「数学甲子園2017」優勝(=文部科学大臣賞) 灘高等学校「バンジー改チーム」
「数学甲子園2017」準優勝 南山高等・中学校女子部「しらゆりチーム」
「数学甲子園2017」敢闘賞 大阪星光学院高等学校「数ぽよ&mathleteチーム」
「数学甲子園2017」本選/競技中の様子1
公益財団法人日本数学検定協会(所在地:東京都台東区、理事長:清水 静海)は、「数学甲子園2017(第10回全国数学選手権大会)」(後援:文部科学省、協力:日本公認会計士協会、東京電機大学、株式会社JTBコーポレートセールス、本選特別協力:公益社団法人日本アクチュアリー会、ハウスウェルネスフーズ株式会社)の本選を、2017年9月17日(日)、東京都内の会場で開催し、灘高等学校「バンジー改(かい)チーム」(兵庫県)が優勝、灘高等学校としては3年ぶり2度めの優勝を飾り、今大会から優勝チームに贈られる「文部科学大臣賞」を受賞しました。
画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/138552/LL_img_138552_1.jpg
「数学甲子園2017」優勝(=文部科学大臣賞) 灘高等学校「バンジー改チーム」
「数学甲子園2017」公式ホームページ
http://www.su-gaku.net/events/koshien/
■今大会から本選の競技名称および内容を大幅に変更。「敗者復活」ルールも導入
今大会の本選には、7月31日(月)から8月5日(土)の6日間に全13都道府県で開催した予選から勝ち進んだ36チーム(各チームの平均点上位30チームと、全国6ブロックの各最上位6チーム)が出場いたしました。
また今大会から、本選の競技名称および内容を大幅に変更しました。具体的には、本選前に事前課題が与えられ数学の問題を創作する【Math Create】、本選会場で真の数学力に挑む【Math Battle】、【Math Create】で事前に創作した問題のプレゼンテーションを行う【Math Live】(これまでの決勝ステージと同等)の3つの競技で構成いたしました。さらに、【Math Live】に進出した6チームへの質問が優秀だった1チームには、「敗者復活」として【Math Live】に追加で進出する権利が与えられ、【Math Live】へ進む6チームが決まったあとにも、【Math Live】でプレゼンテーションを行う可能性が残り、最後まで気が抜けない状況になりました。
■3年ぶり2度めの優勝を果たし「文部科学大臣賞」を受賞したのは灘高等学校「バンジー改チーム」
灘高等学校は、本大会には6回出場、本選には5回出場を果たしており、2014年の第7回大会では初優勝を飾っています。今回優勝した「バンジー改チーム」は、メンバー5人全員が男性かつ高校2年生のチームです。
事前に数学の問題を創作する【Math Create】の今大会の課題テーマは、「『操・連・投』の3つの文字をすべて使って数学の問題を作成しなさい」というもの。優勝した灘高等学校「バンジー改チーム」が創作したのは、「サイコロの出る目を操れる能力者が、サイコロを連続して投げてすごろくをしたときの勝率について」というユニークな問題でした。【Math Live】での同チームのプレゼンテーションでは、この問題についての説明と質疑応答を行い、冷静かつ的確な受け答えと確かな数学力を発揮して、チームの総合力で学校としては2014年以来3年ぶり2度めの優勝を果たし、今大会から優勝チームに贈られる「文部科学大臣賞」を受賞しました。
■準優勝に南山高等・中学校女子部、敢闘賞に大阪星光学院高等学校が入賞
準優勝には南山高等・中学校女子部「しらゆりチーム」(愛知県)、敢闘賞には大阪星光学院高等学校「数(すう)ぽよ&mathlete(ますりーと)チーム」(大阪府)が選ばれ、入賞の4位に海陽中等教育学校「拍手やめろ普通にチーム」(愛知県)、5位に豊島岡女子学園「カナチャントマイノリティチーム」(東京都)、6位に江戸川学園取手高等学校「Aチーム」(茨城県)、7位に敗者復活から勝ちあがった灘高等学校「ジェイソンどら焼きチーム」(兵庫県)の4チームが選ばれました。
