陸上自衛隊の輸送機V22オスプレイを佐賀空港(佐賀市)に配備する計画を巡り、反対する漁師らが建設中の佐賀駐屯地(仮称)の工事差し止めを求めた仮処申し立てについて、漁師らは1日、申し立てを却下した佐賀地裁決定(3月21日)を不服として、福岡高裁に即時抗告した。

 即時抗告したのは「オスプレイ反対住民の会」の古賀初次会長ら漁師や元漁師の計4人。仮処分申し立てでは、漁協から国に売却された用地の共有持ち分を漁師らが今も有しているかが主な争点となったが、佐賀地裁決定は漁師らの持ち分を認めず、却下した。

 漁師側は佐賀地裁決定について「個人が配分の対象であるのは明らかなのに、地裁決定は国の主張をなぞった無理な認定をした」としている。【五十嵐隆浩】

情報提供元: 毎日新聞
記事名:「 オスプレイ配備の佐賀駐屯地 工事差し止め却下不服、漁師ら即時抗告