山本美香記念財団正式シンボルマーク

「一般財団法人山本美香記念財団」は、2016年5月4日(水)の選考委員会において、第3回「山本美香記念国際ジャーナリスト賞」を表題の受賞者に贈呈することに決定しました。



財団ウェブサイト: http://www.mymf.or.jp/





<本年度の受賞者および対象作品>

桜木武史氏(37)/フリーランス・ジャーナリスト

シリア内戦を取材した著書、「シリア 戦場からの声」とその活動

□正賞  :記念楯

□副賞  :賞金50万円

□選考委員:川上泰徳(ジャーナリスト、元朝日新聞中東アフリカ総局長)、

      最相葉月(ノンフィクションライター)、

      関野吉晴(探検家、武蔵野美術大学教授)、

      野中章弘(アジアプレス・インターナショナル代表)、

      吉田敏浩(ジャーナリスト)





<選考委員講評>

この作品は、複雑きわまりないシリアの国情と市民放棄の背景を、何も知らない読者と同じ目の高さで描き出すことに成功している。桜木氏の一貫した取材姿勢と意志力を高く評価したい。

「この内戦で犠牲となっているのは誰なのか」。彼の視線は常に人びとに向けられている。戦火の中、必死で生きる人たちの生きた証を記録してきた桜木氏の生き方に強い共感を抱く。時に迷い、逡巡しながらも、現場へ足を運び、人びとの声なき声に耳を傾ける姿は、山本美香を思い起こさせる。





<山本美香記念国際ジャーナリスト賞>

2012年8月20日、シリア取材中に凶弾に倒れたジャパンプレス所属のジャーナリスト・山本美香の遺志を継ぐべく創設。世界中で起こっている様々な紛争や抑圧、災害や貧困などの下で暮らす様々な人々の生きる姿を伝える優れた国際報道を担うジャーナリストの支援、育成を目的とする。

世界の不正義や不条理に対して何がどのように不正義で不条理であるのか、伝聞ではなく自分自身の目と耳でとらえ、世界中に発信しようとするタフな行動力。また、それらの国々や地域において、生死のはざまをそれでも懸命に生きていこうとする人びとの姿を深い共感をもって世界中に伝えようとするヒューマニスティックな視座。

本賞はその二つを併せ持つ国際報道をおこなったジャーナリストを選考の対象とし、受賞者には楯と賞金50万円を贈呈。



財団ウェブサイト: http://www.mymf.or.jp/
情報提供元: @Press