マッチングアプリなどで知り合った男性から現金をだまし取ったとして詐欺罪などに問われた「頂き女子りりちゃん」こと渡辺真衣被告(25)は16日、名古屋地裁(大村陽一裁判長)であった追起訴審理で、男性2人から計約1億円をだまし取ったとされる起訴内容を認めた。

 検察側は冒頭陳述で、渡辺被告は2021年3月~23年8月、勤務していた風俗店やマッチングアプリで知り合った男性2人に対し「彼氏」と呼んだり「大好き」と言ったりして好意を抱かせ、知人への借金返済や滞納した家賃に充てるなどとうそを言い、現金計約1億1730万円をだまし取ったと指摘した。

 検察側によると、渡辺被告は「死ぬ」「会えなくなる」などと言って現金を準備させ、振り込み後に「足りない」「きょう、どうしても10万何とかしてほしい」とさらに現金を求めることもあった。振り込まれた金はその日のうちに出金し、ホストクラブにほぼ全額をつぎ込んだという。

 次回3月15日の公判で結審する見込み。【田中理知】

情報提供元: 毎日新聞
記事名:「 「頂き女子りりちゃん」、1億円詐取認める 全額ホストに 地裁公判