石川県能登地方で発生した地震で、震度5強を観測した新潟県上越市は3メートルの津波が予想されるとして警報が発令された。市内に住む会社員の男性(29)は、1日午後4時すぎに自宅の3階で大きな揺れを感じた。「2007年の中越沖地震に匹敵するくらいの大きさで、2、3分続いた」と話す。

 揺れから約20分後、親族の安否を確認しようと車で移動していた時だった。市内の関川と保倉川が合流する河口で、川の流れが逆流して大きな波が迫ってくるところを目撃したという。

 男性は「見た瞬間に津波だと思った。巻き込まれてしまうんじゃないかと恐ろしかった。すぐ車を走らせた」と当時を振り返った。

 自宅に戻った後も体に感じる揺れが何度も続いている。男性は「まさか日本海側で津波が来るとは思わなかった。これほど大きな揺れや津波が起きて驚いている」と語った。【横見知佳】

情報提供元: 毎日新聞
記事名:「 川が逆流、迫る波 「日本海側で津波来るとは」 新潟・上越