レバノン南部でヒズボラのメンバー5人死亡 イスラエル軍の砲撃で
イスラエルの隣国レバノンを拠点とするイスラム教シーア派組織ヒズボラは9日、イスラエル軍の砲撃により、メンバー5人が死亡したと明らかにした。AP通信などが伝えた。イスラエル南部でパレスチナ自治区ガザ地区を支配するイスラム主義組織ハマスとイスラエルの戦闘が続く中、北部のレバノン国境でも緊張が高まっている。
報道によると、レバノンとイスラエルの国境では9日朝、武装勢力のメンバー数人が越境を試み、イスラエル軍に殺害された。越境については、ヒズボラとは別のパレスチナの武装勢力が関与を認めた。その後、イスラエル軍がレバノン南部を攻撃し、ヒズボラのメンバーが死亡したとみられる。ヒズボラはその後、イスラエル北部をロケット弾で攻撃したが、死傷者は出なかったという。
ヒズボラは長年、反イスラエル闘争を続けており、8日には国境沿いの係争地にあるイスラエル軍のレーダー施設を攻撃していた。拠点としているレバノン南部には、パレスチナ難民のキャンプもある。【カイロ金子淳】