南アルプス縦走初日、出発直後の急登


南アルプス縦走2日目朝、富士見平からのぞむ夜明けの富士山


南アルプス縦走2日目、赤石山頂に向かう道。斜面を回りこむように崖沿いを歩く


南アルプス縦走2日目、赤石岳山頂手前の絶景ポイント、北沢源頭のお花畑で

NHK名古屋放送局は、「中部ネイチャーシリーズ」を2016年9月30日(金)から毎週金曜日19:56~8:39の「金とく」にて4回にわたって中部7県で放送いたします。今年のテーマは『躍動する大地 まだ見ぬ中部の大自然!』。初回9月30日(金)は金子貴俊さんが南アルプス 3,000m峰を縦走します。



URL: http://www.nhk.or.jp/nagoya/nature/





【「中部ネイチャーシリーズ」放送内容】

息をのむ絶景。心おどる発見。中部地方には、日本屈指の自然が広がっています。

2013年から多彩な番組やイベントを通して特集している「中部ネイチャーシリーズ」。今年は、南アルプスと北アルプスの山々が織りなす雄大な大地、越前海岸から若狭湾へ続く地殻変動の旅、そしてサミットで注目を集めた伊勢志摩の豊かな水中世界・・・中部が誇る圧倒的な大自然を4回にわたり特集します。

今年のテーマは「躍動する大地 まだ見ぬ中部の大自然!」。初回9月30日(金)の旅人、金子貴俊さんのメッセージとともに、全4回の内容をお知らせします。





■第1回 9月30日(金)

「南アルプス 3000m峰を縦走~体感!大地と大気のダイナミズム~」

3,000m級の名峰が立ち並ぶ南アルプス。雄大な景観は、世界最速レベルの大地の隆起と、太平洋からもたらされる大量の雨が斜面を削り続けてきたことで生まれました。中でも、南アルプスの南部にある赤石岳(3,121m)から聖岳(3,013m)へ続く稜線は、アプローチの難しさとアップダウンが激しい地形のため、訪れる人が少なく野性的な縦走コースです。俳優の金子貴俊さんと山岳ライターの小林千穂さんが緑深い樹林帯、高山植物のお花畑、幻想的な富士山の絶景に出会いながら、南アルプスの秘境の難関コースに挑みます。



旅人    :金子貴俊(俳優)、小林千穂(山岳ライター)

ナレーション:柴田祐規子アナウンサー(NHK静岡放送局)



<金子貴俊(かねこ・たかとし)>

映画『ウォーターボーイズ』で脚光を浴び、映画、ドラマ、舞台、NHK『あさイチ』やEテレ『ビットワールド』など幅広く活躍。去年の中部ネイチャーシリーズ「日本最後の秘境・黒部源流」に出演。家族でキャンプや山登りに出かけるなどアウトドアが大好き。今回が初の南アルプスで、美しい高山植物や雄大な山々の絶景との出会いを楽しみにしている。



<小林千穂(こばやし・ちほ)>

静岡県出身。山岳ライターとして国内外の山に登り、魅力を伝える「元祖山ガール」。今回挑戦する南アルプス南部は初めての挑戦。





《金子貴俊さんメッセージ》

・今回のルート

出発:静岡駅

~椹島(さわらじま)

~富士見平←金子さん談「富士見平の景色が最高!」~赤石岳

~中盛丸山(なかもりまるやま)~小兎岳(こうさぎだけ)

~兎岳(うさぎだけ)←金子さん談「このあたりのアップダウンがきつくてきつくて、何回山を“おかわり”するの!というくらい、すごいルートでした」

~GOAL:聖岳(ひじりだけ) 標高3,013m!!



●今回、一番の思い出は

衝撃だったのは景色です。特に、中盛丸山から進む途中で見た、富士山と赤石岳と聖岳、あの朝の景色は、人生の中で忘れられないくらいベストショットだったと思います。なんというか、神々しくて神秘的で、さまざまな条件が合わないと見られない景色だと思います。一生のうちに一度は見ておきたい景色ですね!