また、【Math Live】に進出できなかった本選出場チーム(29チーム)のなかから選ばれる特別賞として「日本公認会計士協会賞」(【Math Live】を観戦した公認会計士により、発想力、説明力に秀でたチームを選出)には桐蔭学園中等教育学校「きりりん5(ふぁいぶ)チーム」(神奈川県)が、「林家久蔵賞」(本選内のイベントで健闘したチームを選出)には宮城県仙台二華高等学校「蒸気は英語でスチーム」(宮城県)が選ばれました。
「数学甲子園」は全国の中学生・高校生・高専生が団体戦で数学力を競い合う大会で、今年2017年で10回めを迎えました。世界的にはSTEM(Science,Technology,Engineering and Mathematics)教育の推進が重要視され、国内でも次期教育課程で新科目「理数探究」(仮称)が高等学校に新設されるなど、理数教育の充実が指摘されるなか、当協会は、中・高・高専生が一堂に会して数学力を競う本大会の内容をさらに充実させ、次年度も開催する予定です。
【優勝チームには「文部科学大臣賞」を授与!「数学甲子園」とは】
本大会は、全国の中学校・高等学校・中高一貫教育校・高等専門学校の数学日本一を、チーム(3~5人)対抗戦によって決めるものです。本大会の特長は、単に数学の問題を解くだけではなく、自分たちで問題を創作し、その問題についてプレゼンテーションを行うなどの競技を通じて、「数学力」「創作力」「問題解決力」「チームワーク力」「プレゼンテーション力」を育むことにあります。2017年の今年は開催10回めの節目となり、今大会から優勝チームには「文部科学大臣賞」が授与されます。
<歴代優勝校>
第1回(2008年)愛知県立時習館高等学校(愛知県)
第2回(2009年)愛知県立時習館高等学校(愛知県)
第3回(2010年)福井県立藤島高等学校(福井県)
第4回(2011年)明照学園樹徳中学校・高等学校 Aチーム(群馬県)
第5回(2012年)海陽学園海陽中等教育学校 Dチーム(愛知県)
第6回(2013年)東海高等学校 チーム今でしょ!(愛知県)
第7回(2014年)灘高等学校 おめがチーム(兵庫県)
第8回(2015年)神戸女学院高等学部 Primeチーム(兵庫県)
第9回(2016年)滝高等学校 去年は予選落ちチーム(愛知県)
■「数学甲子園2017」開催要項
大会名称 :数学甲子園2017(第10回全国数学選手権大会)
主催 :公益財団法人 日本数学検定協会
後援 :文部科学省
協力 :日本公認会計士協会、東京電機大学、
株式会社JTBコーポレートセールス
本選特別協力 :公益社団法人 日本アクチュアリー会、
ハウスウェルネスフーズ株式会社
本選(事前)開催日:2017年8月28日(月)~9月4日(月)
※土・日を除く6日間
本選(事前)会場 :本選進出チームの学校内または現地施設
本選開催日 :2017年9月17日(日)
本選会場 :御茶ノ水ソラシティカンファレンスセンター
ソラシティホール(東京都千代田区)
審査員 :小谷 元子(東北大学大学院 理学研究科 教授・副理事、
前日本数学会 理事長)
佐々田 槙子(東京大学大学院 数理科学研究科 准教授)
関根 愛子(日本公認会計士協会 会長)
高田 章(日本応用数理学会 フェロー、
旭硝子株式会社 先端技術研究所 特任研究員)
根上 生也(横浜国立大学大学院 環境情報研究院 教授)
藤嶋 昭(東京理科大学 学長、
公益財団法人東京応化科学技術振興財団 理事長)
安田 浩(東京電機大学 学長、
一般社団法人日本スマートフォンセキュリティ協会 会長)
渡邉 信(公益財団法人日本数学検定協会 常務理事)
※五十音順
賞 :○優勝(=文部科学大臣賞)/1チーム
…賞状、優勝カップ、優勝旗(数鷲旗)、メダル、副賞
○準優勝/1チーム…賞状、記念トロフィー、メダル、副賞
○敢闘賞/1チーム…賞状、記念トロフィー、メダル、副賞
○入賞/4チーム…賞状、副賞
○特別賞(日本公認会計士協会賞)/1チーム…賞状、副賞
○特別賞(林家久蔵賞)/1チーム…賞状、副賞
<チーム編成について>
○同一の中学校、高等学校、中高一貫教育校、高等専門学校(3年生まで)に在籍する生徒または学生で編成してください。学年混成や男女混成については問いません。
○1チームは3~5人で編成し、必ずチーム内でリーダーを1人選出してください。
○同一校から複数のチームが出場しても構いません。ただし、本選に出場できるチームは同一校から最大2チームです。その際、中高一貫教育校は、中学校と高等学校を分けて出場しても同一校とみなします。
