女性への脅迫・リベンジポルノ事件で大阪府警が20代男性を2回誤認逮捕した問題で、この事件に関わったとして脅迫やリベンジポルノ防止法違反の罪などに問われた美容師、山本紘平被告(31)の公判が14日、大阪地裁であった。検察側は懲役3年6月を求刑し、弁護側は執行猶予付き判決を求めて結審した。判決は27日。

 起訴状などによると、山本被告は2023年3~4月、交際関係にあった20代女性に面会を要求したり、脅迫したりするメッセージを写真共有アプリ「インスタグラム」で数回送信。さらに、女性のわいせつ画像を女性の友人ら7人に送ったとされる。山本被告は女性から別れを切り出されたため、他人になりすましてメッセージを送っていたといい、この日の公判で「女性の気を引きたかった」と動機を語った。

 検察側は論告で、被告が複数の携帯電話を使用してメッセージを送るなどし、自身の逮捕を免れようとしていたと指摘。「(女性への)強い執着心に根差した自己中心的な犯行だ」と非難した。

 弁護側は、被告が反省して再犯防止のためのカウンセリングを受けているなどとして懲役1年6月、執行猶予3年の判決が妥当だと主張した。【鈴木拓也】

情報提供元: 毎日新聞
記事名:「 大阪・誤認逮捕 「なりすまし」の美容師に懲役3年6月求刑