日記を書くと血圧が下がる 体と心が健康になる「感情日記」のつけ方


本書P.28から「感情日記は傷の治りが約2倍早い」

出版エージェントの株式会社アップルシード・エージェンシー所属の精神科医で医学博士の最上悠(もがみゆう)の最新刊「日記を書くと血圧が下がる 体と心が健康になる「感情日記」のつけ方」が、雑誌「ニューズウィーク」「フィガロ」「ペン」を発行する株式会社CCCメディアハウスから発売されました。



著者は、2010年代、英国に留学。ロンドン大学精神医学研究所(Institute of Psychiatry:IoP)客員研究員であったときに、最新の心と体の結びつきに関する心理医学研究の世界的権威であるジョン・ワインマン教授に出会います。同教授から「外科手術を受ける患者が、術前に1回15分の“ライティング”(writing=文章を書くこと)を3日間行ったところ、術後の傷口の回復スピードが倍早かった」という研究報告を聞き衝撃を受けます。治療で行われるライティングとは、「過去に起こった出来事と、そのときに感じた深い感情やつらい思いについて書く」ことです。



その後、著者は、欧米を中心に諸外国ではすでに膨大な数のライティング研究が行われていることを知ります。この領域における第一人者である米・テキサス大学のペネベーカー博士が、1980年代の半ばにライティングと健康の関わりに着目し、以来、30年以上にわたって、「感情について書くことが心身にもたらす影響」、「より効果的なライティングの仕方」、「書いた文章の活用法」など多岐にわたる研究が、これまで数多くなされてきました。当初、ライティング療法に対し懐疑的であった著者は、帰国後、自身の臨床で実践する中でその効果を確信します。その後も、ライティングを「感情日記」と名付け数多くの患者に紹介し、大きな効果を上げています。



その実績に基づき、本書では、高血圧、腰痛などの慢性痛、関節リウマチ、ぜん息、ヘルペス、不眠症、うつ、がんの痛みといった医療面から、学業成績や失業後の再就職、職場の幸福度や欠勤、男女関係などの生活面まで、「1日15分、たった3回」感情日記をつけるだけで効果が現れることを紹介。精神医学の面から、薬や外科手術に頼らない治療法の選択肢の一つとして感情日記を推奨しています。



画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/157892/LL_img_157892_1.jpg

日記を書くと血圧が下がる 体と心が健康になる「感情日記」のつけ方



本書P.28から「感情日記は傷の治りが約2倍早い」

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【書籍概要】

書籍名 :「日記を書くと血圧が下がる 体と心が健康になる「感情日記」のつけ方」

著者 :最上悠(精神科医、医学博士)

医学監修:・北海道大学大学院医学研究院循環病態内科学教室

横田卓(循環器内科医)

・東京慈恵会医科大学臨床検査医学講座

越智小枝(リウマチ内科医)

形状 :四六判・並製/256ページ

ISBN :978-4-484-18218-6 C0077

価格 :¥1,500(税別)

発行元 :株式会社CCCメディアハウス( http://www.cccmh.co.jp/ )



<本書についての問い合わせ先>

株式会社CCCメディアハウス

書籍第一編集部・鶴田(つるた) Tel:03-5436-5716

〒141-8205 東京都品川区上大崎3丁目1番1号 目黒セントラルスクエア





【本書の目次】

はじめに――ロンドンで出会った日記研究

第1章 三日坊主の日記で血圧が下がった

感情日記をつければ血圧が下がる

日記をつければ手術後の回復が早い

日記をつければ腰痛が和らぐ

第2章 病気悪化の背景に“感情”があった

心と体は密接につながっている

精神的ストレスが“生きるための脳”の調子を狂わせる

ネガティブな感情がふくらんだときは要注意

“感じきる”ことで感情は浄化される

なぜ、書くと感情が癒されるのか

――“感情日記”のメカニズムを説明する5つの理論

日記の作用(1) 一次感情の発散(カタルシス効果)

