スロバキアのフィツォ新首相は26日、ロシアの侵攻を受けるウクライナへの軍事支援を停止すると正式に表明した。人道的支援は続けるという。AFP通信が伝えた。スロバキアは侵攻以降、北大西洋条約機構(NATO)の加盟国として、隣国ウクライナへの軍事支援に積極的に取り組んできた。

 フィツォ氏は同日の国民議会で「私はウクライナへの軍事支援ゼロを支持する」と演説。ウクライナにとって最善の道は即時停戦だとして「欧州連合(EU)は武器提供者から仲裁人になるべきだ」と訴えた。

 かねて反対してきた対露経済制裁についても、自国に悪影響がないか確認できるまでは「賛成しない」と述べ、態度を留保した。

 フィツォ氏は演説後、ブリュッセルで開かれた同日のEU首脳会議に初めて出席。ロイター通信は、フィツォ氏が同会議で、ウクライナへの財政支援に同国の汚職を理由に難色を示したと報じた。【ベルリン念佛明奈】

情報提供元: 毎日新聞
記事名:「 スロバキア新首相、ウクライナ軍事支援停止を正式表明 AFP通信