセンターの状況

●既存ショッピングセンターでの出店と退店の状況

●2018年3月末時点にショッピングセンターに出店しているブランドの状況

●2017年4月~2018年3月に登場した新規ブランドの状況

●2018年3月末時点にショッピングセンターに出店しているブランドを運営する企業の状況



レポートは、概況をレポート形式でまとめた本編と、SCタイプ、業種区分(大業種、中業種)、SC所在都道府県などの軸を用いた単純集計とクロス集計した資料編で構成されています。

また、昨年のレポートにはなかった、チェーンブランド(SCに多数出店しているブランド)と非チェーンブランド、複数ブランドを運営する運営企業と単一ブランドを運営する企業といった区分での集計も試みています。



【集計対象SC】

◇2018年3月末日までにSC GATEに登録されている。

◇2018年3月末日時点で営業している。

◇SC面積が1,500平方メートル以上である。

◇2016年4月~2018年3月末日の最大テナント数が10テナント未満ではない。

◇SCタイプが「駅ビル」「地下街」「駅周辺・市街地」「郊外」「超大型施設」

「アウトレット」「空港」に分類されている。



※1:「SC GATE」は、約4,700商業施設における出退店情報を搭載している業界最大級のデータベースです。搭載されているショップ数は約21万件にのぼり、ファッション・サービス・飲食などをはじめとした大業種は12業種、小業種は325業種に分類。商業施設は施設タイプ、開業年度、商圏人口、駐車場台数などで検索可能となっており、SCやショップブランドを探すことや比べることのできる業界唯一のデータベースです。





【株式会社リゾームについて】

会社名 : 株式会社リゾーム

≪本社≫

〒701-0165 岡山県岡山市北区大内田675 テレポート岡山5F

≪東京オフィス≫

〒104-0042 東京都中央区入船1丁目5-11 弘報ビル4F

≪大阪オフィス≫

〒532-0011 大阪府大阪市淀川区西中島5-14-10 新大阪トヨタビル7F

代表者 : 代表取締役 中山 博光

資本金 : 5,265万円

Webサイト: http://www.rhizome-e.com/





【SCトレンド研究所について】

全国のSC・ショップの活性化を目的にしたシンクタンク!

SC・百貨店におけるショップ出退店の統計的な分析・研究を始め、様々なデータやトレンドなどビジネスに活かせる情報を提供します。これからの活動にご注目ください。

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