ベトナム共産党は20日、ボー・バン・トゥオン国家主席(53)の辞任を承認した。国家主席は憲法上の国家元首で、最高指導者のグエン・フー・チョン共産党書記長に次ぐ党内序列2位。トゥオン氏は昨年3月に国家主席に選出されたばかりで、わずか1年で辞任することになった。

 トゥオン氏は、汚職事件の責任を問われたという現地報道もある。トゥオン氏はチョン氏の側近とされ、当時52歳での国家主席就任は1976年の南北ベトナム統一後、最年少だった。チョン氏は「反汚職」の運動を進めて党と自身の権限を強化してきたが、国内で逮捕者や辞任が相次いでいる。【バンコク武内彩】

情報提供元: 毎日新聞
記事名:「 ベトナム国家主席、わずか1年で辞任 党内ナンバー2