MCSと連動した褥瘡ケアアプリイメージ

アルケア株式会社(本社:東京都墨田区、代表取締役:鈴木 輝重、以下 アルケア)と株式会社日本エンブレース(本社:東京都港区、代表取締役社長兼CEO:伊東 学、以下 日本エンブレース)は、医療介護従事者による褥瘡予防及び褥瘡治療を支援することを目的として、医療介護専用の多職種連携SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)であるメディカルケアステーション(Medical Care Station、以下 MCS)と連動した褥瘡発生リスク判定や経過管理を円滑にするアプリのパイロットを2017年9月より東京都豊島区および北区の複数の施設で開始したことをお知らせいたします。



画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/142331/LL_img_142331_1.jpg

MCSと連動した褥瘡ケアアプリイメージ



褥瘡ケアアプリは、ウンドケアやナーシングケア等を事業領域として製品を展開するアルケアが、在宅褥瘡ケアの現場におけるチーム医療を支援するために提供するサービスです。

本サービスは、日本エンブレースにより医療介護従事者専用に開発された完全非公開型SNS「メディカルケアステーション」と連動し、必要な情報を医療介護従事者と共有します。なお、同メディカルケアステーションは現在、全国2万7千以上の医療介護関連施設で利用され、また200以上の医師会で正式に採用されております。



褥瘡ケアアプリを、医療介護専用SNSであるMCSと連動させることで、データとして取得した褥瘡リスクや症状を医療介護従事者に即座に共有し、医療介護従事者間でのコミュニケーションの活発化や医療介護従事者の適切な意思決定支援に役立てていただくことが期待されます。また、患者さんのご家族にもアプリをご利用頂くことで、これまで把握しづらかった治療空白期間の患者さんの状態把握が進み、より適切なケアが可能になると考えられます。



今回のパイロットは、東京都豊島区および北区の複数の医療施設・医療介護従事者の協力を得て開始されました。本パイロットを通じて、本アプリの有用性の検証及び改善点の洗い出しを進めていく予定です。その結果を踏まえ、より多くのユーザーの皆様にご提供出来ればと考えております。





■取組背景

高齢化が急速に進む中で在宅医療の重要性が一層高まっており、褥瘡ケアについてもその現場が急性期病院のみならず在宅医療の現場まで広がっています。医師や訪問看護師、介護職など多職種が褥瘡に関わる在宅医療の現場において、多職種が連携して褥瘡のリスクを把握しその情報を共有する、また既に発生してしまった褥瘡について症状を管理していくツールが求められています。





■全体の構成

褥瘡ケアアプリ:褥瘡リスクに関する患者さんへの質問(食事の状況、日常動作、寝具など)、褥瘡リスクに関する教育コンテンツの配信、部位毎の褥瘡の経過画像投稿・確認 等



医療介護専用SNS:上記アプリによる患者情報の共有、患者さんと医療従事者とのコミュニケーション機能、医療従事者間のコミュニケーション機能 等





■今後の展開

現在進めているパイロットについて、2017年中に参加者に対するインタビューやアンケートを通じて、アプリの有用性及び課題を検証します。その検証結果を踏まえ、本アプリの広域展開やその他の領域への拡大も踏まえた事業検討を行って参ります。

アルケアと日本エンブレースは、患者さん及びご家族を中心に、在宅医療に関わる多職種の連携を支援し、よりよい医療の実現への貢献を目指してまいります。





■企業概要

【アルケア株式会社】

アルケアは高齢社会におけるエッセンシャルパートナーとなることを目指し、ウンドケア、オストミー&コンチネンスケア、ロコモティブケア、ナーシングケア、ヘルスケアの5つの視点でケア現場に貢献する事業を展開しています。ウンドケア領域においては、外科手術によって形成される術後創傷や外傷を代表とする急性創傷、褥瘡や下腿潰瘍を代表とする慢性創傷など、多種多様な創傷のケアにおける予防・治療・後療法に必要とされる製品・サービスを提供しております。

国産の開発型メーカーとして独自のハイドロコロイド技術を生かした縫合創を保護する“カラヤヘッシブ”、シリコーン粘着技術を生かした“エスアイエイド”など医療ニーズにお応えする様々な創傷被覆材料を開発し、全国各地の医療機関に提供してまいりました。学術集会においては、併設展示や独自テーマのセミナーを開催し、医療従事者の皆様と積極的なコミュニケーション活動を展開しています。



社名 : アルケア株式会社

創業 : 1955年7月

代表者 : 代表取締役社長 鈴木 輝重

売上高 : 142億円(2017年7月末現在)

従業員数 : 530名(2017年7月末現在)

本社所在地 : 東京都墨田区錦糸1-2-1 アルカセントラル19階(〒130-0013)

事業内容 : 医療機器・医療用消耗材料の研究開発、製造、販売業

事業所 : 本社(東京都)、医工学研究所(東京都)、工場(千葉県)、物流センター(東京都)

営業所(北海道、宮城県、東京都、愛知県、大阪府、広島県、福岡県)

関連会社 : 株式会社ザイタック(東京都)

お客様お問合せ先: 0120-770-863(コールセンター)



【株式会社日本エンブレース】

株式会社日本エンブレースは21世紀型の社会インフラの要となる、医療分野におけるプラットフォームを構築するために、ICT技術を活用した様々なソリューションを医療介護関係者、医師会、パートナー企業の皆様に提供し、医療・介護・健康・ヘルスケアを取り巻くエコシステムの構築を進めています。

今日、保健医療・介護福祉領域における課題は多岐にわたり、患者さんと医療介護関係者間のコミュニケーションや院内外の医療スタッフ間でのタイムリーな情報共有ニーズが益々求められてきております。

これらの医療現場のニーズに対応すべく、SNS等の技術を駆使して当社が開発した、病院・クリニック・介護施設・薬局など医療介護分野に特化した完全非公開型医療介護SNS「メディカルケアステーション」により、在宅医療のための多職種連携等を実現することで、少子高齢化や疾病構造の変化等様々な社会的課題の解決を目指してまいります。



社名 : 株式会社日本エンブレース

設立 : 2003年9月

代表者 : 代表取締役社長兼CEO 伊東 学

資本金 : 6億7,504万円(資本準備金含む)

本社所在地: 東京都港区北青山1-3-2 クローバー青山ONE 9階(〒107-0061)

事業内容 : ソーシャル医療プラットフォーム事業



(参考資料)

医療介護専用SNS「メディカルケアステーション」と連動した褥瘡ケアアプリイメージ



○体調管理質問 → 共有

患者さん・ご家族が参加されるコミュニケーションの場に、定期的に褥瘡ケアに関する体調を確認するメッセージを投稿します。投稿されたメッセージをクリックすると各種体調についての回答フォームが表示され医療介護従事者または患者さん・ご家族の回答を促進し、適切な情報共有を支援します。



○教育コンテンツ共有

患者さん・ご家族が参加されるコミュニケーションの場に、定期的に褥瘡ケアに関する教育コンテンツを投稿します。このコンテンツは自動で投稿されるだけではなく、医療介護従事者の方が、アプリ内のコンテンツ保管場所から各々が診ていらっしゃる患者さん・ご家族に対して能動的に共有して頂くことも出来ます。



○褥瘡写真管理機能

日々の褥瘡ケアの中で撮影した褥瘡写真を部位別に整理し一覧することが出来ます。特定部位での褥瘡の状態を時系列で確認することでより適切なケアに役立てることが出来ます。

情報提供元: @Press