疲れた被災者に接岸した船でくつろいでもらう取り組みが14日、石川県七尾市の七尾港で始まった。自衛隊が契約する民間の大型フェリー「はくおう」(約1万7000トン)で、食堂や大浴場、110の客室などを備える。当面は県が同市内の避難所にいる人に希望を募り、1泊2日を過ごしてもらう。1回当たり最大300人を受け入れる。

 この日は午後3時ごろ、着替えや洗面用具を手にした人たちが次々と乗り込んだ。病院職員の山岸博秋さん(68)は「1日からずっと病院を開けているので疲れがたまって頭痛がする。お風呂で疲れを取ったら今日はゆっくり眠れるかな」と笑みを浮かべた。【添島香苗】

情報提供元: 毎日新聞
記事名:「 大型フェリーでゆっくり休んで 食堂や大浴場も 能登半島地震