11月の米大統領選に向け、共和党の候補指名争いの幕開けとなる中西部アイオワ州党員集会が15日、州内各地で開かれ、ドナルド・トランプ前大統領(77)が得票率でトップを確保し、勝利した。米メディアが伝えた。ニッキー・ヘイリー元国連大使(51)とロン・デサンティス南部フロリダ州知事(45)は初戦での首位を逃した。

 同州党員集会は15日午後7時(日本時間16日午前10時)、州内の1600以上の地区ごとに開かれた。各候補の支持者による討論を経て、党員が意中の候補に投票した。トランプ氏は同州で影響力が強いキリスト教福音派など保守層の根強い支持が浮き彫りとなり、大統領返り咲きに向けて幸先の良いスタートを切った形だ。

 トランプ氏は直前の地元紙デモイン・レジスターなどの世論調査でも、48%の支持を得ていた。在任中に連邦最高裁判事(定員9人)に保守派を3人指名し、州による人工妊娠中絶の禁止を認める憲法判断につなげた実績などを保守層にアピール。初当選した2016年大統領選のアイオワ州党員集会で2位に甘んじた反省から、各地区で責任者を募り、地道な選挙運動も展開した。【デモイン秋山信一】

情報提供元: 毎日新聞
記事名:「 トランプ氏、初戦アイオワ州で勝利と米メディア 共和党候補者選び