細江英公(日本、1933) 《おとこと女 #20》1960年 (C)Eikoh Hosoe


アル・ラプコフスキー(ラトビア、1981) 《もっとレゴがほしい》2016年 (C)Al Lapkovsky


清里フォトアートミュージアム 館長:細江英公

清里フォトアートミュージアム(所在地:山梨県北杜市)は、「ヤング・ポートフォリオ」活動の根幹をなす、芸術における青年期の意義を問う展覧会『原点を、永遠に。―2018―』を、恵比寿の東京都写真美術館で2018年3月24日(土)から45日間開催いたします。

本展覧会は、清里フォトアートミュージアムの1万点におよぶコレクションの中から409点を厳選した収蔵作品展です。



画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/148447/LL_img_148447_1.jpg

細江英公(日本、1933) 《おとこと女 #20》1960年 (C)Eikoh Hosoe



<若い写真家を育てる、K MoPA>

1995年、写真と写真家のために生きる美術館として誕生した「清里フォトアートミュージアム(K MoPA=略称ケイ・モパ)」。真っ先に立ち上げたのは「ヤング・ポートフォリオ」と題した文化貢献活動でした。それは、プロ、アマチュアを問わず、世界中の若者たちに向けて毎年公募をおこない、優れた写真を購入、後世にコレクションをのこし、若い写真家を育てる活動です。2017年までに世界74カ国から、のべ1万人を超える若者による応募があり、世界的な写真家である館長の細江英公(ほそえ えいこう・1933-)と、第一線で活躍する国内外の写真家の3人が、厳しい選考の末、永久保存作品を決定してきました。22年間の応募総数、128,831点。このうちコレクションは、5,974点。

35歳になるまで、誰もが繰り返し挑戦できるシステムによって実力を蓄えた写真家たちは、世界に認められ、飛躍的に活躍の場を広げていきました。





<館長・細江英公が語る、展覧会「原点を、永遠に。―2018―」の背景>

「本展のために、1800年以降の著名な海外作家、第二次世界大戦以後の日本を代表する作家、そして「ヤング・ポートフォリオ」によって収蔵した2016年の写真家まで、95人による409点を厳選しました。最大の特徴は、すべてを35歳までに撮影された作品に限定した、という点です。私たち清里フォトアートミュージアムにとっては、いわば、19世紀末から21世紀の、古今東西の“ヤング・ポートフォリオ”です。青年期の作品は、表現活動の原点であり“永遠の輝き”が横溢しています。しかし、それだけではない。歴史にのこる傑作が、青年期も数多く生まれている。さらに、現代写真家と歴史的な写真家、青年時代の彼らの写真を同じ壁面に並べても、決してひけをとらないことを、本展ではおわかりいただけるでしょう。

清里フォトアートミュージアムが、今後50年、100年と「ヤング・ポートフォリオ」を継続するために、世界中のどの美術館もやっていない方法で、私たちは、芸術における青年期の意義と重要性を、広く世に問いたいと思います」(2017年12月談)



▼細江英公/写真家、清里フォトアートミュージアム館長

1933年、山形県生まれ。代表作に『おとこと女』『薔薇刑』『鎌鼬』などがある。2003年「生涯にわたり写真芸術に多大な貢献をした写真家」として英国王立写真協会創立150周年特別勲章を受賞。文化功労者。2017年、旭日重光章受賞。東京工芸大学名誉教授。1995年の清里フォトアートミュージアムの開館にあたりヤング・ポートフォリオ構想を立案し、以来22年間選考委員長をつとめる。





【開催概要】

タイトル:清里フォトアートミュージアム収蔵作品展

原点を、永遠に。―2018―

開催場所:東京都写真美術館 地下1階展示室

https://topmuseum.jp/

開催期間:2018年3月24日(土)~5月13日(日)

休館日 :毎週月曜日(ただし、4月30日(月・振)、5月1日(火)は開館)

開館時間:10:00~18:00(ただし木・金は20:00まで)

*入館は閉館の30分前まで

入場料 :無料

主催 :清里フォトアートミュージアム(K MoPA)

共催 :東京都写真美術館



(出品作家/ABC順)

アンセル・アダムス、マヌエル・アルバレス・ブラボ、荒木経惟、ビル・ブラント、ブラッサイ、ロバート・キャパ、アンリ・カルティエ=ブレッソン、ロベール・ドアノー、エリオット・アーウィット、ロバート・フランク、藤原新也、ルイス・ハイン、細江英公、石元泰博、岩合光昭、ユーサフ・カーシュ、川田喜久治、アンドレ・ケルテス、鬼海弘雄、ウイリアム・クライン、森山大道、奈良原一高、野町和嘉、アーヴィング・ペン、篠山紀信、W. ユージン・スミス、アルフレッド・スティーグリッツ、田沼武能、立木義浩、東松照明、植田正治、エド・ヴァン・デル・エルスケン、エドワード・ウエストン他 全95人





【清里フォトアートミュージアムについて】

主催 : 清里フォトアートミュージアム

開館時間 : 10:00~18:00(入館は17:30まで)

入館料 : 一般 800円(600円)、学生 600円(400円)

中・高生 400円(200円)、小学生以下無料

( )内は20名様以上の団体料金

家族割引/1,200円(2名~6名様まで)

友の会・会員 無料

交通のご案内: 【車】中央自動車道須玉I.C.または長坂I.C.より車で約20分

【電車】JR中央本線小淵沢駅にて小海線乗り換え

清里駅下車、車で約10分

URL : http://www.kmopa.com/





【本展に関するお問い合わせ】

清里フォトアートミュージアム

TEL : 0551-48-5599

MAIL: info@kmopa.com

情報提供元: @Press