【競技の流れ】
<予選>
競技内容:参加選手が個々に、問題20問を60分以内に解答します。
出題範囲:実用数学技能検定(数学検定)準2級・2級程度の日本語表記問題を20問。
選抜方法:チームの平均点に基づいて36チームを選抜します。
※くわしい選抜方法については、数学甲子園の公式ホームページをご覧ください。
<本選(事前)>
●本選競技(1):Math Create
競技内容:チームの全員が集まれる場所(学校内など)と日時を決め、「課題テーマ」に沿った問題を創作し、【Math Live】で行うプレゼンテーション資料(「問題のねらい・創作問題」と「模範解答」各1枚)を90分以内に作成します。
<本選>
●本選競技(2):Math Battle
競技内容:チーム全員で、問題18問を60分以内に解答します。
出題範囲:18問(日本語表記問題12問、英語表記問題6問)。
(1)実用数学技能検定(数学検定)準1~準2級程度の日本語表記問題を12問。
(2)実用数学技能検定(数学検定)準1~準2級程度の英語表記問題を6問。
選抜方法:【Math Create】と【Math Battle】の得点に基づいて6チームを選抜します。
●本選競技(3):Math Live
競技内容:【Math Create】で創作した問題について、プレゼンテーションと質疑応答を行います。
敗者復活:【Math Live】において、質問の得票率が高かった1チームが【Math Live】に進出できます。
評価方法:【Math Create】と【Math Battle】と【Math Live】の合計得点がもっとも高いチームを優勝とします
【実用数学技能検定について】
「実用数学技能検定」(後援=文部科学省)は、数学・算数の実用的な技能(計算・作図・表現・測定・整理・統計・証明)を測る記述式の検定で、公益財団法人日本数学検定協会が実施している全国レベルの実力・絶対評価システムです。おもに、数学領域である1級から5級までを「数学検定」と呼び、算数領域である6級から11級、かず・かたち検定までを「算数検定」と呼びます。第1回を実施した1992年には5,500人だった年間志願者数は、2006年以降は30万人を超え、実用数学技能検定を実施する学校や教育機関も17,000団体を超えました。以来、累計志願者数は500万人を突破しており、いまや数学・算数に関する検定のスタンダードとして進学・就職に必須の検定となっています。
日本国内はもちろん、フィリピンやカンボジア、インドネシア、タイなどでも実施され(過去5年間でのべ20,000人以上)、海外でも高い評価を得ています。
※志願者数・実施校数はのべ数です。
【ビジネス数学検定について】(当協会の行うその他のおもな公益事業)
「ビジネス数学検定」は、ビジネスの現場で必要となる実用的な数学力・数学技能を測定する検定です。実務に即した数学力を5つの力(把握力・分析力・選択力・予測力・表現力)に分類し、ビジネスのシチュエーションを想定した問題で、これらの力の習熟度を測定します。インターネット上で受検できるWBT(Web Based Testing)方式を採用。2006年に第1回を実施し、現在では企業の採用試験や新人研修、管理職登用試験などに活用する事例も増加しています。
【法人概要】
法人名 : 公益財団法人 日本数学検定協会
所在地 : 〒110-0005 東京都台東区上野5-1-1 文昌堂ビル6階
理事長 : 清水静海(帝京大学教育学部教授、公益社団法人日本数学教育学会名誉会長)
会長 : 甘利俊一(理化学研究所脳科学総合研究センター 特別顧問、東京大学名誉教授)
設立 : 1999年7月15日
事業内容: (1)数学に関する技能検定の実施、技能度の顕彰及びその証明書の発行
(2)ビジネスにおける数学の検定及び研修等の実施
(3)数学に関する出版物の刊行及び情報の提供
(4)数学の普及啓発に関する事業
(5)その他この法人の目的を達成するために必要な事業
URL : http://www.su-gaku.net/
※「数検」「数検/数学検定」「数検/Suken」は当協会に専用使用権が認められています。
※「数学甲子園」は当協会の登録商標です。
※「ビジネス数学検定」は当協会の登録商標です。
情報提供元: @Press