道中で特に嬉しかったのが、ライチョウに会えたこと!天敵から身を守るために晴れているときはあまり出てこないそうなのですが、ちょうど曇った時に親子で出てきてくれて、とても貴重な経験でした。小さいライチョウは本当にかわいくて、すごく癒されました。



●視聴者の皆さんにメッセージ

今回は本当に大変なルートでしたが、関わっている一人ひとりが同じ気持ちで、一丸となって山頂を目指すことができて、本当に最高のチームでした!みんなでやりきったと心から感じられたのが嬉しくて、思わず熱いものがこみ上げてきました。素敵な映像をお届けできると思いますので、ぜひ楽しみにしていてください。





■第2回 10月7日(金)

「北アルプス 山岳古道を行く~富山と長野をつなぐ“山岳ハイウェイ”の旅~」

富山県と長野県の県境は、陸続きでありながら車で往来できない日本で唯一の場所です。そこにあるのは、3,000mを超す山が連なる北アルプス。しかし今から140年ほど前、北アルプスを横断する道路“有料の山岳ハイウェイ”が2年間だけ存在していました。立山カルデラからザラ峠を通り、黒部川、針ノ木峠を越えて、塩や魚などを運んだ「信越連帯新道」です。この幻の道をエッセイストの華恵さんが、当時の人々に思いをはせ痕跡を探しながら辿ります。そして美しい北アルプスの雄大な自然の絶景をお届けします。



旅人    :華恵(エッセイスト)、佐伯岩雄(山岳ガイド)

ナレーション:谷原章介



<華恵(はなえ)>

エッセイスト。アメリカに生まれ6歳から日本に住む。日常生活の中での気持ちや、さまざまな本との出会いについてつづったエッセイなどを出版。登山歴10年、夏山から冬山、クライミングや沢登りなどを通じて自然に親しみ、登山の魅力について、著書「華恵、山に行く。」も執筆。今回、「北アルプスの山岳古道をたどって、明治の人々の思いに触れてみたい」と語る。



<佐伯岩雄(さえき・いわお)>

立山ガイド協会「山野組」所属。ガイド歴25年。映画『劔岳 点の記』では山岳ガイドとして撮影を支え、博物館などが行う山岳古道の調査にも数多く同行。北アルプスを知り尽すエキスパート。





■第3回 10月21日(金)

「福井 ふしぎの海岸線~沈降と隆起がもたらした奇跡の絶景~」

日本海の絶景が連続する福井の海岸線。地殻変動によってもたらされた多様な地形がここまで凝縮された海岸線は、日本の中でも他に例がありません。地盤の隆起によってもたらされた越前海岸のダイナミックな断崖絶壁。山が沈降してできた若狭湾のリアス海岸。岩が細かく砕かれ堆積してできた砂浜の無人島や、沈んだ山の中にある魚の楽園など、あまり知られていない絶景ポイントも隠れています。番組では俳優のうじきつよしさんが、自転車とダイビングを駆使して福井の海岸線をくまなくまわり、その不思議な魅力に迫ります。



旅人:うじきつよし(俳優)



<うじきつよし>

1957年生まれ。16歳の時「子供ばんど」を結成、リーダー及びボーカル、ギターを担当。映画『226』で俳優デビュー。NHK『ゲゲゲの女房』など数多くのドラマや映画に出演。ロードバイク歴40年以上で、BS1『チャリダー』では司会を務める。スキューバダイビングも趣味。今回、「初めて走る海岸沿いの道にどんな絶景が待っているのか楽しみ」と語る。





■第4回 10月28日(金)

「伊勢志摩の海~豊かさの秘密を探る旅~」

サミットで注目を集めた伊勢志摩。海岸段丘や海跡湖が見られる独特のリアス海岸の沖合には、日本屈指の豊かな海が広がっています。海の中には、アマモやホンダワラなど130種類以上の海藻が生い茂り、イセエビやアワビ、フグなど千種類を超える生きものが生息しています。ふ化して1年間、大海原を漂い沿岸に戻り成長するイセエビ。秋の数週間、海藻の中にガラスのように透き通った小さなイセエビの幼生を見ることができます。多くの生きものの命を育んできた伊勢志摩の海。美しく神秘的な水中世界を旅します。



旅人:福間文香(モデル・タレント)



<福間文香(ふくま・あやか)>

1989年生まれ。モデル・タレントとして活躍中。ダイビング歴は4年、毎年20日以上は潜るという「海ガール」。日本はもちろんアイスランドなど世界の海にも潜る。ミス スキューバ・インターナショナル2013に日本代表として出場。伊勢志摩には毎年1度は訪れているが、この海でのダイビングは今回が初めて。「まだまだ知らない伊勢志摩の魅力とパワーに触れたい!」と語る。





・「中部ネイチャーシリーズ」ホームページ

http://www.nhk.or.jp/nagoya/nature/

第1回の旅人、小林千穂さんがつづる「小林千穂の中部ネイチャー日記」や、番組制作陣が取材の裏側を伝える「ディレクター日記」を随時更新!中部の大自然の魅力を、放送とともにお伝えします。
情報提供元: @Press