回線収録設備は、スタジオプロダクションサーバ「EVS XS3」4式、フォトロン開発の収録制御アプリ「STING」2式で構成されており、最大でHD映像20回線分を二重化収録できます。また、「Avid Media Composer」により、収録中のファイルを共有ストレージ上から低遅延で追い掛け再生することも可能です。
ファイルベース化に伴う外部からのデータ受け入れ、持ち出しのためのメディア出力、それらに必要なフォーマット変換を集約しておこなうためのファイルインジェストステーションには、ファイル確認用の「Avid Media Composer」「Telestream Switch」を使用。U2ドライブなどの各種読み取り機器も配置されています。各インジェスト端末は、アセット管理システム「Avid Interplay」への素材登録機能を完備しています。
制作設備選択では、共有ストレージとして採用された「Avid ISIS7500」をはじめ、ニアラインストレージ「Avid NEXIS E4」、アセット管理システム「Avid Interplay」、ノンリニア編集システム「Avid Media Composer」に至るまで4K対応が重視され、特に「Avid Media Composer」のHDR(HLG)対応が大きなポイントとなりました。システム構築前の段階では未対応だったため、スカパーJSATの協力を得ながらAvid本社開発部に情報をフィードバックし、HDR(HLG)対応を実現しました。