日記の作用(2) 感情馴化の観点による仮説

日記の作用(3) 歪んだ二次思考の修正という仮説

日記の作用(4) 脳のワーキングメモリーの強化

三日坊主でも、しばらくは残存する日記の効果

感情表現の苦手な人にはより大きな効果が

第3章 [実践編]感情日記を書いてみよう

より効果が期待できる感情日記の書き方

・書き始める前に

・なにを書くか

・どのくらいの時間を費やすべきか

・いつ、どこで、書くとよいか

・スムーズにスタートするには

・書いた日記はどうするか

四人のケース

記述例1 難病で通院中のKさんの日記(男性/50代)

記述例2 不倫相手との別れに苦しむYさんの日記(女性/40代)

記述例3 大動脈解離を治療中のTさんの日記(男性/60代)

記述例4 拒食症で通院中のFさんの日記(女性/30代)

第4章 感情日記が健康づくりに働くメカニズム

1. 自律神経

感情の高ぶりと自律神経について

・成人型ぜん息

2. 免疫系

ストレスと免疫反応の深い関係

・関節リウマチ

・ヘルペスウイルス

・B型肝炎とワクチン

・HIVウイルスとエイズ

3. 慢性の痛み

痛みの種類はさまざま

痛みの“心理・社会的要因”について

痛みが慢性化する仕組み

慢性疼痛にクスリは効かない!?

慢性頭痛

反復性腹痛(過敏性腸症候群など)

慢性下腹部痛(慢性骨盤痛症候群)

線維筋痛症

がん

4. 生活の質(Quality of Life)

暮らし

・健康維持――日記をつければ通院回数が減る

・不眠症――日記をつければ眠れるようになる

・ワーキングメモリー

――日記をつければ数学力が上がる、試験に強くなる心と体

・介護うつ――日記をつければ心の燃え尽きを予防できる

・産後うつ――日記をつければ新米ママの心の病気を予防できる

・ALS(筋萎縮性側索硬化症)

――日記をつければ余生のQOLが高まる社会生活

・失業――日記をつければ早期の再就職が実現する

・職場での幸福度――日記をつければ欠勤が減る

・男女関係――日記をつければコミュニケーションがよくなる

第5章 [応用編]感情日記の書き方 Q&A

Q:なにを書けばいいのか、よくわかりません

Q:感情といわれても、よくわからないのですが

Q:いやな出来事についても、書かなければいけないのですか?

Q:つい、人の悪口を書いてしまうのですが

Q:好きなテーマで書いてもいいですか?

Q:昔の思い出が湧いてきたら、それを書いてもいいですか?

Q:ものすごくいやな気持が湧いてきてしまうのですが

Q:感情は湧いてこないのに、体に反応が出てしまいます

Q:ブログ形式で日記を書いてもいいですか?

Q:家族と交換日記をしてみたいのですが

Q:どうしても感情が深まっていかないのですが

あとがき





【著者 最上悠(もがみゆう)略歴】

精神科医、医学博士。うつや不安、依存の治療に多くの経験をもつ。薬だけでなく、最先端のエビデンス精神療法の専門家としても活躍。早い時期から食やサプリメント、読書や運動などの代替医療も自ら積極的に実践してきた。複雑なこころの治療では、“ハンマーを持つと、すべてが釘に見える”專門家より、多彩な“道具”を持つ「オールラウンド治療者」こそ実戦的、が持論。著書に『薬を使わずに「うつ」を治す本』『世界の精神科医がすすめるメンタルサプリ』『家族をうつから救う本』(河出書房新社)、『「脳の炎症」を防げば、うつは治せる』(永岡書店)、『「いい人」はなぜガンになりやすいのか』(青春新書INTELLIGENCE)、『きっと、心はラクになる』(かんき出版)、『ネガティブのすすめ』(あさ出版)、など多数。

情報提供元: @Press