石川県能登地方で最大震度5強を観測した3日朝の地震について、山岡耕春・名古屋大名誉教授(地震学)に話を聞いた。

二つの可能性

 今回の地震には主に二つの可能性が考えられる。一つは、1月に発生した能登半島地震の大きな余震である可能性。ただし、今回はマグニチュード(M)5・9と、1月の地震(M7・6)と比べて小さい。1月に割れ残った断層が動いたのだとしても、ごく一部だろう。

 もう一つは、2020年末から能登地方で続く一連の群発地震である可能性だ。群発地震そのものがいつ終わるのかは明確でない。今回の地震は群発地震がまだ続いていることの表れであるかもしれず、心配だ。【大野友嘉子】

情報提供元: 毎日新聞
記事名:「 能登で2020年末から続く群発地震の一つか 山岡・名大名誉教授