茨城県警捜査3課などは11日、ゴルフ場で、「スキミング」と呼ばれる手口でカード情報を盗み、偽造したカードで現金自動受払機(ATM)から現金を引き出したとして、いずれも中国籍で、住所不定、無職、周平祥被告(41)=不正作出支払用カード電磁的記録供用や窃盗などの罪で公判中=と東京都豊島区池袋本町1、飲食店店長、陳敏被告(49)=同=を逮捕、送検し、捜査を終えたと発表した。いずれも「生活費を得るためだった」と認めているという。

 容疑は、2022年11月~23年2月ごろ、県内のゴルフ場で特殊な機械を使ってクレジットカードなどの情報を盗み、偽造カードで現金を引き出したとしている。

 同課によると、2人は客を装ってロッカーに小型カメラを設置し、利用客を隠し撮り。映像からロッカーの暗証番号を割り出し貴重品を取り出したとされる。一緒に取り出した免許証などから生年月日などを記録し、設定しそうな暗証番号を一つずつ試しながら現金を引き出したという。

 被害総額は県内で計約730万円に上り、同課は周被告の車から偽造カード268枚と現金約400万円を押収した。【西夏生】

情報提供元: 毎日新聞
記事名:「 ゴルフ場ロッカーでスキミング カード偽造・窃盗容疑で2人逮捕